風まかせDiary -4ページ目

MaxFritz in Mongolia!  私のモンゴル物語Vol.10


ホテルに着いて真っ先に浴びたぬるいシャワーの、髪から滴る茶色いしずくは紛れもなくあの大地の色だった。

そして、早朝の出発に備えて荷造りしたトランクからは、草原の草と土と、ちょっぴり饐えた匂いが漂っていた・・・。



今でもあれは夢だったのではないかと思う時がある。

そんな時、ふっとあの匂いを思い出す。

草原を走っている時の、踏みつけられたハーブの匂い。

ツーリングキャンプのシュラフの中で髪から漂っていたハーブと土の匂い。

スレンとツェギが作ってくれた料理の匂い。

ゲロの匂いに同化してしまった馬乳酒の匂い(笑)。

モンゴル最後の夜のウランバートルのレストランの匂い・・・・・。

匂いの思い出は鮮烈だから。

青春の甘酸っぱい思い出のように、何年経ってもあの匂いを思い出してはキュンとするのだろうな、と思う。


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残念ながら手持ちの画像はもう一枚もないけれど(まさかのバッテリー切れ)、ゴールに向けて出発です!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


どうやらもうゴールが近づいてきたようだ。バイク隊が町に入る手前で私たちの到着を待ってくれていた。

実は朝、しのちゃんと「バイクは断念する」と決めた時にBOSSから一つの提案があったのだ。

それは、「ラストラン」をしないか?ということ。

過酷な道を走ったバイクも、人間同様1台2台と不調になってきていた。

だから走れる人数も限られていたのだ。


膝が曲げられない状態のしのちゃんは不安も大きかっただろうと思う。

だけど、マダムの「去年も走ったから、私はいいよ」の言葉に背中を押されて走ることを決める。

私もちょっぴり緊張しつつ、BOSSとマダムにバトンタッチしてのラストラン。


ヂチゲもそれまでのスピードを一気に緩める。

そして何度も何度も後ろを気にして振り返るヂチゲの姿に、もう涙腺も緩みっぱなし。

バックミラーに映るしのちゃんが遠のく度にハラハラする私同様、後ろについている仲間たちも祈るような気持ちでいたと思う。


・・・・・・・・・・・・・・・

そして感動のゴール。

涙があふれる。

しのちゃんも、そしてこのツーリングを完走したSALLYさんもゆみちゃんも、涙。涙。


そして、抱き付いてくるスレンとツェギの目にも涙が・・・。


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マダム・・・ごめんね。そしてありがとう。

粋なはからいをしてくれたBOSSにも心から感謝。

しかも、ラストランの出発を素敵な動画におさめていてくれた。


マダムのオチが素晴らしい! →モンゴルツーリングラストラン



ところで帰国後に夫撮影の上の画像を見て気付いたのだけれど、スレンとツェギの二人がそれまでとは全く違う服装をしていたことに驚いた。

別れの場面に相応しく車中で着替えをしてくれていたのだろうか・・・。

彼女たちの乙女心にもキュンときた私だった。



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日本に台風上陸で朝のフライト予定が午後に遅れたにもかかわらず、出国ゲートまで見送ってくれた大島さん(後方左)、ゴンちゃん、スレン。

最後の最後まで、本当にお世話になりました。


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たくさんの思いを胸に、モンゴルの大地に仲間たちに、トクトーイ!(乾杯)、そしてバイラルラー!(ありがとう)


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とても良い旅でした。

いろんなことはあったけれど。

それでもなお、良い旅でした。

これで私のモンゴル物語は終わるけれど、これはあくまでも私の物語。

参加者一人ひとりがそれぞれの物語を心に刻んだ旅だったのではないかと思います。



「今年も行きます!」と企画し、なかなか行けなかった私たちを引っ張ってくれた隊長に、

自ら笑いの的になってこの旅をさらに楽しいものにしてくれたBOSSに、

(いえいえ、準備も含めいろんな場面でのサポートもアドバイスも的確でどれだけ助かったことか)

この旅で感動を共にしてくれた仲間たちに、

そして、旅をサポートしてくれたモンゴルの仲間たちに、

このモンゴルツアーをコーディネートしてくれたクルーズインターナショナルさんに、

現地のコーディネーター大島さんに、

私がモンゴルに行くきっかけを作ってくれたコバユリさんとケン坊に、

心から感謝申し上げます。



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こうして54歳オンナのモンゴル旅は終わった。が。


振り返りふと思う。

5年前にバイクに乗ろう!と思わなければ、そして素敵な仲間たちと出会わなければ、

私の歴史に加わらなかったであろう旅。


だから人生は素敵だ、とも思う。




MaxFritz in Mongolia! 私のモンゴル物語 Vol.9

月のとても明るい夜でした。

そして、みなが寝静まった夜中に寒さに縮こまりながら見た満天の星空が、それはそれは美しい夜でした。

どう表現して良いのやら、それはもうとにかく泣けてくるような美しさで。

技術のなさに撮影もあきらめていましたが・・・。


びっくりなことに熱っぽい身体でBOSSが凄い写真を撮っていました!


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「ん、テントから頭出して・・・」

やっぱりこの方、ただものではない。


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はぁ~、今でも思い出す度にため息が出ます。

ええ、もちろんこの星空が見渡すかぎり・・・なのですから。

ツーリングキャンプ最後の夜。本当に素晴らしい夜でした。


そしてとうとう、草原ツーリング最終日の朝を迎えた。

もう・・・言葉はいりません、よね。


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万感の思いでこの風景を目に焼き付けた。

とはいえ、4日間のツーリング日程のうち2日しか走っていない私。

キモチは走る気満々。だけど、相変わらず戻ってこない食欲。


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朝食に用意してくれた海苔巻も一つ二つ・・・自分でも信じられないほど情けない胃袋が恨めしい。が。

実は自分では秘かにこの状態を解ってもいた。


Vol.2 に書いた「胃の縮む思い。はぁ~。」のクダリ。身の縮む・・・と書かなかったのはそういうワケで。

ツーリング初日の緊張感で胃がキュッと縮んだうえに、昂揚感で呑んだアルコール度数の高いアルヒ。

そして追打ちをかけた翌朝の馬乳酒(笑)。

更にここ数年は脂っこいものもダメになった。

同じ素材でも調理法が違えば、こんなにも別物になるのかと思い知った

灰汁も脂も取り去った「澄んだスープ」VS灰汁も脂も丁寧にかき混ぜた「黒いスープ」。

誤解しないで欲しいのだけれど、モンゴルの食事が不味かった、ということではない。

スレンもツェギも、美味しいものを沢山作ってくれた。

要は自分のカラダがそれを受け入れる状態ではなかった、ということ。哀しいかな。


たしかに日本食は世界から脚光を浴びている昨今ではあるけれど、長く厳しい極寒の冬をゲルで過ごすモンゴルの遊牧民たちが灰汁も脂も取り去った「澄んだスープ」を食べることになったら、すぐに風邪をひきそうだ(笑)。

地の味、とでもいえば良いだろうか。

その土地にはそこに見合った料理があるのだ。

そのカラダに見合った料理があるのだ。



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今日はなんとしてもウランバートルにたどり着かねばならない。

走りたい気持ちは満々だけれど、なにせ丸二日間ほとんど何も食べれていない。

しかも今日の走行はサンドの多い一番ハードな走行になるらしい。

「気持ちを優先していい」とは言ってもらったけれど、迷ったあげく・・・

走行は断念した54歳オンナ。・・・オトナだなぁ(笑)。

なにしろ今日は迷惑をかけられない。もう散々かけたけれどね(汗)。

足に痛みの残るしのちゃんも泣く泣く断念。


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バイクでは走れないけれど、みんなと気持ちは一緒。「だって・・・仲間だもの」笑

ツェギも、どうやら同じ気持ちのようだ。携帯で写真を撮っている姿にも泣けてくる。


名残惜しいけれど、そろそろ出発だ。


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ヂチゲ、今日もよろしくお願いしますね!


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ところで、この日はヂチゲが道の選択を間違えた??

渡るべき橋を渡らなかったために?時間を稼げる舗装路にはとうとう出ることが出来なかった。

日本のように橋など・・・どこにでもあるわけではないのだ。

追随していても「こんな所を走ったの?!」なハードな道が続く。

写真が撮れたのは楽な所で、カミヨンもグワングワン揺れる悪路の連続。


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おまけにヂチゲは、何だったかの理由で途中から隊列離脱。

かわりにBOSSが先頭に。それがまた速いのだ。

たしかに今日の予定はタイトだし、ただものではありません、からね(笑)。


ところが、ヂチゲがいつまでも戻って来ない。迷った・・・のだろうか。

「見通しの良い所で停止して捜索隊を待つ」ヂチゲの姿を想像しかけた時だった。


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馬かと見まがうほどの猛スピードで跳ぶようにヂチゲが戻ってきた!!

やるなぁ、ヂチゲ(驚)。


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あっという間に先頭に追い付いた。


そしてやっとランチ休憩。
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朝の氷点下の気温からは想像のつかない暖かさ。


というか暑そうな、ヂチゲのトモダチのこちら、チヂレゲ(笑)。
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前夜のお酒&風邪症状で隊長が悪い体調なのだった。ん?

何しろ前夜は私の分までグラスのアルヒを空けるものだから、それを見ていたオドゴゥがニヤリと笑って

「オマエノ、オンナ、カ?」みたいなしぐさをした。

「オー、ノー!マイ、サン!!・・・ノ、ヨウナモノ」と言ってはみたがはたして通じていたのか(笑)。

すみませぬ、体調・・・否、隊長。



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と、ランチを待っている間に馬が近づいて来た。

「写真を撮るだけなら」と、馬に乗ってもいいよという。

口数は少ないけれど気がいいのである、モンゴルの遊牧民たちは。


お言葉に甘えて、ワァワァ言いながら束の間の観光気分を味わう隊員たちなのだった。
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ところで、可笑しかったのがオドゴゥ。ちゃっかりと自分も乗っていた。

たしか、記念写真も撮ってもらっていたような(笑)。
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さてさて、そうこうしているうちにランチも準備が整って♪
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なんと、炒飯です。


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私も盛り付けなどちょっと手伝って・・・だって「ジャーハン、ジャーハン」と言ったってモンゴル流は日本でいう並盛ですから、お腹具合に合わせて自分で盛るのが適当かと。

ちなみに、半炒飯はジャーハンチャーハン(笑)


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「フライドポテト入りベーコン乗っけカレー風味スープ」と「ジャーハンではないチャーハン」(取り分け方式)

私はベーコンはパスしたけれど、スープと炒飯少々がやっと胃に入る。


朝早く起きて下ごしらえをしてくれていたのであろう、そういうツアーであるとはしても私たちと同じ日程と道程で、4日間心のこもった温かい食事を用意してくれたスレンとツェギに感謝である。

いつもは思い思いにゆっくりと休憩していた隊員たちも率先して片付けを手伝い始めた。

この時の撤収の早かったこと。モンゴル時間に日本時間のエッセンスが加わった。

出発時の光景を思い出し、思わずニヤリとした私だった。


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その間も男性クルーは燃料等のチェックを欠かさない。

ヂチゲはホースから加減を誤ってガソリンを吸い込みむせていたけどね(笑)

クルーのサポートがあってここまで来られたのだ。


残すはあと半日。




MaxFritz in Mongolia! 私のモンゴル物語 Vol.8

それにしても。走っても走っても草原は続く。

そして、書いても書いてもモンゴル旅は続く(笑)。もう少しお付き合い下さいませ。


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この日は午後からはずっとオフロードで、車隊はトイレとおやつの休憩をしているバイク隊に追いつき、出発すると離されて・・・という具合だ。


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それにしても本当に広く大きな、この景色に圧倒される。目だって心なしか良くなった気がするよ。


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でも、今日の休憩タイムもこれが最後かな。

あとは今宵のキャンプ地に向かってひたすら走るだけ。


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・・・と、またしてもイヤな予感。


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今度はヒッキーがフッ飛んで、いやブッ飛んでいた。

ゴンちゃんによると「5メートルは飛びました」って・・・目がいいからキミには見えてたのかい??

胸を強打したらしいけれど、プロテクターのおかげで無事だった。ほっ。


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しかし、指先を突いたようでツェギが手当てをしていた。

彼女たちはなんだってしてくれる。



「大丈夫、走ります」とのヒッキーの言葉に、気を取り直して出発。


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ジチゲも後ろをさらに気にしつつ、隊長とBOSSがヒッキーを守るような隊列にジンとくる。

仲間って本当に、素敵だね。



ここで、モンゴルの草原の中の町に立ち寄る。

Ondorshireetという町だと思う。

ここから程近いトゥール川の川辺でキャンプをするのだけれど、パンクしたランクルのタイヤを調達しに来たのだった。

ゲルではない家が立ち並ぶ。
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そしてさらに走り


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やっとキャンプ地到着!トゥール河畔の素晴らしいロケーションのキャンプ地だ。


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そしてまた今日の日にトクトーイ!


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だけど、まだ陽があるというのにBOSSは寒そうに固まったまま。

どうやら熱が上がってきた様子・・・。


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一方、食欲はないものの少しずつ元気の出て来た私は望遠レンズが楽しくて♪
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翌日はウランバートルへ向かう私たち。草原キャンプは今夜が最後なのだ。

刻々と変わりゆく空の色を目に焼き付ける。


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私もちょっとばかりビールを口にしてみるものの、まだ美味しいと感じない・・・しょんぼり。

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写真は撮っていたけれど・・・この日の夕ご飯は何だったか?カレー??

まだ食欲も全然出ない私なのだった・・・しょんぼりしょんぼり。


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けれども、なにしろ今日は最後のキャンプの夜。

そして焚火!ときたら、何としても昨夜の分まで愉しみたい!!と、焚火の輪に加わる。


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と、出ました!得意のカツラで登場のBOSS(笑)。

具合が悪いというのに、熱もあるというのに、このサービス精神は何だ?

シャチョーという立場も名誉も「そんなの関係ねぇ」(笑)ヅラおじさんに、もう・・・泣けてくるから

はい今日はどうか静かにお休みくださいな。


かくして、「あとは隊長に任せたから」・・・と、BOSSのいない宴会が始まった。

そうそう、あとを追うように熱っぽくなってきた夫も途中で沈。

この二人が居ないことで、後から困ったことになったんですけどね。



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がんばる隊長(笑)。


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何度も回ってくるアルヒだが、ほぼ胃が空っぽな54歳オンナにはさすがにちと辛い・・・。

と、またまた私の分までヘルプしてくれる隊長なのだった。けど、そんなに呑んで大丈夫かい?笑


ところで、ゴンちゃんもこの日はいつの間にか消えていた。

通訳のいない宴会やいかに?!


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ところが、この談笑風景ときたらどうだろう。

なんだかわからないけれど、ヂチゲと隊長が、会話、しているのである(笑)。


ヂチゲとは、名前ではなく「ちびっこ」とか「下っ端」のような意味合いらしく、彼が小柄だからなのか、

サポートメンバーの中でも新入りだからなのかは定かではないけれど、その呼び方がなんとなく似合っている感じが彼らしくもある。

このツアーの注意事項には「迷った時は、見通しの良い場所で停止して捜索隊をお待ちください」という一節もあったが、昨年のツアーでは案内役の彼自身が迷うという場面もあったとか。

やっぱり、ヂチゲと呼ぶに相応しい(笑)。


焚火の輪には、一人そしてまた一人・・と、サポートクルーが加わってきた。

ヂチゲ、そしてムンフ、オドゴゥ、ツェギ。

アルヒを回して、喋って、歌って、笑って・・・。

たった二日前の、あの出発の光景を思い出す。

名も知らぬサポートクルーが・・・仲間になっていた。

旅は、だから素敵だ。と思う。


ムンフが歌う。(とても良い声、上手!)
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ムンフの娘であるツェギも歌う。
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ところでモンゴルのみなさんは、歌がとても好きでオドゴゥもカミヨンでは音楽をかけたり口ずさんだり。


私たちにも「日本の歌を歌って」というのだけれど、なんと歌の上手い二人が揃って沈な今宵。

やはり途中でテントに戻ったヒッキーだってカブスカウトの隊長だもの、こんな場面は得意だったはずだけど・・・ええ、不揃いな歌声で「四季の歌」とか「北国の春」とか歌ったような・・・汗。


でも、女子チームはツェギにモンゴル語を教えてもらったり、お酒にそんなに強くないのに強いお酒が好きな(何じゃそりゃ!笑)ミワさんのお酒隠したり(明日のためを思う優しい女子~’s)、楽しい夜だったな♪


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ひと足先にテントに潜り込んだ私の耳に聞こえてきたのは・・・・・。

ツレ○ョンをしながら(あくまでも音からの想像です!笑)「明日は7時にゴハンだからね!」とヂチゲに何度も念を押す隊長の声なのだった。

「トモダチ」・・・そんな言葉がよぎる、アルヒが3本空いたモンゴル草原最後の夜。