【書籍紹介】「広島大学は世界トップ100に入れるか」(山下柚実・PHP新書) | 三原朝彦 ~あさやんブログ~

三原朝彦 ~あさやんブログ~

前衆議院議員
自由民主党福岡県第九選挙区支部長のブログです。

先日友人の紹介で広島大学の越智学長にお会いしました。

 

話の内容は如何に広大が努力をしてこれから世界のトップ100の大学に入るかと熱いものでした。

 

その折、頂いたのが「広島大学は世界トップ100に入れるか」(山下柚実・PHP新書)という書名の大学の夢希望を語るその名の通りの本です。

 

我国の人口の減少、国際化による大学間の競争、国の政策による国立大学の独立行政法人化等で国立大学と言えども存亡の危機に直面しています。

 

1990年代には地方における医療と教育の重要性に鑑み新大学の創設もあり、99を数える国立大学があり、各々の国の財政支持の下安定した大学運営を行っていました。

 

それが今日何から何迄国に頼って行くことが許されなくなった以上、自ら生きる、いや大きく成長する途を探さなければならないのです。

 

ここに至り、国側も政策を変更し、自力で振興を図ろうとする大学には、それに応じて助成も行うという大学一律ではなく格差をつけた援助計画を実行に移すことになりました。

 

その施策の一つである「スーパーグローバル大学創成支援」に選ばれたエリート大学が13校あり、その一つが地方総合大学の広島大学でした。

 

これは本当に意義あることで、13のうち旧帝大を含む有名私立校なら一般も理解する所ですが広大の頑張りがこの13に入ったと言うことなのです。

 

その頑張りをくわしくこの本は説明して広大の将来の可能性を示唆しています。

 

結構若手でユニークな研究をしている先生が多く紹介されていますし、広大独特の平和学(勿論被爆に由来する)があり、大学前身の特徴である教育学の存在も輝いています。

 

大学が行う良い教育も良い研究も先立つ資金がないと前に進みません。

 

広大は国が進めるエリート13校の一つになった以上差をつけた国の助成が得られます。

 

又この決定が民間からの寄附や共同研究に拍車をかけることにもなるでしょう。

 

あとは大学人がどれ丈頑張るかです。

 

これを向上させる為には研究者、教育者が実力を発揮しやすい大学環境が必要です。

 

これに関しても越智学長は自らの歩んで来た道を省みながら熱っぽく理想を語ってくれました。

 

大いに広島大学の飛躍を期待しながらこの本を読み終えました。