インモータルナインの反逆もルジュの成長も
すべてはロイ・ユングハルト博士の手のひらの上。
博士を倒し、新たな未来へレディーGO!……とな。
うわー、あんなに風呂敷広げてたのに、
最終的に親子喧嘩で小さくまとまっちゃってもったいないなー。
来訪者や簒奪者の存在は一体何だったんだ。
この作品、過去や裏で興味深いドラマが繰り広げられてるんだけど、
それを開示しないので、面白さが半減しちゃってるんだよね。
インモータルナインの絆とか、ルジュとジーンの兄妹が過ごした時間の重さとか、エヴァ博士とノワール=エヴァンのロマンスとか、気になる点はあるのに掘り下げが足りてない。
ポッと出のシアンにスポットを当てて家族愛を描くよりも
既存のキャラについてもっと深く描写してほしかった。
エヴァンに「さすが我が息子!」と言われて、素っ気なくするジーンの姿には笑ったけど。
道化のオペラさんの活躍が5話だけだったのも物足りない。
2期まで待てってかー。2期あんのかー?
小倉唯ちゃんがクールビューティーな女ボス役というのは珍しいので、
その辺りの声オタ的な楽しみ方は十分堪能させてもらいました。
グラウフォンとの関係性をもっと掘り下げてくれてたら……と考えると、やっぱりこの作品はキャラクターの扱い方がもったいないなとつくづく思うのでありました。
早々にフェードアウトしていったヴァイオラやヴェルデも『アルター』でどんなポジションにあったのかとか、もっと知りたかったよ。
===========================
評価 (★:1点、5点満点)
シナリオ ★★★☆☆
キャラクター ★★★☆☆
演出・テンポ ★★★★☆
作画・美術 ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
懐かしSF度 ★★★★★
総合 ★★★☆☆
===========================