【ゲーム感想】『白昼夢の青写真』CASE2 | 雪花の風、月日の独奏

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『白昼夢の青写真』、ゆるゆる進行しております。

 

物語が折り返し地点に差しかかったところで選択肢が出現。

どうやら、以降はCASE1から3の物語のいずれかを自由に選べる模様。

どの物語も甲乙つけがたいけれど、序盤で意外な楽しさを見せてくれたCASE2が気にかかっていたので、まずはCASE2を選択し、ウィリアム・シェイクスピアと女王オリヴィア様が君臨する中世の世界へGO!

いくぜ中世ロマン!!

中・世・ロマン!!

 

 

 

パパン、時代を先取りしすぎ。

 

 

中世ですよ。中世。

 

しかし、ウィルのパパンのおっしゃる通り、確かに、こんな美少女(上図左端)がいたら、こんな可愛い子が女の子のはずがない状態に陥ってしまうのは否めない。。。

パパンといい、常連のロブといい、団員のキキやトーマスといい、エロゲなのにこの作品、サブキャラがいい仕事しすぎなんだよ!

いいぞもっとやれ!

 

 

閑話休題。

芝居の稽古が本格化し、師と仰いだ宣教師が摘発で処刑されてから、主人公・ウィルは大きく変わった。

それまでは、人は良いけど、どことなく甘えた風な坊ちゃんだったのが、周囲を冷静に観察し、主人であるオリヴィア様に諫言するまでに成長。

女役になり切るために女装を繰り返し、オリヴィア様に一杯食わせた時のカタルシスったらなくってよ!

 

 

可愛い…。

 

ウィルに正論で諭されて余裕がなくなるオリヴィア様、超・絶・可愛い。

 

それ以降、ウィルとオリヴィアの関係は少しずつ変わっていく。

自分の眼を欺き、酒合戦でも自分を負かしてみせたウィルに、オリヴィア様メロメロ。

プライドの高い女性が相手の努力や能力を認めて、徐々に素直になっていく過程はいつ見ても微笑ましいのう。

 

 

本作の個人的山場はオリヴィア様が劇団員に態度を軟化させていくくだり!

団員もウィルと同じくオリヴィアに身請けされた奴隷で、芝居に対する意気込みもなければ、主人であるオリヴィアとの関係も芳しくない。

それが芝居に悪影響をもたらしているとウィルが気づき、彼の助言を受けて現状を改善し、オリヴィア、ウィル、団員のみんなが少しずつ団結して一つの目標に向かっていく様は、まるで少年漫画のような熱さが漂っている。

 

 

このまま団長と団員が一丸となって突き進み、女王陛下の眼にとまるような芝居をすることができれば……。

 

 

そんな輝きに満ち溢れた願いは、無情にも露と化す。

 

 

女は舞台に立ってはいけないという時代背景。

旧教徒への弾圧。

ウィルを敵視する劇作家マーロウの妨害。

 

 

 

様々な障害が立ちはだかり、最終的にウィルとオリヴィアは別離の道を選ぶ。

世界を変えようとしたジュリエットと、そんな彼女に寄り添おうとしたロミオ。

二人の恋は、真夏の夜の夢のように、儚く幕を閉じる――。

 

 

 

時代背景や設定から予想はついていたけれど…切ない幕切れだなあ。

プレイを終えると、オリヴィアの心情を表したOPとEDの歌詞の意味がじわじわ効いてきます。

 

CASE-2は主人公がかのシェイクスピアということもあってか、主人公に自己投影してヒロインとの愛を育むというより、偉大な劇作家の人生の一幕を垣間見た気分になれる、そんなチャプターだった。

最初は頼りなかったのに、師を失い、ペンで闘うと決意してからのウィルはとてもかっこよい。

加えて、高圧的だったオリヴィア様が徐々にデレを見せてくれる過程は悶絶ものです。

我輩、好きなんだよ。オリヴィア様みたいな女性…。

大事なものを守るために、大切な人の前から黙って姿を消してしまう女の人好きなんだよ…。オリヴィア様どストライク……。

相手を認めたらデレデレになっちゃうところも可愛い……。

 

 

オリヴィアの婚約者・貴族スペンサーもインパクト強かったなあ。

脇役だと思ってたのに、スチル2枚もあるんだぜスペンサー氏。

そのうち一枚は裸なんだぜスペンサー氏。

端正な面立ちと中の人の凄みのある演技でラスボス感強いのに、始終ルー大柴みたいな口調で語りかけてくるんだぜスペンサー氏。

スタッフはプレイヤーを戦慄させたいのか、はたまた笑わせたいのか、どっちかにしてくれ…(褒め言葉

 

 

お次は、退廃的な雰囲気が漂うCASE1へいってきまーす。