レコード、CD、そして | miguel664のブログ

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このところ一日おきにクラシックのレコードを聴いている。

レコードとCDとどちらが音質がいいか、は今でも結論の出ない、出すつもりのないテーマである。

確実にいえるのはSN比がCDの方がいい。

レコード再生は何らかの雑音、音の濁りは避けられない。

クラシックではピアニシモがあるので、ここでパチパチノイズがあると気になる。気にすると気になるのである。

 

レコードからCDに替わっていったあと、買い直したCDもあるし、そうでないものもある。

そしてクラシックはCDを主に聴いてきたのだが、最近またレコードを聴きたい気分になって、久々に聴いている次第。

とくに何を聴こうというのでなく、キャビネットの中をあさって、手に当たったものを聴く。

 

聴いてみると意外に聴けるというか、音楽を、演奏を聴こうと思えばノイズはさほど気にならない。

 

プレーヤーは2台あり、カートリッジは使用可能なもの10個ほどあるが、ほぼ2個を固定して聴いている。

かつて日本には大小いくつものカートリッジメーカーがあったし、今も内外に家内制手工業程度のカートリッジメーカーはあるようだが、ある程度の規模で今後ともカートリッジを作り続けてくれそうな会社はデンオンとオーディオテクニカではないかと思う。

そこで使用中なのは

デンオンDL103R、これは50年以上前の設計で、その改良?更新モデル、といっても10年は経っている。

もうひとつ、オーディオテクニカAT33、これも40年以上続くモデルで、数年おきにモデルチェンジをして続いている。

自分はPTGから最新のSaまでを持っている。

新型ほど良くなっている、とはいえない。

 

レコードを聴くときはかける前に盤面を拭き、そっと針をおろすなど儀式があり、何かしらの緊張感を伴う。

 

そこへ行くとCDはその心配はない。

すると純粋に音楽鑑賞できそうな気もするが、緊張感がなく、つい居眠りしてしまうこともある。

難しいものだ。

 

ところで、先日カセットテープがまたはやりつつあるような報道を見た。

新曲をカセットを出す人もいるとか。

といっても、現在本格的カセットデッキが世にあるかどうか知らない。

わが家では20年ほど前に処分してしまったが、まだ置いてある人もいるであろうし、ラジカセが残っているという人もある程度いるかもしれない。

 

テープは頭出しはしにくい。

なかにはその機能のある機器もあるが、早送り急ブレーキの繰返しだからテープがワカメになる、すなわち延びる。

こうなると音がブルブル震えて聞けた代物ではない。

自分もカセット全盛時代を経験しているが、レコーデッドテープを買ったことはなく、LPをダビングして聴いていた。

もちろん、レコードを痛めないためと、車の中で聴くためである。

今の法律はやたらとうるさいようだが、当時は自分で聴くだけなら問題にされなかった。

そのうちにMDが出てこの役割はMDに移り、そのMDも今はない。

どうせ復活させるならMDのほうがまだ性能も使い勝手もいいと思うのに世の中はわからないものである。

 

と、カセットやLPが一部の間で復活の気配があるのに対し、多分、今の主流はyoutubeか配信だろうと思う。

どちらもパソコンを使い、前者はそれ自体は無料、後者は月1000円程度で聴き放題らしい。

配信は少しのぞいてみたところ、世にCDで出ているものが網羅されているので、CD化されていないライブなどはないらしい。

これに対しyoutubeの面白さはライブ録画などもあることで、これがその辺にいた人がスマホで撮ったとおぼしき画質音質もあれば、放送局クラスが製作したものまである。

難点は録音レベルがまちまちなこと。

 

技術革新は性能もさることながら、使い勝手のいい方に進歩していく。車のAT、カメラのAE、AFなど。

そして性能までもマニュアルを上回って行く。

 

記録媒体は発展のルートが決まっているようで、最初は回転式で接触型、レコードやテープがそう。

次いで、非接触の回転型。CDやハードディスクもそう。

次は非接触の固定型。USBやSDカードなど。

レコードなら100枚分の音楽が指先程度のSDカードに入ってしまうのは驚くほかない。

 

と進歩するのはわかるが、中には不便さを楽しむ人もいるのが趣味の世界。

 

21世紀にレコードやカセットを楽しむ人がいるのも故なしとしない。