ムスタン王国3日目と、わたし的しあわせの条件。 | 世界を旅するラブレター

世界を旅するラブレター

「アラサー・独身・彼氏ナシ」現代女性の三重苦を背負ったバックパッカーが、さらに「住所不定・休職」をステータスに加え、世界一周に旅立ちます。

ナマステ!(こんにちは)

 

帰国したら

おうちで犬顔男子とコタツに入って

鍋をつついて

適当なDVD見て

デザートにミカン食べて

おなかいっぱいで眠くなって

うとうとしてるところを犬顔男子に起こされたい

ミギー(で、結局起きられなくて毛布かけてもらいたい)です。

 

こんな夢を抱いてるんすけど

まずわたしは旅立ち前に家を引き払ったので

日本に家がないし

もともとコタツ持ってないし

土鍋は友だちに譲ってしまったし

TV&DVDプレイヤーは祖母の家に召し上げられたし

なにより重要な犬顔男子役の男性がいないわけで。

 

ほぼゼロスタートではありますが、あきらめずに努力すれば

他界する日までに夢はかなう(or かなわないまま他界する)と思うので

日々精進していきたい所存です。

 

 

 

などと意味不明な供述を繰り返しておりますが

 

話はムスタン王国に戻って。

 

歩きはじめて3日目の朝。9月29日。

標高3100mの村チェリ(Chele)。

 

起床。

ご覧の通り質素な宿ですが

持参した3シーズン用の寝袋と、借りた毛布さえあれば

ぬくぬくで眠れます。あたたかい。

 

ムスタンはどこを見ても景色がすばらしいので、

もちろん宿からの景観もステキなわけです。

 

左で準備中なのが、ガイドのサビン。

28歳、結婚願望はあるが彼女ナシ。

 

うん。

境遇は違えど、わかる、わかるよ。

きみのきもち。

 

 

では、いきますかー。

山のむこうにヒマラヤもチラ見え。

 

緑が生い茂ってるのは、人が住んでるところくらいで

そのほかはこんな感じ。

 

向こう側にも小さな村が。

 

ちなみに、ムスタン王国の国土は奈良県と同じくらいで、

人口は奈良県の100分の1ほど(約15,000人)です。

 

Wikipediaには人口約9,000人って載ってるんすけど、

ジョムソンにあるムスタン・エコ・ミュージアムの資料では約15,000人となってました。

 

 

下のほうに、ワイヤーでできた橋があるのわかりますかね。

 

辺境の地なのに、ゴンパ(僧院)やチョルテン(仏塔)がいたるところに。

 

はたらきもの。

 

こういうゴツゴツした渓谷を、のぼって、おりて。

 

峠が見えてきました。

標高3660mのダジョン・ラ(Dajong La)です。

 

「このあと、あの山を越えるよ」とサビンが指差したのは、左側の山道。

ずっと登りじゃないか…。

 

途中の食堂でランチ。イスがいい位置にありますな。

ムスタンでは、いつもネパール定番の定食「ダルバート」を食べてました。

 

山の中なので内容はシンプルで、どのお店でも

豆スープ(ダル)と、ジャガイモ煮、菜っ葉の炒め物、ごはんのセット。

 

ポーターもガイドも、みんなダルバートを注文するので

一番出てくるのが早いし、おかわり自由なんで、好きな量が食べられます。

 

辺境の地ゆえ、あまりお客さんが来ないせいもあり

他の人と違うものを頼むと、すごく待たなくてはいけなかったり

みんなと同じものを頼んでも、けっきょくすごく待たなければいけなかったり。

 

んでも、お母さんがごはん作ってる姿を、おなかぐーぐー鳴らしつつ

のんびりながめながら待つのも、なかなかいい時間です。



近ごろは

おなかいっぱいで、あたたかくて、

ちょっと先の未来にわくわくがあれば

それでしあわせだなーと思うのです。

 

いままでは、アレもコレもソレも持ってないから

まだしあわせじゃない、って思ってたんです。


でも、そういう基準って

わたしの考えじゃない部分が大きかったような気もするんです。

 

 



おなかが満たされたところで、また歩き出します。

 

あー。でっかい。

 

遠くまで来たもんだなー。

 

次の峠が見えてきた!

 

標高4010mのヤンダ・ラ(Yamda La)。

 

チベット文化圏の峠には、必ず「タルチョ」があります。この5色の旗。

 

「タルチョが風になびくと、その風にのって仏の教えが遠くまで広まる」

と言われているので、峠のように風の吹くところには必須アイテムなんですね。

 

ムスタンは峠じゃなくても風めっちゃ強いですけど。

 

祝福や祈りにつかうスカーフ「カタ」もいっぱい。

峠は天に近い場所なので、天にむかって祈りを捧げる、という意味もあるんだそうで。

 

ポーターさんたちも、絶景スポットでしばしの休憩。

 

おやつにムスタン名物のリンゴをかじって、また歩き

3日目の宿シャンボチェ(Syangboche、標高3800m)に到着。

 

この日の移動時間は6時間でした。

 

夕飯のビールがつかれたカラダにしみ渡ります。

はー。

今夜も晩酌の相手はガイドのサビン(右)。

 

ほかのトレッカーともワイワイ話しつつ、おもしろいなーと思ったのはビールの値段。

 

奥地に行くにしたがって、ネパールビールがどんどん高値になるんです。

瓶1本で350ルピー(約350円)ほど。

ここまで運んでくるのは大変ですから、そりゃそうです。

 

で、ネパールビールが高くなっていくのと逆に

写真にもうつってるチベットの「ラサビール」が安くなっていくんす。

この時点で1本250ルピー(約250円)くらい。

 

なんでかというと、ムスタンはチベットとの国境に位置しているので

奥地に行けば行くほど、ネパール側よりチベット側からの輸送費のほうが

安くすむからなんですね。

 

歩いていくと、徐々に中国産の物資が増えていくのがわかるんです。

 

ちなみにムスタン王国とチベット自治区の国境は、一般人は通れません。

 

ぐぬぬ…あとちょっとでチベットだというのに…

一度カトマンズまで引き返さないといけないとは…。

 

(実はムスタンのあと、チベットに行く予定なのです)

 

 

次回、赤い山と、青い山と、グレーの山が登場します。

 

うそのようだけど、ホントの話。


読んでくださり、ダンニャバード!ヘリベトゥラ(ありがとう、またね)  

 

I’m still alive , and i love u.

 

 

ブログランキングに参加中。

いたるところに出現する陰毛を見かけては

「陰毛の前世は、忍者か隠密にちがいない…」とムダな想像をめぐらすミギーに

同意とか哀れみとか励ましのクリックを送ろう。

陰毛の行動力がすごすぎる。

見習いたいけど、陰毛にはなりたくない。


にほんブログ村

あなたの1クリックがランキングに反映されます。

ちょっと手間のかかる「いいね」ボタンだと思ってくだされ。


※ ページの読み込みが完了次第、クリックが反映されるそうなので

  表示が終わるまでお待ちいただけるとありがたいです。

※ 同じデバイスからは1日1回のみ有効なので、連打しなくてだいじょうぶ。

押してくださるあなたのことをとてもありがてぇと思っています。

ありがとうね。