ブンデスリーガにおけるビデオ判定の導入について。
日本のネット報道でも見られるように、ホイツァーが四試合で不正を働いたことがはっきりした。
事件の成り行きなどはそちらにまかせて、今日はビデオ判定問題について触れよう。
先日のイングランド・プレミアリーグにおける大誤審事件の後も、審判にビデオを導入すべきという意見が出たという。
ドイツでも、今回の不正事件を機会にビデオの導入が取りざたされている。
昨日の書き込みでも紹介したARDの番組『サビーネ・クリスチャンセン』でも、この問題に関してゲストたちがそれぞれ自分の意見を述べた。
まずDFBのマイヤー=フォアフェルダー会長。
「我々に権限があるかどうかは別にして、試合をめちゃくちゃにしたいのなら、ビデオ判定を認めればいい。そんなことをしたら試合はダメになってしまう。」
「権限」とは、ビデオ判定の導入を決定する権限だ。
O.シリー内相。
「ビデオ判定は、ともかくは、試合が操作されていたかどうか確かめることはできるし、そのためビデオ判定は(操作の)予防になる。さしあたり用心のためのもので警告として機能するという点で、彼(シリー内相の前に発言した人物)の意見は正しい。それもまた(不正を防ぐうえで)100%確実なものではないが、一つの方法かもしれない。」
R.フェラー。
「(ビデオ判定は、)専門的には難しい。まず第一に我々には決める権利がない。これはFIFAが扱う問題だ。FIFAだけが、ゴールカメラや上級審判員といったものを導入することを決めることができる。ドイツの我々は、簡単には決めることができない。」
P.ブライトナー。
「ビデオという上級審判員一人によって審判員を助けなくちゃならいし、決定的な状況でもっと公平・正義な判定が必要だ。」
「結局のところそれは審判員の保護にもなる。」
A.ドラクスラー(『ビルト』紙主任編集員)。
「多くの誠実な審判員、もちろん大半がそうですが、それ(ビデオ判定)を補助として用いることができるかもしれない。誤審が人間によるものであるなら、技術的な補助手段でそれを補うべきだ。けれども、だからといって、誤審をしてしまった審判員みんなに試合操作の疑いがかけられるということではない。」
B.ハイネマン(元審判員でCDU所属の国会議員)
「ビデオ判定については明確にノーです。それでは確実に試合がだめになってしまいます。」
「サッカーは、流れのあるスポーツであり、審判員の判定が適当なものであったかどうか確かめようとして、いつも中断できるとはかぎらないのです。」
個人的にはブライトナーの意見に賛成だ。
彼は番組の終盤で、「けっきょくサッカーの試合で決定的な場面はせいぜい4、5分なんだから、そのときだけでもビデオ判定を用いるべきだ」というようなことを言っていた。
もし導入するとなれば、こんどはどの場面でビデオ判定を用いるのか、つまりビデオ判定の使われ方が問題になるであろう。
たしかにそこに不正が入り込む余地はあるかもしれない。
でも、そのときはさらなる防止策を講じればいいのではないか。
事件の成り行きなどはそちらにまかせて、今日はビデオ判定問題について触れよう。
先日のイングランド・プレミアリーグにおける大誤審事件の後も、審判にビデオを導入すべきという意見が出たという。
ドイツでも、今回の不正事件を機会にビデオの導入が取りざたされている。
昨日の書き込みでも紹介したARDの番組『サビーネ・クリスチャンセン』でも、この問題に関してゲストたちがそれぞれ自分の意見を述べた。
まずDFBのマイヤー=フォアフェルダー会長。
「我々に権限があるかどうかは別にして、試合をめちゃくちゃにしたいのなら、ビデオ判定を認めればいい。そんなことをしたら試合はダメになってしまう。」
「権限」とは、ビデオ判定の導入を決定する権限だ。
O.シリー内相。
「ビデオ判定は、ともかくは、試合が操作されていたかどうか確かめることはできるし、そのためビデオ判定は(操作の)予防になる。さしあたり用心のためのもので警告として機能するという点で、彼(シリー内相の前に発言した人物)の意見は正しい。それもまた(不正を防ぐうえで)100%確実なものではないが、一つの方法かもしれない。」
R.フェラー。
「(ビデオ判定は、)専門的には難しい。まず第一に我々には決める権利がない。これはFIFAが扱う問題だ。FIFAだけが、ゴールカメラや上級審判員といったものを導入することを決めることができる。ドイツの我々は、簡単には決めることができない。」
P.ブライトナー。
「ビデオという上級審判員一人によって審判員を助けなくちゃならいし、決定的な状況でもっと公平・正義な判定が必要だ。」
「結局のところそれは審判員の保護にもなる。」
A.ドラクスラー(『ビルト』紙主任編集員)。
「多くの誠実な審判員、もちろん大半がそうですが、それ(ビデオ判定)を補助として用いることができるかもしれない。誤審が人間によるものであるなら、技術的な補助手段でそれを補うべきだ。けれども、だからといって、誤審をしてしまった審判員みんなに試合操作の疑いがかけられるということではない。」
B.ハイネマン(元審判員でCDU所属の国会議員)
「ビデオ判定については明確にノーです。それでは確実に試合がだめになってしまいます。」
「サッカーは、流れのあるスポーツであり、審判員の判定が適当なものであったかどうか確かめようとして、いつも中断できるとはかぎらないのです。」
個人的にはブライトナーの意見に賛成だ。
彼は番組の終盤で、「けっきょくサッカーの試合で決定的な場面はせいぜい4、5分なんだから、そのときだけでもビデオ判定を用いるべきだ」というようなことを言っていた。
もし導入するとなれば、こんどはどの場面でビデオ判定を用いるのか、つまりビデオ判定の使われ方が問題になるであろう。
たしかにそこに不正が入り込む余地はあるかもしれない。
でも、そのときはさらなる防止策を講じればいいのではないか。
ブンデスリーガの八百長事件;MVに対する批判。
DFBのマイヤー=フォアフェルダー会長(以下、ドイツ各紙にならいMVと記す)への批判が日増しに強くなってきている。
ラインラント=プファルツ州首相K.ベックはTV番組の中で、MVが責任を取るべきと述べている。
オッドセットからの警告がなかったというMVの発言のようなもの、つまり責任者による事実と反する発言がもし政治の世界でなされたならば、それは「重大問題」だと彼は言う。
もっともなことだ。
けれどもMVは自分の責任を認めていない。
『ビルト』紙はその理由を、自国開催のW杯で優勝国に自分の手でトロフィーを授与したいからとしている。
よくあるよね、こういう話。
本来責任のある人物が自分の非を認めずに権力の座に固執しつづけるっていう構図はとくに珍しくない。
ちなみにMVが誤った発言をしたARDのTV番組『サビーネ・クリスチャンセン』は、ドイツでもかなり有名な報道トーク番組で、当日のゲストにはR.フェラーやP.ブライトナー、そしてO.シリー内相も名を連ねていた。
辞めるのは時間の問題なんじゃなかろうか。
これだけ大きな問題だもん。
辞めるべきだと騒がれるのももっともだ。
ただの間違いなんだから一回くらい許してやれよ、と心優しいあなたは思うかもしれない。
でも一度のミス、それもこれだけ重大なミスを許すほど、DFBの運営は気楽なものではないのであろう。
ラインラント=プファルツ州首相K.ベックはTV番組の中で、MVが責任を取るべきと述べている。
オッドセットからの警告がなかったというMVの発言のようなもの、つまり責任者による事実と反する発言がもし政治の世界でなされたならば、それは「重大問題」だと彼は言う。
もっともなことだ。
けれどもMVは自分の責任を認めていない。
『ビルト』紙はその理由を、自国開催のW杯で優勝国に自分の手でトロフィーを授与したいからとしている。
よくあるよね、こういう話。
本来責任のある人物が自分の非を認めずに権力の座に固執しつづけるっていう構図はとくに珍しくない。
ちなみにMVが誤った発言をしたARDのTV番組『サビーネ・クリスチャンセン』は、ドイツでもかなり有名な報道トーク番組で、当日のゲストにはR.フェラーやP.ブライトナー、そしてO.シリー内相も名を連ねていた。
辞めるのは時間の問題なんじゃなかろうか。
これだけ大きな問題だもん。
辞めるべきだと騒がれるのももっともだ。
ただの間違いなんだから一回くらい許してやれよ、と心優しいあなたは思うかもしれない。
でも一度のミス、それもこれだけ重大なミスを許すほど、DFBの運営は気楽なものではないのであろう。
ブンデスリーガの八百長事件;これまでの展開。
雑誌『Kicker』のウェブサイトに八百長事件のこれまでの展開が簡潔にまとめられていた(「Die Chronologie im "Fall Hoyzer"」)。
2月1日までだけど、事件の流れを知るうえで参考になるであろう。
1月19日
ホイツァーが審判を務めた試合でおかしなことがあったとベルリンの審判員四人がDFBに報告。
この指摘に基づいてDFBの管理委員会Kontrollausschussは、ホイツァーに対する調査を開始。
ホイツァーがスポーツ賭博に関与し、自分のの試合で試合を操作したという疑惑が発覚。
1月21日
フランクフルトのDFB本部で事情聴取が行なわれ、ホイツァーは自分に対する批判に反論。
1月22日
DFBが、複数の事件に関してホイツァーに疑惑がかけられていることを記者会見で初めて明らかにする。
ただし、具体的な指摘は、2004年8月21日に行なわれたDFB杯の試合(SCパーダーボーン対HSV戦)の第一試合だけにとどまる。
1月23日
HSVの理事長B.ホフマンが、疑惑が裏付けられた場合の補償を要求。
公営ブックメーカーのオッドセットは、上記の試合の際の異常な掛け金について、すでに早い時期にDFBに報告していたことを明らかにする。
1月24日
ブラウンシュヴァイクの検察がホイツァーに対する調査を開始。
DFBは、DFB杯・ブンデスリーガ2部・地域リーグ(ブンデスリーガ3部に相当)の計6試合に関する調査を拡大―いずれもホイツァーが不正を働いたとされるもの。
DFB幹部会は、パーダーボーン対HSVのカップ戦の再試合を行なわないことを決定。
1月25日
ベルリンの審判員四人が、共同供述書を出してホイツァーの容疑を不正関与を主張(現在四人のうちの一人F.ツヴァイヤーには不正に関わった容疑がかけられている)。
ホイツァーはTVインタビューで無実を主張し、弁護士に弁護を依頼。
1月26日
事件の担当がブラウンシュヴァイクからベルリンの検察に移る。
ホイツァーがクロアチアのマフィアと定期的に接触していたという疑い。
1月27日
ホイツァーが書面で彼に対する試合操作疑惑を認め、検察とDFBの捜査に協力することを表明。
1月28日
ホイツァーがベルリン検察に事情聴取を受ける。
彼の弁護士の声明によれば、ホイツァーは他の審判員・選手の関与を、そしてまた試合操作の見返りとして自分が50,000ユーロを受け取ったことを供述。
夜、ベルリン警察は、スキャンダルの中心であったカフェ・キングを含む四ヶ所を家宅捜索し、四人を逮捕。
1月29日
ニュース雑誌『フォークス』が、ヘルタ・ベルリンの三選手も同カフェの客であったと報道。
三選手は試合操作には関与していないことを宣誓書で主張。
夜、ベルリン検察は、クロアチア人賭博詐欺師三人に逮捕状を発行。
1月30日
審判員J.ヤンゼンが不正をしたという指摘があったあと、DFBは日曜のブレーメン対ロストック戦の主審から彼を外す。
DFBは、単に「一審判員を保護する」ための処置とし、ヤンゼンの疑惑に関する具体的な証拠は提示されず。
1月31日
SCパーダーボーンは、キャプテンであるT.ワーテリンクが賭博マフィアと接触したことを確認。
同選手がHSVとのカップ戦の前に「彼が知らない、南ヨーロッパ人と思われる人物」から直接10,000ユーロを受け取ったとクラブ会長が語る。
夜、デュナモ・ドレスデンの選手・トレーナーが、見知らぬ人物から15,000ユーロを受け取ったことを認める。
ブックメーカーのオッドセットは、試合操作の可能性について早いうちにDFBに報告したことを再び主張。
DFB理事のマイヤー=フォアフェルダーは前日にそれを否定していた。
2月1日
初めてブンデスリーガの試合で不正があったという疑惑。
各報道によれば、ホイツァーはベルリン検察に対して、2004年11月27日のカイザースラウターン対フライブルグ戦で主審を務めたヤンゼンが試合操作を行なったと供述。
また、供述によれば、計9人の選手および審判員が不正に関与。
ワーテリンクを含め、すべての選手が無実を主張。
2月1日までだけど、事件の流れを知るうえで参考になるであろう。
1月19日
ホイツァーが審判を務めた試合でおかしなことがあったとベルリンの審判員四人がDFBに報告。
この指摘に基づいてDFBの管理委員会Kontrollausschussは、ホイツァーに対する調査を開始。
ホイツァーがスポーツ賭博に関与し、自分のの試合で試合を操作したという疑惑が発覚。
1月21日
フランクフルトのDFB本部で事情聴取が行なわれ、ホイツァーは自分に対する批判に反論。
1月22日
DFBが、複数の事件に関してホイツァーに疑惑がかけられていることを記者会見で初めて明らかにする。
ただし、具体的な指摘は、2004年8月21日に行なわれたDFB杯の試合(SCパーダーボーン対HSV戦)の第一試合だけにとどまる。
1月23日
HSVの理事長B.ホフマンが、疑惑が裏付けられた場合の補償を要求。
公営ブックメーカーのオッドセットは、上記の試合の際の異常な掛け金について、すでに早い時期にDFBに報告していたことを明らかにする。
1月24日
ブラウンシュヴァイクの検察がホイツァーに対する調査を開始。
DFBは、DFB杯・ブンデスリーガ2部・地域リーグ(ブンデスリーガ3部に相当)の計6試合に関する調査を拡大―いずれもホイツァーが不正を働いたとされるもの。
DFB幹部会は、パーダーボーン対HSVのカップ戦の再試合を行なわないことを決定。
1月25日
ベルリンの審判員四人が、共同供述書を出してホイツァーの容疑を不正関与を主張(現在四人のうちの一人F.ツヴァイヤーには不正に関わった容疑がかけられている)。
ホイツァーはTVインタビューで無実を主張し、弁護士に弁護を依頼。
1月26日
事件の担当がブラウンシュヴァイクからベルリンの検察に移る。
ホイツァーがクロアチアのマフィアと定期的に接触していたという疑い。
1月27日
ホイツァーが書面で彼に対する試合操作疑惑を認め、検察とDFBの捜査に協力することを表明。
1月28日
ホイツァーがベルリン検察に事情聴取を受ける。
彼の弁護士の声明によれば、ホイツァーは他の審判員・選手の関与を、そしてまた試合操作の見返りとして自分が50,000ユーロを受け取ったことを供述。
夜、ベルリン警察は、スキャンダルの中心であったカフェ・キングを含む四ヶ所を家宅捜索し、四人を逮捕。
1月29日
ニュース雑誌『フォークス』が、ヘルタ・ベルリンの三選手も同カフェの客であったと報道。
三選手は試合操作には関与していないことを宣誓書で主張。
夜、ベルリン検察は、クロアチア人賭博詐欺師三人に逮捕状を発行。
1月30日
審判員J.ヤンゼンが不正をしたという指摘があったあと、DFBは日曜のブレーメン対ロストック戦の主審から彼を外す。
DFBは、単に「一審判員を保護する」ための処置とし、ヤンゼンの疑惑に関する具体的な証拠は提示されず。
1月31日
SCパーダーボーンは、キャプテンであるT.ワーテリンクが賭博マフィアと接触したことを確認。
同選手がHSVとのカップ戦の前に「彼が知らない、南ヨーロッパ人と思われる人物」から直接10,000ユーロを受け取ったとクラブ会長が語る。
夜、デュナモ・ドレスデンの選手・トレーナーが、見知らぬ人物から15,000ユーロを受け取ったことを認める。
ブックメーカーのオッドセットは、試合操作の可能性について早いうちにDFBに報告したことを再び主張。
DFB理事のマイヤー=フォアフェルダーは前日にそれを否定していた。
2月1日
初めてブンデスリーガの試合で不正があったという疑惑。
各報道によれば、ホイツァーはベルリン検察に対して、2004年11月27日のカイザースラウターン対フライブルグ戦で主審を務めたヤンゼンが試合操作を行なったと供述。
また、供述によれば、計9人の選手および審判員が不正に関与。
ワーテリンクを含め、すべての選手が無実を主張。
ブンデスリーガの八百長事件;DFBへの批判。
毎回報告の出だしが、事件がさらに大きくなったというようなことばで始まっている…。
今日も例外ではない。
大きくなっただけではなく、深刻にもなっている。
『スポーツ・ナビ』ですでに報道されているように、ブンデスリーガの試合でも審判員による試合操作があったと言われている。
さらにまた、不正はチャンピオンシップにも及んでいたかもしれないのだ。
K.トップメラー氏が怒るのももっともだ。
HSV時代に解雇されたのは、チームの不調が理由であったが、その不調がホイツァーによる試合操作にあった(と本人は語っている)。
それに、本人によれば、レバークーゼン時代に優勝を逃したのも同じように審判員による試合操作だったかもしれないのだ。
現在無職の氏は、DFBをはじめとして、自分を現在の状況に追い込んだ人々を全員告訴すると怒っている。
今日は、DFBの対応への批判に触れたい(主に『南ドイツ新聞』スポーツ欄から)。
DFBは不正が明らかになってから今に至る短い間に、審判員の支持・支援をクラブやファンに訴えたり、また、不正の再発を防止するために「早期警報体制」を確立しようとしたり、あるいは、試合運営・結果を確実なものにする目的でにドイツサッカーリーグ(DFL)と共同の下「賭博および試合操作に関する特別委員会の設置を計画するなど、さまざまな対応をとってきている。
とはいえ、やはり問題になるのは、DFBが不正の兆しを無視してきたことだ。
8月のカップ戦直後に異常な賭博状況に関する通報が公営ギャンブル会社オッドセットから電話、つづいてファックスでなされたにもかかわらず、DFBはそれを放置したらしい。
DFB理事長マイヤー=フォアフェルダーはARDのTV番組『サビーネ・クリスチャンセン』の中で、試合操作のようなものに関する指摘はなかったと語っている。
これに対してオッドセット側は「理解できない」とコメントし、「試合操作」ということばの使用を慎むようDFBから要請があったことも明らかにした。
『ビルト』が入手した文書には、二試合で不正の可能性があることが明記されている。
要するにDFBは「警告を無視した」のである。
それによってホイツァーはさらに試合操作を続けることになったし、その後防ぎ得た不正が複数起きることになってしまった。
DFBは五ヶ月経った今になってやっと「賭博および試合操作に関する特別委員会」を設けるというのである。
DFBはこの報道が事実に反しているとして法的処置を取ると言っている。
管理の中枢に何らかの警告があったにもかかわらず、中枢はそれを放置・無視し、事が大きくなってから責任のなすりつけが始まる…どこにもである図式なのかもしれない。
今日も例外ではない。
大きくなっただけではなく、深刻にもなっている。
『スポーツ・ナビ』ですでに報道されているように、ブンデスリーガの試合でも審判員による試合操作があったと言われている。
さらにまた、不正はチャンピオンシップにも及んでいたかもしれないのだ。
K.トップメラー氏が怒るのももっともだ。
HSV時代に解雇されたのは、チームの不調が理由であったが、その不調がホイツァーによる試合操作にあった(と本人は語っている)。
それに、本人によれば、レバークーゼン時代に優勝を逃したのも同じように審判員による試合操作だったかもしれないのだ。
現在無職の氏は、DFBをはじめとして、自分を現在の状況に追い込んだ人々を全員告訴すると怒っている。
今日は、DFBの対応への批判に触れたい(主に『南ドイツ新聞』スポーツ欄から)。
DFBは不正が明らかになってから今に至る短い間に、審判員の支持・支援をクラブやファンに訴えたり、また、不正の再発を防止するために「早期警報体制」を確立しようとしたり、あるいは、試合運営・結果を確実なものにする目的でにドイツサッカーリーグ(DFL)と共同の下「賭博および試合操作に関する特別委員会の設置を計画するなど、さまざまな対応をとってきている。
とはいえ、やはり問題になるのは、DFBが不正の兆しを無視してきたことだ。
8月のカップ戦直後に異常な賭博状況に関する通報が公営ギャンブル会社オッドセットから電話、つづいてファックスでなされたにもかかわらず、DFBはそれを放置したらしい。
DFB理事長マイヤー=フォアフェルダーはARDのTV番組『サビーネ・クリスチャンセン』の中で、試合操作のようなものに関する指摘はなかったと語っている。
これに対してオッドセット側は「理解できない」とコメントし、「試合操作」ということばの使用を慎むようDFBから要請があったことも明らかにした。
『ビルト』が入手した文書には、二試合で不正の可能性があることが明記されている。
要するにDFBは「警告を無視した」のである。
それによってホイツァーはさらに試合操作を続けることになったし、その後防ぎ得た不正が複数起きることになってしまった。
DFBは五ヶ月経った今になってやっと「賭博および試合操作に関する特別委員会」を設けるというのである。
DFBはこの報道が事実に反しているとして法的処置を取ると言っている。
管理の中枢に何らかの警告があったにもかかわらず、中枢はそれを放置・無視し、事が大きくなってから責任のなすりつけが始まる…どこにもである図式なのかもしれない。
ブンデスリーガの八百長事件;新たな疑惑とHSVの怒り。
またスキャンダルに進展があった。
もうとどまることを知らない、といった感じだ。
以下の報告は、
「13人に疑惑、否認は多数13 Verdachtige und zahlreiche Dementis」(1月31日)、
「パーダーボーンのフィンケ会長、HSVに対して強い非難Paderborn-Prasident Finke; Schwere Vorwurfe gegen den HSV」(1月31日)、
「審判員スキャンダルに新しい衝撃、パーダーボーンのボスが暴露『あの選手は10,000ユーロを得た』Neuer Hammer im Schiri-Skandal - Paderborn-Bos packt aus: Dieser Spieler kassierte 10 000 Euro」(1月31日)、
「HSVホフマン理事長『全くもって恥知らずなこと』HSV-Hoffmann: 'Eine glatte Unverschamtheit'」(1月31日)、
「宣誓はしたものの―クレシッシ認めるVon wegen Eid - Kresic gibt es zu」(2月1日)、
を参考にしている。
掲載元のサイトはそれぞれアクセスして確かめられたい。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
ホイツァーの自白によれば、審判員4人と2部・地域リーグの選手9人が不正に関与しているそうだ。
数人が宣誓書で関与を否定しているが、すでに関与を認めた選手もいる。
昨年8月のカップ戦でHSVと対戦したFCパーダーボーンの元キャプテン、T.ワーテリンクは、勝利の報奨金として「南ヨーロッパ系の人物」から10,000ユーロを受け取り、選手間で分け合ったという。
ただし彼は、ペナルティエリアでのシュミレーションのような試合操作が報奨金の代償として要求されたことはないと、強く否定している。
彼はすでにクラブから解雇されているが、事件解明のためにDFBに協力するつもりでいるという。
選手9人の中に名が挙がっているデュナモ・ドレスデンの控えキーパー、I.クレシッチは、2003年6月18日の対プロイセン・ミュンスター戦後、チームの銀行口座に15,000ユーロが振り込まれたと語っている。
宣誓書にサインした彼は、ただし「自分は何もかかわりがない。私が言えるのはそれだけだ」。
同じように疑惑の渦中にある審判員のヤンゼンは、先週土曜のブンデスリーガの試合(ブレーメン対ロストック戦)で主審を務める予定であったが、DFBは試合の四時間前に他の主審に交代させている。
* * * * *
パーダーボーンとHSVのクラブ間にも争いが生まれている。
パーダーボーン会長は会見で件のカップ戦での不正にHSVの選手も関わっていると主張している。
なんでも、試合操作が首尾よく成立するには、審判および両チームという三者の共同が必要であるし、じじつ後半におけるHSV選手の行動の中には操作を思わせるものが見られるという。たとえば試合に対する「消極性」など。
ちなみに、クラブが試合後に出す報奨金は、ワーテリンクが受け取ったような金額と比べてはるかに大きいそうだし、そもそも報奨金で「ロバを競走馬に変える」ことはできないそうである。
こうした非難に対してHSVのホフマン理事長は「全くもって恥知らずなこと」、「最初は皮肉かと思った」とやり返し、法的処置を講ずるとしている。
HSV理事長は以前から再試合を要求しているが、パーダーボーン会長も再試合に賛成している。
それがファンの信頼を取り戻す最善の方法と考えているからだ。
DFBは、「賭博および試合操作に関する特別委員会」を設置し、問題解明・解決に励むという。
▲ ▲ ▲ ▲ ▲
ヘルタの三選手への疑惑は間違いだったのだろうか。
ヘルタのクラブも怒ってるそうだ。
三選手の疑惑を報じた週刊誌を訴えるらしい。
今後、パーダーボーンとHSVのいざこざはどうなるんだろう。
そして、本当にHSVの選手が関わっていたのか。
そんなことはないだろう。
でも、可能性は否定できないか…。
ボクがこうした考えを持っていること、それ自体にこの事件が生んだ最大の問題が現われているんだろう。
ドイツサッカーの信頼のガタ落ち…。
明日は、できればDFBが置かれている状況、DFBの対応について報告したい。
もうとどまることを知らない、といった感じだ。
以下の報告は、
「13人に疑惑、否認は多数13 Verdachtige und zahlreiche Dementis」(1月31日)、
「パーダーボーンのフィンケ会長、HSVに対して強い非難Paderborn-Prasident Finke; Schwere Vorwurfe gegen den HSV」(1月31日)、
「審判員スキャンダルに新しい衝撃、パーダーボーンのボスが暴露『あの選手は10,000ユーロを得た』Neuer Hammer im Schiri-Skandal - Paderborn-Bos packt aus: Dieser Spieler kassierte 10 000 Euro」(1月31日)、
「HSVホフマン理事長『全くもって恥知らずなこと』HSV-Hoffmann: 'Eine glatte Unverschamtheit'」(1月31日)、
「宣誓はしたものの―クレシッシ認めるVon wegen Eid - Kresic gibt es zu」(2月1日)、
を参考にしている。
掲載元のサイトはそれぞれアクセスして確かめられたい。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
ホイツァーの自白によれば、審判員4人と2部・地域リーグの選手9人が不正に関与しているそうだ。
数人が宣誓書で関与を否定しているが、すでに関与を認めた選手もいる。
昨年8月のカップ戦でHSVと対戦したFCパーダーボーンの元キャプテン、T.ワーテリンクは、勝利の報奨金として「南ヨーロッパ系の人物」から10,000ユーロを受け取り、選手間で分け合ったという。
ただし彼は、ペナルティエリアでのシュミレーションのような試合操作が報奨金の代償として要求されたことはないと、強く否定している。
彼はすでにクラブから解雇されているが、事件解明のためにDFBに協力するつもりでいるという。
選手9人の中に名が挙がっているデュナモ・ドレスデンの控えキーパー、I.クレシッチは、2003年6月18日の対プロイセン・ミュンスター戦後、チームの銀行口座に15,000ユーロが振り込まれたと語っている。
宣誓書にサインした彼は、ただし「自分は何もかかわりがない。私が言えるのはそれだけだ」。
同じように疑惑の渦中にある審判員のヤンゼンは、先週土曜のブンデスリーガの試合(ブレーメン対ロストック戦)で主審を務める予定であったが、DFBは試合の四時間前に他の主審に交代させている。
* * * * *
パーダーボーンとHSVのクラブ間にも争いが生まれている。
パーダーボーン会長は会見で件のカップ戦での不正にHSVの選手も関わっていると主張している。
なんでも、試合操作が首尾よく成立するには、審判および両チームという三者の共同が必要であるし、じじつ後半におけるHSV選手の行動の中には操作を思わせるものが見られるという。たとえば試合に対する「消極性」など。
ちなみに、クラブが試合後に出す報奨金は、ワーテリンクが受け取ったような金額と比べてはるかに大きいそうだし、そもそも報奨金で「ロバを競走馬に変える」ことはできないそうである。
こうした非難に対してHSVのホフマン理事長は「全くもって恥知らずなこと」、「最初は皮肉かと思った」とやり返し、法的処置を講ずるとしている。
HSV理事長は以前から再試合を要求しているが、パーダーボーン会長も再試合に賛成している。
それがファンの信頼を取り戻す最善の方法と考えているからだ。
DFBは、「賭博および試合操作に関する特別委員会」を設置し、問題解明・解決に励むという。
▲ ▲ ▲ ▲ ▲
ヘルタの三選手への疑惑は間違いだったのだろうか。
ヘルタのクラブも怒ってるそうだ。
三選手の疑惑を報じた週刊誌を訴えるらしい。
今後、パーダーボーンとHSVのいざこざはどうなるんだろう。
そして、本当にHSVの選手が関わっていたのか。
そんなことはないだろう。
でも、可能性は否定できないか…。
ボクがこうした考えを持っていること、それ自体にこの事件が生んだ最大の問題が現われているんだろう。
ドイツサッカーの信頼のガタ落ち…。
明日は、できればDFBが置かれている状況、DFBの対応について報告したい。
ブンデスリーガの八百長事件;各国メディアの反応
八百長事件はさらに拡大している…。
ベルリンの検察当局はホイツァーの自供にもとづいて、2部のデュナモ・ドレスデン、地域リーグのケムニッツァーFCとSCパーダーボーンに所属する8人のサッカー選手の捜査に取り掛かったという。
ホイツァー自身は五回の試合操作によって総額60,000ユーロほど(今日のレートで800万円前後)を受け取ったそうだ。
さらにホイツァーは、彼が主審を務めたRWエッセン対1.FCケルン戦(2部リーグ)の前に、線審F.ツヴァイアーに2、300ユーロを渡したという――「旗をあまり揚げすぎないように」。
ちなみに、ホイツァーが操作したHSV対パーダーボーン戦は再試合になるかもしれないらしい。
さて、今日は、この事件に対する各国メディアの反応を取り上げよう。
以下は、1月28日付け『南ドイツ新聞』の「ドイツサッカー、根底から揺れるDeutscher Fusball in Grundfesten erschuttert」から。
* * * * *
●合衆国
『NewYork Times』
ドイツ、W杯の一年前にもかかわらず、同国は過去30年で最も大きなサッカースキャンダルに翻弄される。
●イタリア
『La Repubblica』
賭博、操作、マフィア――大きなスキャンダルが、よりによってW杯前にドイツサッカー史の黒い一章として書き込まれる。
『Gazzetta dello Sport』
一審判員の自白がドイツサッカーに大きな影を落とした――W杯の一年前に。ブンデスリーガとFIFAに衝撃。
『Il Giornale』
ドイツに衝撃!審判員、非合法賭博、そしてクロアチア・マフィアがW杯まで500日のドイツサッカーを混乱させている。
●スペイン
『AS』
ドイツ、スキャンダルで揺れる。次のW杯が行なわれる国でこんなことが起こりうると誰が考えていたであろうか?ホイツァーはすべてを認め、刑務所の扉の前に立っている。
『Marca』
ホイツァー、罪を認める。ドイツサッカーは今後もこの問題に取り組み、かつ苦しまされることであろう。
『Sport』
スキャンダル出現。「どれくらいの人々が関わっているのか?」という大きな問題。これは始まりにすぎない。
●オランダ
『Algemeen Dagblad』
ホイツァーの自白がドイツを揺るがす。氷山の一角にすぎないかと怖れられている。
『De Telegraaf』
ホイツァー審判員が試合操作を自白。スキャンダルが始まった。その影響はまだ予測不可能。
『De Volkskrant』
審判員スキャンダル、自国開催のW杯一年前のドイツを悩ます。
●ベルギー
『La Derniere Heure』
賭博審判、すべてを認める。スキャンダルがブンデスリーガにも及ぶとすれば事態がどうなるのか、考えも及ばない。
『La Gazette des Sports』
ドイツのいんちき審判員、やっと認める。DFBはホイツァー「爆弾」にどう対応するのか。
『Het Laatste Nieuws』
ドイツサッカー、賭博マフィアに操られる。ショックにゆれるブンデスリーガ。賭博スキャンダルには選手も関わっているのか?
『Le Soir』
ホイツァー審判員、自分が犯罪者だと認める。
『Het Nieuwsblad』
賭け師が試合を裁く。ドイツサッカー、根底から揺れる。
●イングランドENGLAND:
『The Independent』
ドイツ、過去30年以上で最大のサッカースキャンダルに。
●Danemark
『Politiken』
W杯ホスト国ドイツ、大規模なサッカー詐欺と賭博スキャンダルで強く傷つく。
●スウェーデン
『Aftonbladet』
審判員、レッドカードをかざす――そして金を得る。ドイツの審判スキャンダルは同国史上最も酷い事態に。
●ノルウェー
『Verdens Gang』
いまや警察さえも不正スキャンダルの捜査に。膨れ上がるスキャンダル、30年以上前にドイツが経験した似たような事件と同じように
。
『Bergensavisen』
ホイツァー事件、過去30年以上でドイツサッカーに生じたおそらく最大の汚職スキャンダル。
* * * * *
多くの新聞が言及している「30年前のスキャンダル」とは71年にブンデスリーガで起きた不正事件のこと。
ベルリンの検察当局はホイツァーの自供にもとづいて、2部のデュナモ・ドレスデン、地域リーグのケムニッツァーFCとSCパーダーボーンに所属する8人のサッカー選手の捜査に取り掛かったという。
ホイツァー自身は五回の試合操作によって総額60,000ユーロほど(今日のレートで800万円前後)を受け取ったそうだ。
さらにホイツァーは、彼が主審を務めたRWエッセン対1.FCケルン戦(2部リーグ)の前に、線審F.ツヴァイアーに2、300ユーロを渡したという――「旗をあまり揚げすぎないように」。
ちなみに、ホイツァーが操作したHSV対パーダーボーン戦は再試合になるかもしれないらしい。
さて、今日は、この事件に対する各国メディアの反応を取り上げよう。
以下は、1月28日付け『南ドイツ新聞』の「ドイツサッカー、根底から揺れるDeutscher Fusball in Grundfesten erschuttert」から。
* * * * *
●合衆国
『NewYork Times』
ドイツ、W杯の一年前にもかかわらず、同国は過去30年で最も大きなサッカースキャンダルに翻弄される。
●イタリア
『La Repubblica』
賭博、操作、マフィア――大きなスキャンダルが、よりによってW杯前にドイツサッカー史の黒い一章として書き込まれる。
『Gazzetta dello Sport』
一審判員の自白がドイツサッカーに大きな影を落とした――W杯の一年前に。ブンデスリーガとFIFAに衝撃。
『Il Giornale』
ドイツに衝撃!審判員、非合法賭博、そしてクロアチア・マフィアがW杯まで500日のドイツサッカーを混乱させている。
●スペイン
『AS』
ドイツ、スキャンダルで揺れる。次のW杯が行なわれる国でこんなことが起こりうると誰が考えていたであろうか?ホイツァーはすべてを認め、刑務所の扉の前に立っている。
『Marca』
ホイツァー、罪を認める。ドイツサッカーは今後もこの問題に取り組み、かつ苦しまされることであろう。
『Sport』
スキャンダル出現。「どれくらいの人々が関わっているのか?」という大きな問題。これは始まりにすぎない。
●オランダ
『Algemeen Dagblad』
ホイツァーの自白がドイツを揺るがす。氷山の一角にすぎないかと怖れられている。
『De Telegraaf』
ホイツァー審判員が試合操作を自白。スキャンダルが始まった。その影響はまだ予測不可能。
『De Volkskrant』
審判員スキャンダル、自国開催のW杯一年前のドイツを悩ます。
●ベルギー
『La Derniere Heure』
賭博審判、すべてを認める。スキャンダルがブンデスリーガにも及ぶとすれば事態がどうなるのか、考えも及ばない。
『La Gazette des Sports』
ドイツのいんちき審判員、やっと認める。DFBはホイツァー「爆弾」にどう対応するのか。
『Het Laatste Nieuws』
ドイツサッカー、賭博マフィアに操られる。ショックにゆれるブンデスリーガ。賭博スキャンダルには選手も関わっているのか?
『Le Soir』
ホイツァー審判員、自分が犯罪者だと認める。
『Het Nieuwsblad』
賭け師が試合を裁く。ドイツサッカー、根底から揺れる。
●イングランドENGLAND:
『The Independent』
ドイツ、過去30年以上で最大のサッカースキャンダルに。
●Danemark
『Politiken』
W杯ホスト国ドイツ、大規模なサッカー詐欺と賭博スキャンダルで強く傷つく。
●スウェーデン
『Aftonbladet』
審判員、レッドカードをかざす――そして金を得る。ドイツの審判スキャンダルは同国史上最も酷い事態に。
●ノルウェー
『Verdens Gang』
いまや警察さえも不正スキャンダルの捜査に。膨れ上がるスキャンダル、30年以上前にドイツが経験した似たような事件と同じように
。
『Bergensavisen』
ホイツァー事件、過去30年以上でドイツサッカーに生じたおそらく最大の汚職スキャンダル。
* * * * *
多くの新聞が言及している「30年前のスキャンダル」とは71年にブンデスリーガで起きた不正事件のこと。
ブンデスリーガの八百長事件;審判の相互監視体制。
面白い記事を見つけた。
ドイツサッカー協会(以下DFB)のウェブサイトに26日掲載された記事インタビュー記事『ヘルムート・クルーク;「我々の監視体制は充実している」(Helmut Krug: "Unser Beobachtungssystem ist ausgereift")』である。
H.クルーク氏はDFBの審判部長で、ドイツの審判システムとホイツァーの働きぶりについていろいろと答えている。
昨日の予告では、DFBなどが講じる、不正をふせぐ対策について報告する予定であったが、今日はこの記事に焦点を当てて、ドイツの審判システムを垣間見てみよう。
赤字は、クルーク氏の答え。
* * * * *
クルーク氏、ふつう審判員のキャリアはどのようにして高いランクにまで上がるのでしょうか?
昨今では、審判員はかなり若いときからランクを上げることができます。
自身が属する州Landes-および地域協会Regionalverband(訳者注;ともに全国以下の地域レベルということ)で監督され、教育され、監視され、能力を伸ばしていき、12歳から16歳の年齢で能力適性試験を受けます。
審判員が評価される際、その適性において能力のほかに人格もつねに決定的な意味を持ちます。
どの段階からDFBは審判員教育に強く関わりはじめるのですか?
審判員が地域リーグで働くようになってからです。
かれらはジュニアのトレーニング施設で早いうちからすでにふるいにかけられています。
その後DFBが集中的に監督することになります。
現在のところ、110人のメンバーがいます。ブンデスリーガと第二ブンデスリーガにそれぞれ22人の審判員(訳者注;ドイツサッカーのヒエラルキーは上から順にブンデスリーガ、第二ブンデスリーガ[2部リーグ]、北部および南部の地域リーグ、上部リーグ、Oberliga、協会Verbands-もしくは州リーグLandesligaとなっている)、ブンデスリーガに補助審判員Schiedsrichter-Assistentenが22人、2部リーグに補助員Assistenten44人です。
ほとんど全員が地域リーグでも審判員をしています。
監視のあり方はどのようなものですか?
交代制のミーティングがシーズン前そしてシーズン中間期にそれぞれ一度あり、さらに、補助トレーニングStuetzpunkt-Trainingが定期的に行なわれます。
そこでは審判員教育、個別面談、判定分析が行なわれます。
それに加えて、審判員らは自身が属する高いランクでそのつど監視を受けます。
個々の試合監視はどのようになされるのですか?
審判員は、特に有能な監視員、もっぱら高いランクで自ら審判を勤める、高い専門性を持つ人々ですが、かれらによってきわめて包括的に監視されます。
監視は試合に出向く時点から帰路に着く時点まで行なわれます。
そこには、試合に関する詳細な分析も含まれています。
国際的な比較でいえば、ドイツの監視体制はどの程度の質を備えているのでしょうか?
私の考えでは、非常に優れたものです。
我々は、監視員をきわめて集中的に教育しますし、今年は新たにコースが設けられるでしょう。
我々の監視体制は充実しており、審判員の能力向上に機能しています。
将来的にも誤りはたしかに避けられないものでしょうが、こうしたやり方で減じられるべきでしょう。
試合監視の結果は、DFB審判員の評価にどのていど影響を与えていますか?
きわめて影響を与えています。
結果はシーズン終了時にまとめられ、業績表に成績が書き込まれます。
そうして、審判員の長所、短所、能力をあげるべき部分が確認されるのです。
新聞をにぎわしているロバート・ホイツァーの業績表はどんなものですか?
ホイツァーがはじめて2部リーグで八試合をこなした2003/2004年シーズン、かれは新人にしてはきわめて優れ、印象的な結果を出しました。
私自身三回彼を監視しましたが、かれはものすごく向上し、非のうちどころはほとんどありませんでした。
2部リーグ審判員の内部ランクでは、上位三割の中に入っていました。
ですから、かれが遅かれ早かれ一部の審判員を務めるようになるだろうと予想していました。
かれの仕事ぶりは、現在進行中の2004/2005年シーズンの前半ではどのようなものだったのでしょうか?
成績が突然落ちたことは分かっていましたが、そういったことは若い審判員にはまったくもって普通のことです。
審判員は、良くない試合があると不調になりますが、こうしたことは繰り返し起きます。
ホイツァーの場合、成績が明瞭に下がりました。
私は2004年9月末の補助トレーニングと今年1月半ばの中間ミーティングで、かれと個別面談を二度持ち、良い方向に向かうよう彼に働きかけましたが、そのときは彼が極度に緊張している印象を受けました。
低いランクに滑り落ちたことに彼は動揺していました。
その面談では、今取りざたされている試合操作疑惑を示すような兆候はありましたか?
いいえ、そうした兆候はありませんでした。
* * * * *
審判部長はこう言っているけど、現に不正が起きたじゃないか、審判の相互監視は彼が言うほど充実したものではないんじゃないか、と言えるかもしれない。
DFBのホームページのニュースっていうことで、どこか言い訳じみている気がするし。
でも、ホイツァーの不正が発覚する上で、ホイツァーの同僚の審判員四人によるDFBへの報告が大きな役割を果たした。
だから、問題は審判の監視体制そのものではなく、不正が察知され適当な対策がとられるスピード(というか遅さ)にあるんじゃないか。
だって、審判員らは同僚の不正をちゃんと報告したという点で、審判(員)教育は間違ったものではなかったんだ。
このインタビューを読んで面白かったのは、審判員教育が十代前半から始まっているという事実だ。
日本のJリーグはどうなってるんだろう?
それと、審判員を意味する語彙として、Unparteiischeという単語があるということ。
「偏らない、公正の、中立の、党派的ではない」などを意味する形容詞unparteiischが名詞化(?)したものだ。
英語などのほかの欧米語でも、同じようなことば使いがあると思われる。
審判員が担う役割からすれば、とくに面白い話ではないのかもしれない。
日本語の「審判員」に字義的に相当するのは、おそらくSchiedsrichterであろう。
「裁判官」を意味することもある単語だ。
でも日本語には、Unparteiischeに相当することばはないんだよね。
裁きさえすればいい、中立的ではなくとも。
ってことだろうか笑?
ドイツサッカー協会(以下DFB)のウェブサイトに26日掲載された記事インタビュー記事『ヘルムート・クルーク;「我々の監視体制は充実している」(Helmut Krug: "Unser Beobachtungssystem ist ausgereift")』である。
H.クルーク氏はDFBの審判部長で、ドイツの審判システムとホイツァーの働きぶりについていろいろと答えている。
昨日の予告では、DFBなどが講じる、不正をふせぐ対策について報告する予定であったが、今日はこの記事に焦点を当てて、ドイツの審判システムを垣間見てみよう。
赤字は、クルーク氏の答え。
* * * * *
クルーク氏、ふつう審判員のキャリアはどのようにして高いランクにまで上がるのでしょうか?
昨今では、審判員はかなり若いときからランクを上げることができます。
自身が属する州Landes-および地域協会Regionalverband(訳者注;ともに全国以下の地域レベルということ)で監督され、教育され、監視され、能力を伸ばしていき、12歳から16歳の年齢で能力適性試験を受けます。
審判員が評価される際、その適性において能力のほかに人格もつねに決定的な意味を持ちます。
どの段階からDFBは審判員教育に強く関わりはじめるのですか?
審判員が地域リーグで働くようになってからです。
かれらはジュニアのトレーニング施設で早いうちからすでにふるいにかけられています。
その後DFBが集中的に監督することになります。
現在のところ、110人のメンバーがいます。ブンデスリーガと第二ブンデスリーガにそれぞれ22人の審判員(訳者注;ドイツサッカーのヒエラルキーは上から順にブンデスリーガ、第二ブンデスリーガ[2部リーグ]、北部および南部の地域リーグ、上部リーグ、Oberliga、協会Verbands-もしくは州リーグLandesligaとなっている)、ブンデスリーガに補助審判員Schiedsrichter-Assistentenが22人、2部リーグに補助員Assistenten44人です。
ほとんど全員が地域リーグでも審判員をしています。
監視のあり方はどのようなものですか?
交代制のミーティングがシーズン前そしてシーズン中間期にそれぞれ一度あり、さらに、補助トレーニングStuetzpunkt-Trainingが定期的に行なわれます。
そこでは審判員教育、個別面談、判定分析が行なわれます。
それに加えて、審判員らは自身が属する高いランクでそのつど監視を受けます。
個々の試合監視はどのようになされるのですか?
審判員は、特に有能な監視員、もっぱら高いランクで自ら審判を勤める、高い専門性を持つ人々ですが、かれらによってきわめて包括的に監視されます。
監視は試合に出向く時点から帰路に着く時点まで行なわれます。
そこには、試合に関する詳細な分析も含まれています。
国際的な比較でいえば、ドイツの監視体制はどの程度の質を備えているのでしょうか?
私の考えでは、非常に優れたものです。
我々は、監視員をきわめて集中的に教育しますし、今年は新たにコースが設けられるでしょう。
我々の監視体制は充実しており、審判員の能力向上に機能しています。
将来的にも誤りはたしかに避けられないものでしょうが、こうしたやり方で減じられるべきでしょう。
試合監視の結果は、DFB審判員の評価にどのていど影響を与えていますか?
きわめて影響を与えています。
結果はシーズン終了時にまとめられ、業績表に成績が書き込まれます。
そうして、審判員の長所、短所、能力をあげるべき部分が確認されるのです。
新聞をにぎわしているロバート・ホイツァーの業績表はどんなものですか?
ホイツァーがはじめて2部リーグで八試合をこなした2003/2004年シーズン、かれは新人にしてはきわめて優れ、印象的な結果を出しました。
私自身三回彼を監視しましたが、かれはものすごく向上し、非のうちどころはほとんどありませんでした。
2部リーグ審判員の内部ランクでは、上位三割の中に入っていました。
ですから、かれが遅かれ早かれ一部の審判員を務めるようになるだろうと予想していました。
かれの仕事ぶりは、現在進行中の2004/2005年シーズンの前半ではどのようなものだったのでしょうか?
成績が突然落ちたことは分かっていましたが、そういったことは若い審判員にはまったくもって普通のことです。
審判員は、良くない試合があると不調になりますが、こうしたことは繰り返し起きます。
ホイツァーの場合、成績が明瞭に下がりました。
私は2004年9月末の補助トレーニングと今年1月半ばの中間ミーティングで、かれと個別面談を二度持ち、良い方向に向かうよう彼に働きかけましたが、そのときは彼が極度に緊張している印象を受けました。
低いランクに滑り落ちたことに彼は動揺していました。
その面談では、今取りざたされている試合操作疑惑を示すような兆候はありましたか?
いいえ、そうした兆候はありませんでした。
* * * * *
審判部長はこう言っているけど、現に不正が起きたじゃないか、審判の相互監視は彼が言うほど充実したものではないんじゃないか、と言えるかもしれない。
DFBのホームページのニュースっていうことで、どこか言い訳じみている気がするし。
でも、ホイツァーの不正が発覚する上で、ホイツァーの同僚の審判員四人によるDFBへの報告が大きな役割を果たした。
だから、問題は審判の監視体制そのものではなく、不正が察知され適当な対策がとられるスピード(というか遅さ)にあるんじゃないか。
だって、審判員らは同僚の不正をちゃんと報告したという点で、審判(員)教育は間違ったものではなかったんだ。
このインタビューを読んで面白かったのは、審判員教育が十代前半から始まっているという事実だ。
日本のJリーグはどうなってるんだろう?
それと、審判員を意味する語彙として、Unparteiischeという単語があるということ。
「偏らない、公正の、中立の、党派的ではない」などを意味する形容詞unparteiischが名詞化(?)したものだ。
英語などのほかの欧米語でも、同じようなことば使いがあると思われる。
審判員が担う役割からすれば、とくに面白い話ではないのかもしれない。
日本語の「審判員」に字義的に相当するのは、おそらくSchiedsrichterであろう。
「裁判官」を意味することもある単語だ。
でも日本語には、Unparteiischeに相当することばはないんだよね。
裁きさえすればいい、中立的ではなくとも。
ってことだろうか笑?
ブンデスリーガの八百長事件;「ホイツァー事件」改め。
審判スキャンダルは順調に拡大している。
ヘルタ・ベルリンの三選手――J.シムニッチ、A.マドルング、N.ラファエル――に八百長疑惑がかけられている。
クロアチアの賭博マフィアが根城にしていたカフェ「キング」がベルリン・シャルロッテンブルグ地区にあり、三選手がそこを訪れたことがあるからだ。
さっきのARDテレビの報道によれば、三選手は今日弁護士立会いのもと、不正に関わった疑惑を否定する宣誓書をクラブに提出したという。
三選手に対する疑惑は、すでに逮捕されたカフェの経営者の暴露による。
疑惑のいかんはおいおい明らかになるとはいえ、かれらは2部リーグではなく、れっきとしたブンデスリーガの選手だ。
もはや「ホイツァー事件Fall Hoyzer」という名称では済まない規模の事件になっている。
今日は、この事件についてのさまざまなコメントを紹介しよう。
まず最初にホイツァー自身が、弁護士事務所を通じて文書で発表したコメントから…
「世間で言われている私への告発は基本的には正しいものです。
私は、私がした行動を深く後悔しており、DFBや審判員の同僚、そして全てのサッカーファンにお詫びをしたいと思います。
私は、私がした行為に関して、そして私が関わった事柄・人々について私が知る全てのことに関して、今日全てを包み隠さずに報告しましたし、また、検察とDFBに全ての情報を打ち明ける準備がいつでもあります。」
次に、ホイツァー事件に対するさまざまな人のコメント…
●O.ビアホフ(ドイツ代表チームマネージャー)
イメージがある程度傷つくのは確実だ、とくに国外で。
●T.シュトルンツ(ヴォルフスブルグ・マネージャー)
現在のこの状況下では、審判たちもまた保護されなければならない。
●M.バスラー(元ドイツ代表)
賭け事はノーマルなものだ。しかし、ホイツァーがしたことは破滅に等しい行為だ。もはや性格うんぬんの問題ではないんだ。
●B.ホルツェンバイン(元ドイツ代表)
こういったイカサマをたいしたことのない行為と見なしてきた人は、ことの重大さにすぐに気付くだろう。今後誰も八百長をしないと私は思う。
●I.クラスニッチ(ヴェルダー・ブレーメン)
彼が一人目ではない。こういうことはすでに何度か起きていた。
●W.ヴォルフ(ニュルンベルグ監督)
彼の自白は衝撃的だ。これから何が明らかになるのか、気が気ではない。
●S.シュノーア(ヴォルフスブルグ)
重要なのは、あの審判が告訴されることと、サッカー界の人間がこれ以上巻き込まれていないかどうかだ。
●F.マガート(バイエルン監督)
あの審判に関する事件は特殊なものにすぎないという点で私の意見に変わりはない。この事件が試合運営に影響を与えることはない。
●D.ファン=バイテン(HSV)
ホイツァーが厳罰に処されることを望む。ああいう人間がサッカーをダメにするんだ。
●M.ザマー(シュトゥットガルト監督)
もしこのままで済むのなら、これは特殊な例だということだ。だから、サッカー全体と全審判の姿が歪められるような間違いを今は起こしてはならない。
●K.アウゲンターラー(レバークーゼン監督)
私は選手として監督として、何らかのイカサマが存在しうると考えたことは一度もない。でも今では、氷山の一角にすぎないだろうと言われている…。
●H.バイヤースドルファー(HSVスポーツチーフ)
どうやら我々は騙されていたらしい。我々の権利が守られることを要求する。ある特定の補償を受けることを求めたい。
(以上は、大衆紙『ビルトBild』のウェブサイトに掲載されたものの和訳です。)
皇帝ベッケンバウアーのことばは…
「ワールドカップにとってはもちろん大変な事件だ。この問題は当然世界の隅っこにまで報道されるからだ。彼が潔白だと説得できることを望んでいるし、それが故意になされたのではない誤りであることを望んでいる。」
(Yahoo! Deutschlandのサッカーニュースより)
このコメントは、上記コメントのいくつかと同様、ホイツァーが自白する前のものだ。
だから、この時点で皇帝はかすかな望みを示していた。
どこまで本心からかは分からないとはいえ。
この事件で最も被害を受けた人物はK.トップメラーかもしれない。
ホイツァーが不正をはたらいた試合でHSVの監督を務めていた人だ。
曰く、「あの審判は私から仕事を奪った。パーダーボーンの試合まで我々はうまくやっていたんだ。でもあれから下り坂になった。サ
ッカーが清潔であることを私はいつも願ってきた。けれども今となっては、すべてが常に正確に進むか、本当に疑ってかからなくてはならない。」(Yahoo! Deutschlandのサッカーニュースより)
それじゃあ、こういうことを防ぐために今後どうすりゃいいんだ?
…ってDFBらは考えているのか。
明日はここらへんを探ってみたい――時間があれば。
とにかく、今日はここまで。
ヘルタ・ベルリンの三選手――J.シムニッチ、A.マドルング、N.ラファエル――に八百長疑惑がかけられている。
クロアチアの賭博マフィアが根城にしていたカフェ「キング」がベルリン・シャルロッテンブルグ地区にあり、三選手がそこを訪れたことがあるからだ。
さっきのARDテレビの報道によれば、三選手は今日弁護士立会いのもと、不正に関わった疑惑を否定する宣誓書をクラブに提出したという。
三選手に対する疑惑は、すでに逮捕されたカフェの経営者の暴露による。
疑惑のいかんはおいおい明らかになるとはいえ、かれらは2部リーグではなく、れっきとしたブンデスリーガの選手だ。
もはや「ホイツァー事件Fall Hoyzer」という名称では済まない規模の事件になっている。
今日は、この事件についてのさまざまなコメントを紹介しよう。
まず最初にホイツァー自身が、弁護士事務所を通じて文書で発表したコメントから…
「世間で言われている私への告発は基本的には正しいものです。
私は、私がした行動を深く後悔しており、DFBや審判員の同僚、そして全てのサッカーファンにお詫びをしたいと思います。
私は、私がした行為に関して、そして私が関わった事柄・人々について私が知る全てのことに関して、今日全てを包み隠さずに報告しましたし、また、検察とDFBに全ての情報を打ち明ける準備がいつでもあります。」
次に、ホイツァー事件に対するさまざまな人のコメント…
●O.ビアホフ(ドイツ代表チームマネージャー)
イメージがある程度傷つくのは確実だ、とくに国外で。
●T.シュトルンツ(ヴォルフスブルグ・マネージャー)
現在のこの状況下では、審判たちもまた保護されなければならない。
●M.バスラー(元ドイツ代表)
賭け事はノーマルなものだ。しかし、ホイツァーがしたことは破滅に等しい行為だ。もはや性格うんぬんの問題ではないんだ。
●B.ホルツェンバイン(元ドイツ代表)
こういったイカサマをたいしたことのない行為と見なしてきた人は、ことの重大さにすぐに気付くだろう。今後誰も八百長をしないと私は思う。
●I.クラスニッチ(ヴェルダー・ブレーメン)
彼が一人目ではない。こういうことはすでに何度か起きていた。
●W.ヴォルフ(ニュルンベルグ監督)
彼の自白は衝撃的だ。これから何が明らかになるのか、気が気ではない。
●S.シュノーア(ヴォルフスブルグ)
重要なのは、あの審判が告訴されることと、サッカー界の人間がこれ以上巻き込まれていないかどうかだ。
●F.マガート(バイエルン監督)
あの審判に関する事件は特殊なものにすぎないという点で私の意見に変わりはない。この事件が試合運営に影響を与えることはない。
●D.ファン=バイテン(HSV)
ホイツァーが厳罰に処されることを望む。ああいう人間がサッカーをダメにするんだ。
●M.ザマー(シュトゥットガルト監督)
もしこのままで済むのなら、これは特殊な例だということだ。だから、サッカー全体と全審判の姿が歪められるような間違いを今は起こしてはならない。
●K.アウゲンターラー(レバークーゼン監督)
私は選手として監督として、何らかのイカサマが存在しうると考えたことは一度もない。でも今では、氷山の一角にすぎないだろうと言われている…。
●H.バイヤースドルファー(HSVスポーツチーフ)
どうやら我々は騙されていたらしい。我々の権利が守られることを要求する。ある特定の補償を受けることを求めたい。
(以上は、大衆紙『ビルトBild』のウェブサイトに掲載されたものの和訳です。)
皇帝ベッケンバウアーのことばは…
「ワールドカップにとってはもちろん大変な事件だ。この問題は当然世界の隅っこにまで報道されるからだ。彼が潔白だと説得できることを望んでいるし、それが故意になされたのではない誤りであることを望んでいる。」
(Yahoo! Deutschlandのサッカーニュースより)
このコメントは、上記コメントのいくつかと同様、ホイツァーが自白する前のものだ。
だから、この時点で皇帝はかすかな望みを示していた。
どこまで本心からかは分からないとはいえ。
この事件で最も被害を受けた人物はK.トップメラーかもしれない。
ホイツァーが不正をはたらいた試合でHSVの監督を務めていた人だ。
曰く、「あの審判は私から仕事を奪った。パーダーボーンの試合まで我々はうまくやっていたんだ。でもあれから下り坂になった。サ
ッカーが清潔であることを私はいつも願ってきた。けれども今となっては、すべてが常に正確に進むか、本当に疑ってかからなくてはならない。」(Yahoo! Deutschlandのサッカーニュースより)
それじゃあ、こういうことを防ぐために今後どうすりゃいいんだ?
…ってDFBらは考えているのか。
明日はここらへんを探ってみたい――時間があれば。
とにかく、今日はここまで。
ブンデスリーガのホイツァー事件。
フットボール・ファナティカーの記念すべき第一回目は、スキャンダラスなものになってしまった。
今ドイツをにぎわしているホイツァー事件である。
こんなことがセリエAならまだ分かるが、ブンデスリーガで起こるなんて…。
大きな事件だ。
ドイツ・サッカー界はハチの巣をつついたような大騒ぎになっている。
そのうち、ドイツ・サッカーを専門にする少数の優秀なジャーナリストによって全体像や問題点が簡潔・的確に整理され、日本のネット上にもニュースが出回るようになるだろう。
現時点(05年1月28日夜)では、『スポーツ・ナビ』に簡単なニュースが出ているにすぎない。
でも、これだけを読んでも、あまりに唐突な報道で、事件の持つ意味がつかめないんじゃなかろうか。
そこでここでは、素人ながら、スキャンダルの概要を伝えてみようと思う。
以下のまとめはあくまでも現時点のものにすぎないことを了解されたい。
* * * * *
事件の主人公は、ロバート・ホイツァーRobert Hoyzer、25歳。
2002/2003年シーズン以来、ブンデスリーガ2部の12試合(およびいくつかのカップ戦)で審判を務めてきた。
将来有望な若手審判として。
事の起こり(少なくとも現段階での)は、2004年8月21日に行なわれたDVB杯のハンブルガーHSV対PCパーダーボーンの一戦。
ご存知の方も多いと思うが、HSVは早くも前半にムペンザをレッドカードで失ったうえで、パーダーボーンに二つのペナルティを与え、4対2で敗れてしまう。
この試合で主審を務めたのがホイツァーだった。
試合後、ドイツの公営ブックメーカー、オッドセットがドイツ・サッカー協会(以下DFB)と警察に通報する。
普通ではない金額がこの試合に賭けられていたからだ。
とくにベルリンで…。
ベルリンはホイツァーが住んでいる街である。
かれは、クロアチアの賭博マフィアと関係し、自分も賭けに加わりつつ、かつ審判として試合を操作していたのである。
ホイツァーは当初、疑惑を一切否定していたが、27日それが「基本的に正しい」ことを認めた。
DFBはすでに26日に彼を刑事告訴している。
こういう展開になるうえで、ホイツァーの同僚の審判四人が大きな役目を果たした。
かれら四人は、ホイツァーの行動が賭けによるものだったと主張し、過去二、三週間に渡り、DFBとこの問題について話し合ってきた。
そういう背景があって、先週末に一挙に表沙汰になったらしい。
問題は、他にも不正に関与した者がいるとホイツァーが話していることだ。
この事件は、氷山の一角なのか。
「セリエAならまだ分かるが、ブンデスリーガで起こるなんて…」と書いたけど、よく考えてみれば、こういう事件はどこで起きても不思議ではない。
陳腐な言い方だけど、審判も人の子なのだ。
…今日はこのへんでオシマイ。
今ドイツをにぎわしているホイツァー事件である。
こんなことがセリエAならまだ分かるが、ブンデスリーガで起こるなんて…。
大きな事件だ。
ドイツ・サッカー界はハチの巣をつついたような大騒ぎになっている。
そのうち、ドイツ・サッカーを専門にする少数の優秀なジャーナリストによって全体像や問題点が簡潔・的確に整理され、日本のネット上にもニュースが出回るようになるだろう。
現時点(05年1月28日夜)では、『スポーツ・ナビ』に簡単なニュースが出ているにすぎない。
でも、これだけを読んでも、あまりに唐突な報道で、事件の持つ意味がつかめないんじゃなかろうか。
そこでここでは、素人ながら、スキャンダルの概要を伝えてみようと思う。
以下のまとめはあくまでも現時点のものにすぎないことを了解されたい。
* * * * *
事件の主人公は、ロバート・ホイツァーRobert Hoyzer、25歳。
2002/2003年シーズン以来、ブンデスリーガ2部の12試合(およびいくつかのカップ戦)で審判を務めてきた。
将来有望な若手審判として。
事の起こり(少なくとも現段階での)は、2004年8月21日に行なわれたDVB杯のハンブルガーHSV対PCパーダーボーンの一戦。
ご存知の方も多いと思うが、HSVは早くも前半にムペンザをレッドカードで失ったうえで、パーダーボーンに二つのペナルティを与え、4対2で敗れてしまう。
この試合で主審を務めたのがホイツァーだった。
試合後、ドイツの公営ブックメーカー、オッドセットがドイツ・サッカー協会(以下DFB)と警察に通報する。
普通ではない金額がこの試合に賭けられていたからだ。
とくにベルリンで…。
ベルリンはホイツァーが住んでいる街である。
かれは、クロアチアの賭博マフィアと関係し、自分も賭けに加わりつつ、かつ審判として試合を操作していたのである。
ホイツァーは当初、疑惑を一切否定していたが、27日それが「基本的に正しい」ことを認めた。
DFBはすでに26日に彼を刑事告訴している。
こういう展開になるうえで、ホイツァーの同僚の審判四人が大きな役目を果たした。
かれら四人は、ホイツァーの行動が賭けによるものだったと主張し、過去二、三週間に渡り、DFBとこの問題について話し合ってきた。
そういう背景があって、先週末に一挙に表沙汰になったらしい。
問題は、他にも不正に関与した者がいるとホイツァーが話していることだ。
この事件は、氷山の一角なのか。
「セリエAならまだ分かるが、ブンデスリーガで起こるなんて…」と書いたけど、よく考えてみれば、こういう事件はどこで起きても不思議ではない。
陳腐な言い方だけど、審判も人の子なのだ。
…今日はこのへんでオシマイ。