アタシは違ってたのかもしれない。

間違ったかもしれない。



そう思うと胸がぎゅっとなって吐きそうになるが、

お気に入りの、でもアタシにはちょっとだけフードが多すぎる珈琲屋さんで、

何気に雑誌を見つけてそこでYOUの悩み相談に対するコメントを読んで、

全身がほぐれた。


あの人は柔軟で、きっと自分を苦しめない生き方をする人だと思った。

そういう考えが前は嫌いだったけど、ずいぶん救われた気持ちになった。



勝手だ、人って。



夜は雨あがりで、アスファルトがキラキラとしていた。

早口で嘘をついた私は、走った。

世界は美しかったが、私は闇を巻き付けて走り、

黒い生き物になった。




彼女の手帳.

間違わずに、ジョゼだったころもあった。


今日は朝から精神科の先生のところへ。


なんてことない話をして、


「えーもう20から知ってると、

幼稚園の子供がいるなんて信じられんねぇ。」


と言われて、まぁ毎度のことだけれども、

時の流れの速さにぞっとした。

本当。


あの頃、ずっと小娘で、頭がぐるぐる回っていて、

不安というやっかいなものでいつも吐き気がしていた。

そして、ここは藁をもすがる思いで駆け込んだクリニックだ。

先生はかなりの変人だけど、そういう部分で逆に救われている。


薬の話なぞ結局せずに、

「雨がすごくなるって。早く帰りなっせ。」

と言われて終了。


今日の熊本はものすごい雨だ。

気持ちがよいくらいに。

高層ビルの隙間から腕を出して、写真なぞ撮る。



彼女の手帳.

どうなるだろう。これから。

自分がしたいことはあるけれど、

この病は本当にやっかいで、邪魔しかしてくれない。

いつかこの病のせいで、大切な人、大好きな人、

彼、彼女らが、めんどくさいなーと離れてゆくだろうとしか、

そういう考えしか浮かばない。

ドクターからは、「治ることはないでしょう。薬でふたをして過ごすしかないし。」

と、ずっと前に言われている。


薬もふたが出来ないくらい、

苦しい時もある。


誰も離れて行ってほしくない。

でも離れていくなら、近づこうとしないでほしい。


そう思いながら、迎えの車を大雨の中待つ。









昨日「女囚701号 さそり」を観た。

梶芽衣子の美しさって、すごいわけだ。

同級生に似てる子がいたけれども、

その子もさそりのように、全然笑わない美少女だったな、と思った。

今は良いお母さんになっているらしいけれど。



彼女の手帳.


とにかくいろんな意味で圧倒されっぱなし。

朝目覚めてから、ベッドの中で


「朝起きたら、顔が梶芽衣子になってないかな~。」というのが第一声。


そんくらい綺麗だったから。




彼女の手帳.

ニッシー@愛のむきだし

こちらのさそりも可愛かった。

知ったのはこっちが先w


冬から、


「こんなに毎日だるくて、脚が重くて、

私ってなんて怠け者なんだろう。


次の日に幼稚園のイベントがあって、

とんでもなく早く起きなければいけない時でも、

起きられない。」


そう落ち込んでいたけれど、

実は貧血だったのだ。


良かった。

怠けてるわけじゃなかったんだ。

治療を始めて二日目。

副作用も今のところなく、順調。


昼は母とパスタを食べた。

死んでしまうのでは、というくらい食欲がなかったけれど、

最近なぜか普通に食べられる日々。

お迎えの時間が近づいて、慌てて一人帰る。

つまらない。




雨で、肌寒い。


夕方は憂鬱。


夕方がずっとずっとこなければいいのに。






彼女の手帳.
雨の日はとても読みたくなる本@ホテル・アイリス

小川洋子の傑作。

ずっと少女と初老の男のSMなのに、

なぜかせつなくて、美しくて、全然いやらしくない。



昔もらったものを読んでいて、

こういうバッカみたいなとこが好きだったし、

私もバッカみたいだったのに、

いつの間にこんな風に、

ちゃんとしなきゃいけないような、

深刻で真剣な、そういう感じになってしまったんだろうと思った。


何か解らないけど、気持ちに縛られてるような、

はみ出して、決してはしゃいではいけないような、

そんな感じが常に漂っているように思う。


この夏も、私の思うとことは違う方面から風が吹いて来て、

全く面白くない流れだし、

でも私は逆らったりする術は知らないし、

もしかして、梅雨と同時に消えてなくなってしまうものなのかな、と

しょんぼり思ったりもする。


昨日、「本気なら出来るものでしょ。」と、メールが来たが、

それが出来ないのが私。

本気であればあるほど、体中が震えてしまう。




庭がほしい。

屋上ではダメ。

庭。

私の好きな人たちが、スッと入ってこれる、

ばらばらに花のさいた、

少し寂しいくらいの庭。


私はそこで、

違う風ではなく、

そこへ飛んでゆける風を待つ。

ずっとずっと、待つ。



彼女の手帳.-undo

人間ってがんじがらめが、

実は好きなのかな。



まだ咳も止まらず、だが、

そんな中、内科で色々調べていたことが、

もしやと思ってかかった婦人科で、そっちの病だったことがわかり、

内科の先生に報告に言った。


本当に親身になって聞いてくれる、すごい人だなーと思った。

「頑張って、なおさなんよ」と。


そして、私が「ありがとうございました」と扉を閉めて出る瞬間、

「そっかそっかー。。」とつぶやく声も聞こえた。

先生、ホントありがとうと思った。その気持ちに対して。


心のあるドクターって、いるにはいるんだろうけれど、

なかなか巡り会えるものじゃないから。

私は運が良い。


とりあえず副作用にデカデカと「吐き気」と書いてあるお薬を2種類、

そのうちの1種類は一錠300円ほど。。

心して飲まなければ。




雨が降ル日々。

私は去年の事をじっと思い出す。


本当はあの頃から、だったと。

そう思ってみたりもする。


そうすると、運命って意地悪だなと思う。


わからない、わからない。


一つ解ることは、

男の人って教えたがりなんだなって、今日思った。


だから、知りすぎてる女より、

何も知らない女の人を好むんじゃないか、って。


本当は何も知らない女なんて、居ないけど。





あの人とコーヒーが飲みたい。

あの子とあじさいを眺めたい。

あの人とライブで会いたい。

あの子とくっついていたい。

あの人とお酒を飲みたい。




ただそれだけの、ちっぽけな願望が、

かなえられない、という日常の、この堅苦しさに、

気がついてしまった。



彼女の手帳.-sheru


なんと映画はまだ観ていない。

おしゃれすぎる。


観なきゃなー。



ガンバるって、こういう事をいうのだろうと言うほど、

体が言うことをきかない。

それは2週間も寝込めば、手も足も鈍っているに違いないのだ。


でも友人たちの頑張りを見ていると、

そのきつさを、雑草を踏んで歩くように押し込めて、

やれるような気がしてくる。


明日は五月の頭に受けた試験の結果が来るはず。

その日の自己採点では不合格であった。

だからポストに届くであろうそれに、何の期待もしていないけれども、

忙しい中でそれなりに頑張ったことや、

子を一日引き取ってお世話をしてくれた義理の両親の事を考えると、

やっぱりある程度落ち込むのだろうと思う。


若いときに何でもいろいろ経験しておきなさいよ、

またいつでも預かるから、


と義母が言ってくれた言葉を一瞬はき違えそうになるが、

双子を含めた四人の子供を育てた義母の言葉には重みがあると思う。


私は育児では輝けない人間。

しばらくは考えない事もなかったが、

やはり向き不向きは絶対にあると思う。


子、一人。

そして仕事。

趣味。


そのアイテムで、

どういう幸せを掴んでゆくか、

それが三十代の課題だなと思う。


MUSIC/フジファブリック
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彼みたいに、この世から素敵なアーティストが居なくなる前に、

一緒にライブに行こうよ。

10日以上寝込んでいる間にいろんな事を

ぐるぐるぐるぐる考えた、けど、

何も産まれず。


案ずるより産むが易し、と

経験で知っているはずなのに、だわ。



子を迎えに久しぶりに外に出た。

日差しが一気に強くなっていて、

くらくらと目眩がした。


同じバス待ちのママに

「あれ~また痩せたね~」と言われたけれど、

寝ている間、もくもくと食しはしていたのだ。

全く味のしない口で。

陽に当たってない不健康さがそう見えさせたのだろうなと思う。


また少し外が怖くなったような気がしてぞっとした。


夏が怖い。

こんな風に笑いたいのに。



彼女の手帳.-キャンディ

ワンピースが素敵@キャンディ





大人になることって、

大人になっていろんなものを手に入れるはずの、

一大目標だったはずなのに、

その手に入れたものが自分の重石になるなんて、

いつ何時思っただろうか。


何もないと泣いていた若い頃、

そのときにもっと飛んで踊って笑っているべきだったんだ。



その軽さを、笑うべきだったんだ。



私が白い錠剤がないと外に出られなくなったとき、

それでもいいと、そんなあなたでも好きだと言ってくれた人たちが居たことを

私はふっと思い出す。


それは美しいフラッシュバック。

一瞬一瞬を抜ける、永遠の眩しい光。


まだ行けると、

暗闇から、ぐっと引きずりあげてくれた人たちの手。





そんな事も思い出して泣いてしまった。

素晴らしい映画だった。

この日常が、いかに奇跡的で美しいものか。


よく考えてみよう。

どれだけ自分が周りに支えられ、

愛され、そして、生かされているのか。


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しばらく寝込まなければいけないようだったので、

本を買い込んだ。


そして最初に読んだのが

よしもとばななの「もしもし下北沢」。

これが面白すぎて、「キッチン」を彷彿させて、

次、全く読む気が起きない。


人は人である限り、秘密がある。


とても哀しい物語だったけれど、

本から感じるのは、立ち上がる力と、美味しそうな料理の香りばかり。


どん底から立ち上がる、親子の、

その力に、心をぐーーっと持ち上げられた。


そのテンションでメールをしたら、


「あなたはエネルギッシュね」


と返ってきた。


嘘でしょう。


そんな事、生まれて初めて言われた。

本の力ってすごいなって思った。


でも、そうやって立ち上がるしかないんだ。

生きてる限り。

もやもやは一生消えないけれど。

後悔や、憎しみも、消えないけれども。


もしもし下北沢/よしもと ばなな
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夕方、他の本を病院に持って行き、点滴をしながら読んでいた。

いつの間にか眠っていた。

子も、家族も居ない、久しぶりの、静かな、一人だけの時間。

とても短い時間だったと思うけれど、

だいぶ夢を見た。

読んでいた小説の続きとか、

大好きな人のこととか、

もしもし下北沢の風景のこととか、

いろいろ。

薄水色のカーテンの中で、ぐっすりゆらゆらと。


「終わりましたよー」


看護師さんの声がして、

残念な気持ちでゆっくりと、目が覚めた。


「わ!寝てた!」と言ったら、


「起こすのがかわいそうな感じで寝てたね。」


と、顔なじみの看護師さんが笑った。




何もかもがうまくいかないと思う、

思ってしまう、

トマトを切る包丁の手さえ霞んでしまう西日の強い夕方、

みんながどういう風に過ごしているのだろう。


逢いたいときには、

だれも居ない。




苦しいような、

悲しいような、

もしかしたら幸福のような、

西日の副作用。




昨日は


川の底からこんにちは [DVD]/満島ひかり,遠藤雅,相原綺羅
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を観た。



私の周りには、


とっても若い子や、

とっても美しい人や、

とっても頭が良くてフットワークの軽い人や、

どんどん明るい方へ走ってゆく人や、


憧れてたまらない人がたくさんいて、

私はまるでどこぞの高級ブランドの

めちゃくちゃ高いハイヒールを履くように

ぐっと足に無理をして頑張って背伸びしていたけど、


所詮、中の下。なんだ。な。


この映画は、

それをぐさっとではなく、

まるで撫でてくれるように言い放つ。


そして「中の下」が頑張ることのたくましさを、

笑いを交えながら描いてくれる様は、

滑稽を通り越して、美しいとさえ感じてしまった。

それも、満島ひかりの力か。


面白かった。

心の温度をあげてくれる。





どうしようもない気持ちで、

風邪の子が寝転んでいる横で、

ざらざらを読んだ。


川上弘美の世界は風邪の抜けない体に

心地よかった。


私の周りが「メンドクサイ」と言いまくっている、

恋の、きらっと光る部分。

恋の終わりの方ではすっかりと忘れてしまう

あの甘美で脳が自分のものではなくなってしまうような

一種の病と言える部分がたくさん書かれていて、

うらやましく思った。


メンドウなんて言わないで、

出来るうちにしておいたらいいのに。


私は、いろんな足枷が重くって何にも出来ないから。


ざらざら (新潮文庫)/川上 弘美

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