何もかもがうまくいかないと思う、

思ってしまう、

トマトを切る包丁の手さえ霞んでしまう西日の強い夕方、

みんながどういう風に過ごしているのだろう。


逢いたいときには、

だれも居ない。




苦しいような、

悲しいような、

もしかしたら幸福のような、

西日の副作用。




昨日は


川の底からこんにちは [DVD]/満島ひかり,遠藤雅,相原綺羅
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を観た。



私の周りには、


とっても若い子や、

とっても美しい人や、

とっても頭が良くてフットワークの軽い人や、

どんどん明るい方へ走ってゆく人や、


憧れてたまらない人がたくさんいて、

私はまるでどこぞの高級ブランドの

めちゃくちゃ高いハイヒールを履くように

ぐっと足に無理をして頑張って背伸びしていたけど、


所詮、中の下。なんだ。な。


この映画は、

それをぐさっとではなく、

まるで撫でてくれるように言い放つ。


そして「中の下」が頑張ることのたくましさを、

笑いを交えながら描いてくれる様は、

滑稽を通り越して、美しいとさえ感じてしまった。

それも、満島ひかりの力か。


面白かった。

心の温度をあげてくれる。





どうしようもない気持ちで、

風邪の子が寝転んでいる横で、

ざらざらを読んだ。


川上弘美の世界は風邪の抜けない体に

心地よかった。


私の周りが「メンドクサイ」と言いまくっている、

恋の、きらっと光る部分。

恋の終わりの方ではすっかりと忘れてしまう

あの甘美で脳が自分のものではなくなってしまうような

一種の病と言える部分がたくさん書かれていて、

うらやましく思った。


メンドウなんて言わないで、

出来るうちにしておいたらいいのに。


私は、いろんな足枷が重くって何にも出来ないから。


ざらざら (新潮文庫)/川上 弘美

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