私はマッサージ屋さんに行くのが好きです。
理学療法士の人ならわかると思いますが、ある程度の知識、技術、経験があれば徒手療法ってのは受けるだけでも学習できます。
(あー、なるほど、そこをそうやるとこんな感じになるんだなぁ)
と言った感じに、自分の姿勢と相手の姿勢をメタ視点で把握できます。
私は理学療法士でありながら、背中、特に肩甲骨内側と、左の菱形筋、後鋸筋あたりが気持ち悪くなります。
特にパソコン作業など嫌いなデスクワークが重なるともうダメになります。
と、いうことでそれら不快感を改善させるためにマッサージに行きます。
一応プロなのである程度の腕はわかります。
いろいろなマッサージを受けましたが結論から言います。
マッサージだけでは治りません。気持ちが良いだけです。
もちろん、これには科学的な理由があります。
マッサージによって何が起きているかを考えればわかります。
マッサージというのは
①筋繊維をあえて壊して、その後の修復によって以前より良い状態にする。
②局所的に血流が不十分な場所に血流を再開させることで改善させる。
以上の二つが改善する理由であり、
③痛いマッサージの後で、マッサージ中よりも痛くないために楽になった感じがする。
④1時間ゆっくり横になる事による回復
⑤お金を払ったり、痛みを感じた事による脳のサンクコスト効果、コンコルド効果など
以上が効果があると勘違いする理由です。
もちろんマッサージ全てを否定するものではありません。ダイエットや運動のご褒美として使うなら悪くないと思います。
また、ストレッチや運動指導であれば効果が出やすいです。
で、題名にもある体調が良い人は努力をしていると言う点ですが、例えば体調を良くするためには
①適切な体重と筋力
②十分な睡眠
③多すぎず、少なすぎない食事。1日1食は食べないか少なくするのが好ましい。
④1日1万歩相当の運動、また1日1回は心拍数が120以上になる方が好ましい。
⑤良好な人間関係(できれば)
⑥安定した経済状況(できれば)
この辺りが必要になります。
これを達成してないのに体調不良だからといってお金を払い、楽な方法を探しても体調は良くなりません。
(ダイエットや育毛と同じですね。たくさん食べて黒烏龍茶を飲んでも痩せません)
体調が良いと言う状態はものすごく稀有なものです。
例えば体調が良い状態がしばらく続くと今度はその状態が普通になります。
長くなりましたのでこの辺の話は次回にします。
まとめると、まぁお金が余ってるならダメとは言いませんが、マッサージや整体だけでは身体は良くなりませんよ。日常生活の食事、運動、睡眠こそが大切なんですよってことです。