デイサービスの利用者さんに「いつになったら良くなるんですか?」と言われた時の効果的な答え方 | 進撃の理学療法士

進撃の理学療法士

藤田晋さんに憧れています。
介護分野で会社を立ち上げ、小さな通所介護施設を運営しています。
『全ての人が生きがいを持って生活できる社会を作る』
これを私の会社のミッションステートメントとし、バリバリ働きます!!



デイサービスで機能訓練士をしている方だったら、多分週に10回は聞かれる


「いつになったら体調が良くなりますか?」


という難しい質問。


もちろん体調だけではなく、「歩けるようになるか?」「痛みは?」「ふらつきは?」


など、さまざまなバリエーションがあります。




このような質問に対して、私は2パターンの回答をします。



①筋繊維パターン


「筋肉っていうのはですね、トレーニングを始めて4日で神経が興奮しやすくなることによって筋力が上がったように感じます。で、4週間経つと筋肉の繊維が太くなります。ここで、筋力実質が上がります。更に、4ヶ月経つと筋繊維が増えます。運動頻度によって期間は変わりますが、だいたい4ヶ月有効なトレーニングをすれば筋力のベースは高くなります」




②体力は日々の平均で決まりますよパターン


「今日の体調、体力というのは過去半年の生活習慣の平均になると言われています。つまり、今日明日一生懸命トレーニングしたからと言ってすぐに良くはなりません。だいたい3ヶ月くらい日常生活の質を上げていけば、体調が良くなっていきます」




とこのように説明しています。


長期的な展望を持ってもらうようにしつつ、例えば膝の痛みなどあれば関節のモビライゼーションや筋肉の促通などで即座的な改善を体感してもらうことも重要です。



いかにスムーズに運動の習慣を作ってもらうか、そして運動によるマイナス(筋肉痛や疲労など)への捉え方をポジティブな方向へ誘導して自宅生活での平均的な運動量を向上させていくか?



これがとっても大切です。



とにかく運動療法はイヤイヤやつてもダメ。あの手この手でポジティブな印象を持ってもらえるよう努力しています。