「人生100年時代」は本当か? それは喜ばしいことなのか? | 本当に笑いたい時だけ笑えばいい:ミニマムに生きる



「人生100年時代」という言葉が世の中に飛び交うようになったのは、日本では2016年に発刊されたリンダ グラットン 氏、アンドリュー スコット氏著の『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 』から。

そして、老後2000万円問題が生まれました。


このとき、「人生100年」を喜んだ人、憂いだ人、それぞれだと思います。日本の寿命は長いですが、それは健康寿命とは限りません。そして、少子高齢化社会の今、個人的には手放しで喜ぶことができなかったのが正直なところです。

 

健康で、誰にも迷惑をかけず働いていけるなら、それは今の延長と考えられますが、生きることは奇跡。何が起こるか分かりません。個人的には、「マジか!」と思ったタイプです。

いつまで働くんじゃーー!と思いました。
 

その後、コロナというこれまで経験したことのない状況を経験し、「人生100年時代」という言葉は成りを潜めたように感じていましたが、コロナ5類と共に、再びメジャーな舞台に出てたように感じます。そして、確実に100歳まで生きる人は、増えているのだと思います。

厚生労働省のサイトで調べてみました。
 

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百歳以上の高齢者の数は、老人福祉法が制定された昭和38年には全国で153人でしたが、昭和56年に千人を超え、平成10年に1万人を超えました。平成24年に5万人を超え、今年は90,526人(前年比+4,016人)です。(令和4年9月1日現在の住民基本台帳による)

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https://www.mhlw.go.jp/content/12304250/000990671.pdf

増えているのは現実のようです。

しかし、知りたいのは、その方々が幸せを感じているか? 幸せなのか? です。「幸せ」なんて曖昧過ぎる言葉ですが、ここでは幸せという言葉を敢えて使いたいです。

 

100歳まで生きられた!

なのか?

100歳まで生きてしまった。

なのか?

 

今後、しばらく100歳以上の方は増えていくことでしょう。

そういう意味では、「人生100年時代」は、真実かもしれません。

しかし、これは世の中の話。自分個人で考えたとき、何歳まで生きるかは分かりません。

 

将来を心配し、今を将来のために我慢して生きるのは、ちょっと違うように思います。

もちろん、100年生きてしまったときのための蓄えは必要ですが、分からない未来のためだけに今を生きるのは、突然人生がカットアウトしたときに、悔いしかないと感じるからです。

 

毎日、ニュースでは「行ってきます」と言って「ただいま」を言えない人がいます。

それは、誰かのことではない。自分にも起こりえること。これをずっと考えています。

 

そして、「人生100年時代」を、希望と思う人もいれば、絶望と思う人もいる。

そんな風に思います。

 

ありきたり過ぎて言いたくないけれど、「日々悔いのないように生きる」。これに尽きるのかもしれません。