上京してすぐの頃、勇気をくれた人。そして、逝ってしまった人。その人を思うこの季節。 | 本当に笑いたい時だけ笑えばいい:ミニマムに生きる

 

今年の桜は、早いですね。

最後に花見に行ったのはいつだろう?

広報ウーマンネットで写真部をやっていたときは、目黒川で桜撮影というイベントもやったな~。

あの頃の私は、あれが最大限に楽しかった。

 

今は別のことが楽しい。そして、今年は花見には行かない。

近所の桜で十分です。昨年もそして、一昨年も行ってないと思います。

 

閑話休題

間もなく上京して初めて好きになった人の誕生日がきます。

片想いのまま会えなくなりました。

素敵な彼女さんがいらっしゃいました。

20数年前に逝ってしまいました。

捨てられない名刺になりました。

 

作詞家になる前のことです。

東京に来てすぐ、仕事で紹介された方。

土地勘のない表参道に事務所がありました。

携帯電話も持っていない頃です。

 

この季節になると思い出します。

作詞家になったことを報告ができなかったので、

ストーカー気質満載の私は、彼の出身地に勝手に報告に行きました。

もちろん家を知っているわけではないので、そのエリアに行って田んぼの真ん中で、歌を歌って帰ってきました。

変な奴です。これも20年以上前のことですね。

 

ある日、FAXで届いた訃報でした。

私はお葬式に出るほどの間柄ではありませんでした。

仕事で13回お会いして、同じ心の病気を持っていることを知って、

作詞家はそれでいい、と励ましてくれた方です。

彼も強迫性障害だったんだと思います。

そして、逝ってしまった理由は、それではありません。

 

同じ病気と言ってくれたのは、私を励ますためだったのかもしれません。

その時の私は、日常に普通でない、かなり良くない状態でしたから。

 

3月が苦手なのは、そんなことを思い出すからなのか、と思ったりもします。

後日、当時住んでいた場所が、とても近かったことを知ります。驚きました。

 

あれから、20数年。私は音楽だけをして生きてはきませんでした。

ただ、言葉を産みだすことがやっぱり好きです。

器用でもなく、歌も歌えず、後ろ盾もなく、未だに“根拠ない自信”だけで、生きています。

17年も音楽専門学校で講師もしています。おかげで10代の歌もかなり詳しい!!!

 

今年の3月も2/3が過ぎ、なんとか乗り越えられそうです。

途中、挫折しかけましたが、少しずつ復帰できそうです。

 

ものを創る時間は、どうしてもひとり。

集中して、自分と闘って。

苦し楽しい時間。

 

明日もそんな時間を過ごします。