かなりの間、このブログをサボっていました。
風水の生徒さん達から、早く続きを書くように催促されていました。
サボりです。……申し訳ありません。
今日も前からの続きです。
前回は、お稲荷さんを放ったらかしにした祟りのお話でしたね。
こんな話しが、私と古い兄弟子との間にもありました。
……もうずいぶん前のことですが。
兄弟子が、
「今の人は経験も無いのに他人の風水を観たがるからね。
きちんと風水を観る、神さまを勧進する、ということをどうして学ばないのかなぁ」と。
彼は続けて、「ボクが北京の会社の顧問をやっているときはあっちこっちと廻れたね。
貴州に行った時は、凄いものをみたね。
あちらの地方では、正に人と精霊と大自然が三位一体でね、そこでは狐様をお祀りしているんだ。
それこそお前の(私のこと)国みたいに祠があるんだけど、変な感じで動物を飼うよなオリみたいな祠なんだよ。
何となく怖いような違和感はあったね、、、
そういう人達は、商売が順調で、その土地でも指折の金持ち達なんだよ。
何に投資したら良いか、といつも閃くんだ、と言っていたなぁ」と。
私は、うんっうんっ、と相づちを打っています。
「ある時に、その家の改築で、台所の風水の改修を観た後に、そこの主人がちょっと話しがあるのでお待ち頂けますか、と待っているとね…」
「その主人が急に声色を変えた、と思ったら…
よ〜く来たなぁ、老師。
お主は何年くらい勉強しているのかぁ〜。
と、誰かがのり移った感じなんだ。
よく見ていると、お狐様だね。」
私は、えー中国にもコックリさんがあるんだ⁈と聞いたら、「あの地方ではね、お狐さんかお蛇さんが多いんだよ」と。
彼は続けます。それでねぇ、そのお狐様の話が不思議だったのさ。
「そうかぁ、そうかぁ〜。
お主はけっこうできると見たがのう。
ワシは三千年学んでおるが、まだなかなか足りな
いんだよ。この世界ではなぁ、一千年修行する
と、尻尾が一本増えてくるんだよ。」
と話を聞いたそうです。
兄弟子の話に、私はへえー、と相づちを打ちます。
お狐様は、一千年の修行で、尻尾が一本増えていくんですね
兄弟子の話のオチは、こうです。
「それでなぁ、おまえ。
凄いのはなぁ、お供えで出してある白酒、コップに入れてあるんだけど、それが急に半分くらいに減るんだ。
その家の奥さんが、お酒を継ぎたすと、ボクの見ている前で、誰も手をつけていないのに、またお酒が半分くらいに減るんだねー。ありゃ、ちょっと怖かった…」
と、ホントに中国の古典の『聊斎志異』や『閲微草堂筆記』のような話しだなぁ、と。
ちなみに、皆さん、この話は、スピリチュアル系の話ではありませんよー。
一つの事実、法則としての話です。
そういう具体性に欠けたことを言っていると、プロの風水師とは言えないです。
ここは、興味本位で聞いたらスピリのお話。
その中に、知識を見つけたら学び、だと思います。
あくまで、自分の目で見た、観た!という事実に基づいていますからね。
さて、この話しの中で何が学びでしょうか?
それは、彼の貴州の主人たちは、今の現世では商売が順調です。
「この世での富と繁栄は、お狐様から力を借りたよ。でもな、お前(私のこと)、あの社長はこの世での時間が終わって向こうの世界に行った時に、迎えてくれるのはご先祖さん達ではなく、お狐様だよ。
あの社長は、この世での万の幸福と引き換えに、魂を売ったのだ、ということさ……」
「今の時代で、ほとんどの人は神さまというのを、打ち出の小槌みたいに思っている。
何かが振りだされた後は、どう返していくのかなあ‼️」


