おまえ達が子供の頃と比べてみたら、いや、この十年、二十年前と比べても随分
と違ってきているようじゃよ。それはうーんと大きいよ」
群集の中で、ぼそぼそとした声なのに、まるで東京ドームでライブでも行なっ
ているように響いてくる声を聞きながら、私は地震とか天災も不安ですが、この
世の中のシステムや考え方なども壊れてしまうのだということに不安を覚えまし
た。
国やシステム、考え方の崩壊というのは、もしかすると自分自身を否定するこ
とであり、自身のアイデンティティーさえもなくなってしまうということかもし
れない・・・
そんなことを思っていると、急に、自分の身長がその白い老人よりも低くなっ
てしまい、老人を見上げるような形になりました。
老人は続けて話します。
「わしらが願うことは、皆が仲良くして欲しいということじゃ。それが一番の
願いだよ。
今の世はもうスカスカで隙間だらけだ。
人と人も隙間だらけ、人の心も隙間だらけ。
その隙間を埋めていかんと、どんどんバラバラになってしまうよ。
まぁ、でもな、来年、さ来年としっかりと生きることじゃ。今は川の淵にいるが、それを飛び越えるかどうかだな。ちょうどそんな時期じゃよ」
てしまい、老人を見上げるような形になりました。
老人は続けて話します。
「わしらが願うことは、皆が仲良くして欲しいということじゃ。それが一番の
願いだよ。
今の世はもうスカスカで隙間だらけだ。
人と人も隙間だらけ、人の心も隙間だらけ。
その隙間を埋めていかんと、どんどんバラバラになってしまうよ。
まぁ、でもな、来年、さ来年としっかりと生きることじゃ。今は川の淵にいるが、それを飛び越えるかどうかだな。ちょうどそんな時期じゃよ」
不安と連動しているのでしょうか?
私は小さくなったままで老人と対話しています。
「世の中全体が大変なので、個人の力ではどうしようもない部分もあるとおも
うのですが・・・」
私は小さくなったままで老人と対話しています。
「世の中全体が大変なので、個人の力ではどうしようもない部分もあるとおも
うのですが・・・」
「だから個人と個人のつながり、身近な人を大切にするのじゃ!
また、大地が揺れるからとて、大風が吹くからとて、おまえ達の大事な生命が、
魂が吹き飛ぶということではないだろう。
おまえ達の心が揺れるから吹き飛んでしまうのだ。
今がそういう危ない時期というのは、実は皆ある程度、気付いていたことじゃろう。
わしはいま念押ししただけじゃ」
この様な夢とも幻ともわからない状態なのに、質問を続けています。夢の中の
独特のパターンでしょうか。
「こんな時に、最も大切なのは何でしょうか」
「それは縁を大切にすることだ」
突然、老人の顔が目の前にアップのように現れました。
「いいかな・・・。
縁がなければ色々なものがおまえの目や耳に触れることはないよ。おまえの心に触れることもないよ。
この時代でさえ、大きな縁とおまえ達の縁でつながったとも言える・・・」

