四川省では、成都の黄龍渓古内のホテルに泊まりました。
ここも弟の手配です。
このホテルは、島の中に建つホテルで、かつては、大官(知事や地位の高い議員)の邸宅だったものを、ここの呉社長が買い取って改築してホテルにしたものです。この島の中で、私たち数人だけです。よその観光客は、NO ENTRY です。
先ずこの黄龍渓古という町は、明〜清時代の古い町が、戦争、地震などで壊れたのちに、かつての基礎を使って、新しく建てられた新しい古い町です。
石畳や牌楼など、古いものがそのまま残っているとのことです。
この古い町はおよそ1700年の歴史があり、四川で一番の美しい古鎮と称えられてきました。ここは錦江と鹿渓河という川の合流するところで、その昔に赤水と呼ばれた場所に龍が隠れ住んでいたという話に対して黄龍渓と名づけられたそうです。
川幅が広く水流も穏やかなので、当然に水運で発展し、軍事的にも争奪戦に何度も巻き込まれた地でした。蜀の諸葛孔明が南方遠征のための幕営を張るなど蜀国と関わりの深い地でした。
次は、この屋敷の第一の門、第二の門、そした本宅へと入口の写真です。
よーく見てください。
階段が、最初は三段、次は四段、それから五段と段々と高くなっています。
これは「歩歩雲高」と言って、一歩づつ高い所に上がって行く、もっと出世するという意味なのです。
二つに「檻」というものがあります。
写真では、階段を上がって、跨ぎ安いように石段が置いてあります。
これは、神社などの門にある跨いで入って行くものですが、ここは特に高くなっています。
一般庶民は、こんなに高くできません。直ぐに処罰を受けます。
日本の、いわゆる敷居が高い家というのは、ここから来ています。
しかし、その風水的な意味は、外から入ってきた気が逃げないようにする仕組みなのです。
三つに家の屋根には、三角形の飾りのようなものが付いていますが、これも風水的な意味です。
上の写真をよく見てください。
家の中心であり、玄武という方位になるので鎮宅、つまり家を落ち着かせる、安定させて、益々の発展を助けるという意味があるのです。
また全体の建物の配置は、第一の門に向いて左方が高い、つまり青龍方が高くなっています。
青龍方は、仕事の方位であり、目上からの引き立て・出世を意味します。
これも風水の基本通りです。
中国では、こういう古い町や、古い屋敷では全てが風水の基本通りに建てられているのが面白いです。
こういう場所は、やはり自分の目で看るのが一番です。いずれは、風水の生徒さんと少人数制で中国ツアーに行きたいと計画しています。
下の写真は、オーナーの呉社長がご馳走してくれた超レアーな高級料理です。
〜〜なんだと思いますか?
兎の頭です。兎頭という地産料理です。
さてさて、四川省では、結婚式に参加させて頂いてから、毎日が赤い料理です。
唐辛子と山椒の入った超辛い料理でした。
いえ、弟に言わせると、酸っぱ辛い・辛い・嘛辛い(痺れるくらい辛い)の三種だそうです。
最初の2、3日は美味しいでしたが、段々と飽きてきますし、さすがに4日目にはお腹を壊してしまいました‥‥
こんな事を書くと、参加したいという生徒さんは、0人 かも知れませんねぇ‥‥‥‥。