かつての私の師匠が行った、と聞いてからずーっと行きたかったのです。24年ぶりの念願が叶いました。
で、今回の案内には、その息子の兄弟子が付いています。
兄弟子は、今回で3回目、一回目は父親の師匠と登り、二回目は麓から12時間かけて登ったということです。
今回は、車でそのまま頂上まで一直線です。5時を過ぎると、皆んな帰ってしまってゲートの検査がなしです。頂上付近の駐車場に車を停めて、ケーブルカーで上がります。私は‥‥最後の数百メートルくらいは歩いて上がりましょう、と言いましたが、すぐに彼らの判断が正しいと分かりました。
写真を見てください。かなり急な崖をケーブルカーが登っています。
結局、チェックインしたのは、7時です。金頂大酒店というホテルです。かなりグレードが高いです。弟のコネで、安く予約できたそうです‥‥
中国では、すべてコネです。コネというのは、人間関係、永く交際している人と人の関係です。
要は、友達には何かあったら直ぐに手伝う・力を貸す。友達の友達も友達!
友達の敵は、自分の敵でもあるのです!
ここをしっかりと押さえると、中国での商売はすべて順調だそうです。
夕食を食べながら、彼らが話してくれたのは、
「日本の資生堂が中国から撤退しただろう。あれはね、中国での商売が全然分かってないんだよ。中国人は古い友情を大事にするから、彼らも商売と割り切らないで、もっと交際を大事にすれば良かったんだよ!」
兄弟子も、
「その通りだ。日本人は物を作るのは抜群に上手いけど、中国での商売がイマイチ分かってないよね。」
と言っています。
‥‥うーん。ディープな中国だなぁ!
五台山は、文殊菩薩の聖地、この峨眉山は普賢菩薩の聖地です。
朝日に照らされた、普賢菩薩の巨像!
凄いですね!
ただ、私には、どうも金ピカに光り過ぎて、何となく手を合わせる気持ちにはなれませんでしたが‥‥
この場所には、元々が大きな龍穴があったようで、本堂もここにありました。
残念なことに20年数前に、落雷による火事で元々のお寺は燃えてしまったそうです。
その跡地を看たいのですが、どうもこの工事でよく看えません。
兄弟子が言うには、かつて訪れた時は、本堂が燃えてしまってから、まだ時間が経っていないらしく、比丘・比丘尼(お坊さんと尼さん)が、この高地にテントみたいなものを張って、雨露で水を取って生活しているのを見たそうです。その比丘・比丘尼たちはどこに行ってしまったのかなぁ〜、本当にその時の印象は深く切ない‥‥と。
工事中のこの地から向こうの右側に見える、肘のように伸びた山が、ここの砂(さ)です。この地の気が漏れないように守っています。またこの地は、顎がしゃくるように反り返っています。これも砂の一種で、気が漏れないような仕掛けなのです。
この3千数メートルの山の上の龍穴です。実に、凄い場所です!
帰りには、かなり大変そうな顔をして荷物を運ぶ職人さんとすれ違いました。
休んでいる合間に尋ねると、片道で50キロを運んで、9元(日本円の160円)もらえるとの事‥‥
で、その担いでいるワイヤーは100キロあるそうです。
私たちは、顔を見合わせながら、あそこの法事とかお祭りだけやっている寺の坊さんが荷物を運ぶべきだ、自分で自分の寺を建てろ、と。それでやっと功徳のあるお寺が建つね❗️と意見が一致したのでした。