楽しい・おいしい・不思議な場所の原点 | 御堂龍児の楽しい・おいしい・フシギ台湾ガイド

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先ずは下の写真を見て下さい。
本堂前からの全景を見ました。左方からカーブして来た道路がカマ首のように、こちらに跳ねて来ています。
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こういう形を反跳水と呼びます。
‥‥争い、トラブル、お金の問題、訴訟事というような悪い意味があります。このような形の悪いものを煞気(さっき)と呼びます。
普通の家の前にこういう形の道路があると、住んで2年も経たないうちに、大きな問題が起きてくるでしょう。

しかし、お寺や神社では違います!
お寺や神社では、こういう煞気が強ければ強いほど、そこの神仏の力が強いという事になるのです。
煞気という悪い気を使って、邪神を押さえつけるからです。邪神を押さえるには、優しく対話していてはダメです。上からガツンと行かなければなりません。
ある所では、三叉路の角に祠があって、神様が祀られている事があります。そこでは、その三叉路がやはり槍みたいに尖った形なので、それも煞気です。
およそこういう煞気を持った神仏は、凄い霊験を示してくれます。

煞気の煞とは殺と同じ意味なのですが、煞は毒を飲まされてじわじわと弱っていくような意味です。殺の方はズブーッと刺されて死んでしまうという意味です。
風水が悪くても、人はそうすぐには死なずジワジワと弱っていくので、この煞の字が使われています。
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という事で、こちらの不動明王のお力が分かりました。

奥の院に当たる摩崖仏の不動明王はどうでしょうか⁉︎
ここは断崖に石仏が彫られていますが、このような断崖でも龍穴があるのです。これは特殊な形で『壁上掛灯穴』と呼びます。断崖の上に灯を掛け置くようなスペースしか無い龍穴、という事です。

御嶽山の麓の岩場に、三年間は一切外に出ないお籠もり修行をしていた洞窟がありました。そこも壁上掛灯穴でした。行者さんもこういう場所を探すのが得意のようです。
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摩崖仏の不動明王を背にして、前を看ると、綺麗な山の頂に向きます。先が少し尖ったような鉛筆のような形です。これは、こちらの山と向こうの山が陰陽の関係になっています。または向こうの凸とこちらの凹の関係とも言えましょうか。
それで、左の方も右の方も山裾が垂れていて、この摩崖仏はちょうど隠れるようにすっぽりと収まります。
このように左右から、こちらを護る形を『砂・さ』と言いました。

〈陰陽が揃い、龍と砂が揃う〉この場所は、素晴らしい龍穴と分かりました。
龍穴は、それを満たす条件が必ずあって、その条件を満たすように、一つ一つと問題を解いていく。そして最後に見つけられると、それは楽しいものですね。

実は、こうして良い場所を見つけたことで嬉しくなった形でお参りさせて頂くと、そこの神仏とも何かを共有したような不思議な暖かさを感じるのです❗️

楽しい・おいしい・不思議な場所の原点…終わり。