日曜日は2級建築士の試験日だった。試験会場は名城大学天白キャンパス。
受験票には9:30までに着席すること、と書いてあった。
自宅から天白キャンパスまでは車で20分程度だった。キャンパス周辺の駐車場にはいくつか行ったことがあり、「あの辺りに駐車すればいいか。」と勝手に想定していた。
ちょっと早めの8時30分頃に自宅を出た。
思い描いていた駐車場に行ったところ満車。
「大丈夫、ほかにも知ってるから。」ところが、そこも満車。駐車場周りでは渋滞まで発生していた。
徐々にパニックになる。知っている駐車場のすべてが満車。車を走らせる。大学から2キロほど離れたところで駐車場を見つけたが、そこすら満車。
「停める駐車場がなくて、試験が受けられない。」ということが現実化してきた。時間がどんどんと過ぎていく。
車を走らせていたら、ある駐車場が目についた。そこは、6台ほど停められる駐車場だったが、1台も停まっていなかった。そこに停めた。それが、9時05分だった。
俺は、自宅用と職場用で建築法規をそれぞれ持っていて、それぞれ別の個所にアンダーラインを引いていた。建築法規は2冊まで持ち込んでいいことになっている。それで2冊とも持ってきていた。建築法規は1冊でもとても重い。
建築法規が入ったバッグを持ちながら、グーグルマップで大学を探す。大学は山を越えたところにあることになっていた。距離は2.2キロ。
滝のように汗が流れる。荷物が重い。坂がキツイ。グーグルマップを見つめていたが、大学はどこにも見えず不安が募った。通りがかりの人に、名城大学への道を聞く。
「いろんな行き方があるけど、この道を行って、右に曲がって、さらに右に行けば行ける。」と教えてもらう。ずっと登り道だった。
9時20分頃に、ようやく、大学の前を通る153号線に出た。そこに「空」のマークがついた駐車場があり、がっかりした。
考えてみたら、俺は、昼食も買っていなかった。大学前にあるコンビニに行って、パンとコーヒーを買った。そこも行列ができていた。この時点で、もう9時30分は過ぎていた。
そこから大学に向かったが、名城大学の天白キャンパスに行く道も上り坂で、吐きそうだった。ただ、俺以外にも受験生がいて、少し安心した。でも、そのほとんどは、1級建築士試験の受験生で、2級建築士試験の受験生ではなかった。そのことに気づいたのは、校舎に入る直前だった。
試験会場の教室には、9時45分頃に着いた。ものすごい汗だった。ハンカチを2枚持っていたが、どちらもびしょびしょになった。建築法規のチェックを受ける。2冊も持っていたので、試験官と少しもめた。
「2冊まで持ち込み可ってことだったので。」
他の試験官が「2冊までいいことになっているからいい。」と言ってくれる。
それからトイレに行った。汗が止まらず、少しふらふらした。軽い熱中症だったのかもしれない。
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昼休みに、俺はいったい、どこの駐車場に停めたのだろうと調べてみた。随分と遠くだった。試験後に、またあそこまで行くのか、と思ったらため息が出た。
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午後5時20分まで試験だった。少しでも、荷物を軽くするために、建築法規の本を1冊、大学の古紙回収ボックスに放り込んで、山の向こうの駐車場に向かった。
山を越えて、駐車場にたどり着いた。
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その日の夕方、知り合いの銀行員が、受けなくてはいけない試験のための勉強スケジュールを作ってくれと言ってきた。
もう10日ほどで試験だという。俺はどこまでお人よしなのだろう。そこの駐車場から、その銀行員の元に行き、ピックアップして、自分の職場に向かった。
話を聞きながら、その勉強スケジュールを作った。さらに、秋に受ける宅建の勉強スケジュールも作ってくれというので、それも作った。
それから、2級建築士の試験の自己採点をした。2級建築士は、各科目で13点以上、全体で60点以上が合格だ。
建築計画18点、建築法規19点、建築構造13点、建築施工18点だった。全体点は68点だからいいが、建築構造が、足切り点そのもので、ここから1点でも下がれば、不合格になる。まだ受かったのかどうか、不安で仕方がない。
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ところで、学科をもし、合格したとなれば、次は製図の試験を受けなくてはならない。でも、俺は、まだ製図をまともに書いたことがない。
建築科の大学を出ているのに、なんで書いたことがないんだと言われても、大学のカリキュラムがそうなんだから仕方がない。
製図を書くといった役に立つ学問よりも「包み込む建築とは何か。」なんて哲学みたいなレポートを書かせるのが大好きな大学だった。はっきり言って、こんなレポート、ムダに時間がかかるだけで10円の価値もない。俺は「こんなレポートには価値がない。」っていう自覚もあったから、つらかった。
建築科の大学を出て、一瞬も建築士を目指したことがない、なんてやつがいるわけがないんだから、もっと建築士試験に役立つ授業をすればいいのになあ。「建築士の試験に向いた文房具は、これとこれ。」っていう授業の方が100倍役に立つ。どうも、日本の建築科の教授っていうのは、センスが足りなくて芸術科には行けず、工学部に行くほどには優秀じゃないっていう中途半端な人が集まっているような感じがするんだよなあ。
それで俺も、どこかの予備校に通わないとなあって思っているんだけど、どこも数10万円もするし、時間帯的に難しかったりするから、まだぼんやりと考えているっていうレベル。本当は、こういう建築士予備校の講師が大学教授になるべきなんだよ。
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バイト先の行政書士事務所は、もう辞めたくて仕方がない。自分の事業もあるし、これから製図の勉強もしないといけないし、1時間1077円の仕事なんかしている場合じゃない。
でも、なかなか言い出せるタイミングがない。いっそのこと、クビだって言ってくれないかなあ。46時中、仕事のLINEは来るし、本当にうんざり。
毎回、毎回、俺は本当に、ロクでもない仕事ばっかり見つけてきて、それで自分が苦しむことになる。こういう性格は、どうにかならないものだろうか。
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なーんて、仕事に追われて忙しそうなんだけど、明日から2泊3日で北海道旅行に行く。長野県の同年代の地元の友達たちと行く旅行だから仕方がない。
すすきのにあるビジネスホテルに泊まるんだけど、1泊が3万近い。2泊するから5万を超える。
事業は赤字。いろいろあって時間はタイト、というなかで、こんなことしていていいのかとは思うけど、思いっきり楽しんできたいと思う。いいやもう。
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映画「エージェントゼロ 漆黒の暗殺者」を見た。
暗殺者が、運転手を狙撃する。車は近くにいた車に突っ込んで大爆発。近くにいた子供の母親が炎にまかれてしまう。
この事件が重荷になって、暗殺をやめようと男は思う。しかし、次の依頼が来る。
ターゲットは誰なのかわからない。ある時刻にダイナーにいた人全員がターゲットの可能性がある。
それなりによく練られた映画で、最後まで飽きずに見たけれど、この映画の画像を見たら、誰が黒幕で、誰が真の暗殺者なのか、バレバレじゃん。
きっとそうなんだろうなあ、って思いながら見たら、本当にその通りで、なあんだって思った。ただまあ、映画はそれなりに面白かった。もちろん、人に勧めるような映画じゃないけどさあ。














