カシオのオシアナスの時計を2種類持っている。もともと1つ持っていたのだが、何年か前に試験を受ける直前に金属製のベルトが切れたので、買い直した。その後、ベルトの修理が終わったので、2本持つことになった。同じ種類なので、とてもよく似ている。

 

セレブの間では、カシオは計算機の会社だったことを理由に、オシアナスは「まともな時計じゃない。」ことになっているらしいのだが、そんなことは俺にはどうでもいいことだ。ベルトが金属製で、多少、重いが、まったく気にしてはいない。それで、いつも2つあるアシアナスのどちらかを身に着けている。

 

月曜日、午前中は職場で働き、午後になって銀行へ行った。窓口の人に書類を渡し、ベンチに腰掛けて、番号が呼ばれるのを待っていた。そして、ふと、時刻が気になって、腕時計を見てみた。

 

唖然とした。俺は、オシアナスの時計を左手首に2つとも付けていた。この状態で、午前中、何も気が付かないで仕事をしていたなんて。

 

それを見たとたん、仕事をする気力がなくなった。このまま仕事をし続けたら、何かトンデモないことをしでかしそうな気がした。それから定時まで仕事は続けたけれど、どこかびくびくしながらの仕事だった。

 

+++

 

夜は、ジムに行った。ハックスクワットのあと、ブルガリアンスクワットという地獄のようなメニューで、消耗した。

 

+++

 

火曜日は飲み会があった。俺は1人で3次会まで行った。始まりが遅かったので、3次会の時にふと時計を見たら、1時を回っていた。記憶もそれなりに残っている。

そして翌日は、7時30分から仕事をした。

 

+++

 

水曜日以降は、普通に仕事をしたが、金曜日にはかなり雨が降って、気分的にもぐったりした。なんだか疲れた一週間だった。

 

土曜日は家の外に一歩も出ずに1日を過ごし、日曜日もクリーニング店と近所のスーパーしか行かなかった。

 

+++

 

勉強は、建築材料のレポート(もう5千字を超えた。俺は何を作ろうとしているのだろう?)とパースなんかを未だに描いている。パースは試行錯誤の末に、メインはCADで描いて、仕上げは手書きにすることにした。パースはバニッシュポイント(奥に向かう線をずっと延ばしていくと1点に集約できる)を作って描くのが素人には正解らしい。そう思いながら、手書きで何度もチャレンジしたのだけど、結局描けなかった。俺のデッサン力では、機械の力を借りないととても無理だった。で、そのCAD部分すら、俺は未だに終わらない。

 

+++

 

ダラダラしているときに、映画「ファイナルカウントダウン」をキンドルで見た。中学生の時にテレビでやっているのを見たことがある。

記憶からも飛んでいるのに、音楽を聴いたとたんに思い出した。それから、俺がSFのジャンルで時間と空間が好きなのも、原因はこれかあって思った。

 

チャーリー・シーンの父親のマーティン・シーンが出ていて、よく似てるなあ、って映画を見ながら何度も思った。

 

どうってことのない映画だし、CGがしょぼくて笑っちゃうけど、最後まで見た。真珠湾に向かう日本の大艦隊と現代の(っていうか、それでも数10年前だけど)空母ニミッツ1隻が戦うところを見たかった。やはり、ニミッツに壊滅させられてしまうのだろうか?

月曜日にジムに行った。今回は、腕と胸を鍛えた。駅に向かって歩いているときに、弁護士の偉い友達からメールが来た。「鮎川誠も死んじゃったか」って書いてあった。

 

そうか。鮎川誠が死んだのかあ。

 

とてもむしゃくしゃした気分になった。それで、いったん、家に帰ったんだけど、また飲みに外に出た。飲み屋の女の子に「今日、鮎川誠が死んじゃってさあ。」って話したけれど、まあ誰も知らない。知るわけないんだけど。

 

よっぽどレモンティーでも歌ってしまおうかと思ったけれど、となりの兄ちゃんが大声でAKBの曲を歌っているのを聞いて、俺もあんな醜態をさらすのかと思ったら、その気もなくなった。

 

ひたすらウイスキーをロックで飲んで、そのまま家に帰った。もうこの世には、鮎川誠もシーナもいない。考えてみれば清志郎もミチロウもいない。俺が聞くような音楽はもうない。つまらない世の中になったもんだ。

 

+++

 

金曜日も飲みに行った。そんな気は全くなかったのに、女の子に誘われて、フラフラと飲みに行ってしまった。そしてついつい、飲み過ぎた。

 

+++

 

土曜日の朝はよく晴れていた。駅まで自転車で行って、そこで財布がないことに気がついて再び、家まで戻ってから駅に行った。

 

その昔、グリニッジ天文台に行ったことがある。そこには、東経と西経がここで変わりますよっていう子午線0度のラインがさりげなく書いてあるだけだった。

地球は丸い。グリニッジからの360度を24時間で割ると、15度になる。というわけで、グリニッジから15度離れるごとに、1時間、時差が生じる。

 

日本の子午線は明石市にあり、東経135度である。なので、135/15=9で、グリニッジとは9時間違う。

 

いつか日本の子午線も見たいと思っていた。鮎川誠も死んだことだし、俺もやりたいことはやっておかないと、いつできなくなるかわからない。

 

それで、東経135度線を見に行った。新幹線で西明石駅まで行き、そこから明石駅経由で人丸前駅に行く。

 

人丸前駅のホームにもう、東経135度線が描かれている。そして、その先に、明石市立天文科学館があり、そこに建っている塔が東経135度である。

それから、天文科学館に行き、昭和3年に建てられたトンボの塔を見る。昔、日本は秋津とも呼ばれていたらしく、そしてトンボも昔、秋津と呼ばれていたのだそう。ふーん。

それから子午線郵便局と子午線警察署も見た。で、東経135度線見たなあ、って言いながら、また新幹線で帰ってきた。

+++

 

大学の勉強は、建築材料ではようやく内装の説明に着手したところ。まだ2部屋しか終わっていない。なのにもう、外装も合わせると4800字も書いており、俺は卒論を書こうとしているのかと、自分に突っ込みたい気分だ。こんなくだらないレポート、簡単に済ませた方がいいのに。

 

パン屋の方はようやく、平面図と立面図、模型作成と撮影が終わり、残すは200字程度の説明と、パースだけになった。ところが、模型作成あたりから、全くやる気がなくなり、やり始めるとイライラが募るようになってきた。模型も明らかに手抜きだった。鮎川誠が死んだというのに、なぜ俺はこんな無駄なことをしているんだ。もっと俺にはほかにすべきことがあるのでは?それがなにかわかんないけどさあ。なんて気分だ。男の更年期ってやつなのだろうか。ロックな更年期だなあ。果たして、パースを俺、本当に描くんだろうか?

 

+++

 

ナガテユカの漫画「ギフト±」を全26巻読み終わった。

更生の見込みのない犯罪者を捕まえて殺し、その臓器を、必要な人に再分配する。臓器は新鮮な方がいいため、麻酔もかけず、生きたまま摘出する。その役を1人の女子高校生が担っている。

 

グロテスクだが、臓器移植とはどういうことかが、この漫画を読みながらわかってきた。俺が理想とする娯楽は、面白くて気が付かないうちに、高度な知識が身に着くものだ。この漫画でも、実生活には役には立たないが、科学的な考え方や感じ方を知ることができたような気がする。

 

読み始めてから、あっという間に最終巻。随分散財したが、それなりの価値はあるように感じた。話のスケールが大きく、最後まで緊張感を持って読み終わった。作者は相当に、医学の勉強もしたのだろう。そのことを読みながらすごく感じた。いい漫画だと思う。

月曜日はジムへ行った。トレーナーは今年、ボディビルの大会に出場するのだそうだ。「初詣に行って、ボディビルの大会で優勝させてください。って絵馬に書いたりしないんですか?」と聞いたところ「初詣にも行ってないし、絵馬も書いたことがない。神社の神様がボディビルを知っているとも思えない。」ともっともなことをいう。「そもそも、絵馬に書くと願い事が叶うっていう仕組みがわからない。」なるほど。

 

「俺も書いたことないけど。」少し考えてみた。「でも、その神社にたまたまボディビルの審査員が行って、絵馬を見たら、「へえ。なるほど。この人はボディビル頑張っているんだ。ちょっと注意してみよう。」なんて思ったりするんじゃないかなあ。」なんて言ってみた。確かに、そんなことでもなければ、意味がないかもなあ。

 

+++

 

火曜日は歯医者に行き、他に比べて小さい歯に、大きく見える被せ物をしてもらった。必要なのか今まで疑問だったが、つけてもらうと、今までよりも、はるかにまともな歯並びのように見えた。

 

+++

 

水曜日はボイストレーニング。相変わらず、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んでいるが、朗読がうまくなってきた実感がある。

 

先生によると、このストーリーの見せ場はカンダタの台詞にいかに感情を込めるかにあるらしい。確かに先生が読むと迫力がある。俺の読むカンダタの台詞は、とても殺人や放火を犯すような男の発言には聞こえない。そういう演技力のなさも、俺のへなちょこ感を醸し出しているよなあ、なんて思った。

 

+++

 

金曜日は、某団体の賀詞交換会に出席して飲んだ。ほとんどの人がわずかしか飲まないのに、俺だけはビールとワインをかなりのピッチで飲んだ。

 

そのあと、職場の同僚と2次会に行き、さらに俺は1人で3次会に行った。それでかなり酔って、すき家の前で店に入るか迷ったのだが、そのあとの記憶が全くない。でも、どうやら入ったらしい。なんとなく、そんな気がする。

 

+++

 

土曜日は、名古屋駅周辺で昼頃から偉い人のアテンドをした。そして、それが終わってから、長野の実家に帰った。

 

夜は来年の地元自治体の役員決めがあった。俺は県外に住んでいるからと、今回もほとんど免除をしてもらった。でもなあ。県内に戻った時が恐ろしい。いろんな役員をしなければならなくなりそうだ。

 

そして、そのまま飲み会に行って、同年の仲間たちとビールとウイスキーをがばがば飲んだけど、記憶を失くすこともなく、そのまま1次会で帰って寝た。

 

で、今日はまた名古屋に戻ってきた。シャワーを浴びて、体重を測ったら、2日連続の飲み会だったのに、それほどの体重の増加はなかった。まあ、よかったんだと思う。

 

+++

 

大学の方は、建築材料学のレポートでは、ようやく外部仕上げである屋根と基礎と外壁までの説明が終わった。それでもう2100字を超えている。こんなに書く必要ないことは承知しているのに。いろいろ間違っている自覚はある。

 

パン屋の図面は、ようやく平面図と立面図は書き終わったが、寸法をまだきちんと入れていないし、プランターなんかも図面に書き加えるので、もう少し時間がかかる。

 

このあとは、パースを描くという俺には無理難題の作業があり、それから模型まで作らなくてはならない。でもまあ、こういう勉強は、必要なんだろうなあって思うから、まだいい。必要を感じないくだらない授業の方が問題だ。

 

+++

 

映画「奥様は、取扱注意」を見た。

アクション映画のフリをしたコメディだった。佐野史郎の演じる悪者は、いかにも悪者で、主人公達はどんな不利な状況でも、戦略も武器もなしで普通に戦って生き残る。

 

日本映画に一番足りないのは、キャスティング力だと見ながら思った。綾瀬はるかは闘技を習っているのかもしれないが、とても特殊工作員には見えず、十人ほどの軍人をほぼ素手で倒すなんて、ふざけすぎている。前田敦子が、優秀なカウンセラーにも全く見えないしなあ。

 

演技ができる格闘技のプロとか日本にはいないのだろうか?まあストーリーもくだらなく、中学生が見るのに、ちょうどいいくらいの映画だった。

明け方、猫がベランダから入ってくる夢を見た。威嚇したら、外に出て行ったので、よしよしと思いながら寝続けていたら、猫が俺の布団の上を歩いている感覚がある。それで、声を出そうとしたのだが、金縛りにあって動けない。

 

それで、体中の力を振り絞って、「おい!」と声を出したら、その声だけはリアルに出て、それで起きてしまった。ちょっとびっくりするぐらいの大声だった。近所迷惑だった。

 

+++

 

火曜日の夜にはボイストレーニングに行った。いい声を出すには姿勢を正しくすることと、最初に口を閉じたままハミングをして、口の中で響く音程を探して、その声でしゃべることが必要だということを学んだ。

 

唇を震えさせるあたりは、なんとなくトランペットっぽい感じがした。

 

+++

 

水曜日に大阪に日帰りで出張した。10時30分にコスモスクエア駅で待ち合わせだったのだが、俺はかなり余裕をもって出発した。ちょうどひかり号が来たので、のぞみではなく、ひかり号に乗った。ひかり号は空いていた。

 

だいたいいつも、のぞみに乗るが、自由席切符しか買わないので、座れるかどうかがいつも不安になる。名古屋大阪間くらいは、ひかり号で十分だった。

 

出張は、特に大きな責任を持たされているわけでもないので、気楽だった。知らなかったが、行った物産展では、うちの本社もブースを出していた。しかし、スリランカのブースよりもしょぼく、人もそんなに入っている感じはしなかった。

 

夜は大阪で飲み会だったが、俺は、金曜日に大きな会議を控えていたので、飲み会には行かずに日帰りしたのだが、大阪では「あいつが来ないはずがない。きっと大阪の他の店で飲んでいるんだろう。」という話になっていたらしい。そんなことはないのだが、まあ、仕方がない。

 

+++

 

で、金曜日に大きな会議があって、そのあとは飲み会だった。1次会は2時間程度で終わったが、俺は知り合いと、おしゃれなお店に行って、ジムのトレーナーが見たら「そんなものは絶対食べちゃダメですよ!」と怒り出しそうな、油分や糖分たっぷりの、そして無茶苦茶うまい食事をして、またお酒も大量に飲んだ。

 

そして、知り合いと別れ、俺はまた一人で飲みに行った。もうべろべろだった。それでも辛うじて記憶がある。

 

それから家に帰って、寝た。翌朝、「飲んだ後、すき家にも寄らずラーメンも食わず、帰ってきた俺はえらい。」と自分をほめていたら、キッチンに、カップヌードルプロの空容器が3つも転がっていた。「3つも食べたのか。」ため息が出た。

 

+++

 

そして、土曜日は二日酔いで、これ以上ないくらいダメな1日を過ごした。延々と漫画を読み、映画を見ていた。

 

今日の日曜日も似たようなもので、ネット麻雀や将棋などをして、建設的なことは全くしなかった。しかし、12時30分から今年初めてのジムの約束がある。「なんだか、疲れやすい体になっているからなあ。何もしていないのに、もう疲れた。」と重い体を引きずりながら行った。

 

不思議なもので、ジムのトレーナーに厳しいトレーニングをしてもらっていると、体がそのきつさに順応してくる。さっきまでは「寝ること以外はできません。」くらいの精神状態だったのに、目の前の荷重をなんとか上げようと奮闘する自分がいた。

 

家に帰った後、クリーニング店に行ったり、買い物に行ったりした。ようやくまともな社会人に戻ったような気がした。

 

+++

 

そんなわけで、今週も大学の勉強はほとんど進まず、パン屋の平面図が終わった程度しか進んでいない。これから立面図を描く。もう平面図ができているのだから、立面図などやる気になれば3時間もあれば終わりそうだが、やる気が出ないから仕方がない。

 

+++

 

作 倉科遼、画 和気一作の漫画「女帝」(芳文社コミックス)を全24巻読み終わった。

先に、「女帝 花舞」を全巻、読んだのだが、今回はその母親の話。

 

熊本から、高校を中退して大阪のスナックへ。それからミナミで働き、最終的には銀座で夜の女帝になることを目標に生きる主人公。大阪時代から暴力団の知り合いと、互いに励ましあい、成長していく。そして、中退した熊本の高校の同級生は、どこまでも足を引っ張る厄介者の役回りだ。

 

東京進出の資金は、大阪の妖怪といわれる醜い老人に、処女を捧げることで得た。それだけで、きっと何千万円から億。「ふーん。」と思う。童貞なんか10円の価値もないのになあ。

 

銀座の夜は座っただけで、何万円もかかるらしく、俺はたぶん、一生行くことはない。俺は大抵の店で「楽なお客の5本の指に入る」と言われるくらいなので、いいお客になる自信はあるんだけど、座っただけで何万円もしたらとても行けない。残念だが、仕方がない。

 

女帝というのは、暴力団にも顔が利かないといけないらしく、当たり前のようにお店には暴力団が出入りしている。俺が知らないだけで、名古屋のお店もそうなのかもしれない。そうだとしたら、このまま知らないで過ごしていきたい。

 

+++

 

「トランス・ワールド」という映画も見た。

登場人物は、結局のところ、全員が死者。しかし、人生を見直して、生き方を変えると、幸福な一生を過ごすことができる。

 

全てがわかってから見るとどうってことのない映画ではあるが、見ている間は、なぜそうなるのかが把握ができず、いちいち緊張して見ていた。なぜ、あの世界は、ある方向に走っていくと元に戻ってしまうのか、といった点は最後までさっぱりわからなかった。空間がゆがんでいる設定なのだろうか?

 

なぜ、彼らだけが集められたのか、等々、謎はなぞとして放り出されたままだが、別にもう解決してもらおうとも思わない。最後まで、ちゃんと見られたし、それなりにいい映画だったんだと思う。

今週は、水曜日に飲み会があった。男4人の飲み会だった。もともと仲が良くないし、1人はお酒が飲めない。そして、致命的なことは、話がまったくつまらないことだ。こういう意味もなく、面白くもない悲しいサラリーマンの飲み会は本当に久しぶりで、行く前から既に、うんざりしていた。

 

そして、想像以上に、飲み会はつまらなかった。ポテトサラダが出てきたが、まずそうで、手も出さなかった。当然、2次会など行くわけもない。飲みが全然足りないので、俺は1人、客引きに連れられて、初めて行く店に飲みに行った。そして当然のように、ぼったくりに近いようなお金を請求された。

 

手持ちの現金が足りないので、足りない分をカードで支払おうとしたら、「コンビニまで、俺が付いていきますよ。足りない分はATMでお金下ろしてくださいよ。」と店長が言う。

 

「じゃあ、そうしよう。」店長とコンビニに行って、足りない分の支払いを済ませると、店長が「お客さん、人を呼んだんで、もう少し待ってくれますかね。」という。「いいけど。何?」「すぐに来るんで。ちょっとだけ待っててください。」

 

俺が店長と待っていたら、来たのはさっき、店を紹介してくれたキャッチの兄ちゃんだった。

「どうですか。もう1軒?」と彼は行った。「金もないし、行くわけないだろ。」そう言って、俺はタクシーに乗って、家まで帰ってきた。

 

飲んだ日は、俺は記憶がなくなるのが通常だが、この日はまだまともな方だった。冷麺を作って食べて寝た。俺は酔ったときでも冷麺は作れることが、最近わかった。

 

+++

 

翌朝、ゴミ出しをしようとした。台所の排水溝のゴミがもう相当、溜まっているはずだった。それで、排水溝の蓋を外したところ、排水溝のゴミをまとめるネットが、新品になっていた。

 

どうやら、俺は酔っぱらって、冷麺を作っただけでなく、排水溝のゴミ処理までしていたらしかった。

 

本当に酔った自分をほめてあげたくなった。そして、また、あまりにつまらない飲み会で、つまみもうまくなくて、あんまり食べなかったせいだろう。体重計に乗ったら、前日と変わっていなかった。

 

つまらない飲み会は、財布とメンタルにはきついが、環境と健康にはいいのかもしれなかった。でも、こんな飲み会、二度となくていいや。

 

+++

 

金曜日の夜、電気メスを使うような手術をした。循環器の先生が、ICDの会社の人を呼んでいて、ICDのモードを手術モードに切り替えた。

 

俺の手術の間、ICDの会社の人は、万が一のために、2名、俺の心電図モニターを見つめていた。「なんだか、申し訳ないなあ。」という気がした。今日みたいな金曜日の夜は、どこかに飲みに行きたいだろうに。そして、サラリーマン姿の2名が、わざわざ俺のために来てくれたことを考えると、あんまりみっともないことはできないな、という思いにもなった。

 

手術は、激痛の連続だった。局所麻酔だったが、「痛いです。」と言っても、なかなか麻酔を追加してくれない。それで、俺は耐えることにした。両手を握りしめ、「俺たちの挽歌」という映画の1シーンを何度も思い出していた。警察官である弟を捕まえた極道の兄は弟を撃ち殺さなくてはならなくなる。1発撃たれた後、弟は心の中でいうのだ。「このままでは疑われる。兄貴、もう1発、俺に撃ってくれ。」

 

手を握りしめて、歯を食いしばっていると、痛みに耐えられるような気がする。でも、全身の毛穴が開いて、汗がどっと出るような感覚にも襲われる。

 

手術は2時間弱くらいで終わった。終わった後、看護師さんに「すごく我慢強いですね。痛そうでした。普通はもっと、「痛い。」って大騒ぎして、追加の麻酔を打ってもらうのに。」という。「そうだったんだ。耐えるしかないのかと思っていました。」

 

ICDの会社の人にも、帰りにお礼を言った。病院を出ると雨が降っていた。タクシーがなかなかつかまらなかった。傘を持っていなかったので、濡れた俺を乗せるのも嫌がられたのだろう。10分ほど歩いて、なんとかタクシーに乗って家まで帰った。簡単に食事を作って食べた。そして9時前だったし、まだ痛かったが、寝ることにした。寝ていても、痛みが襲ってきて、深い眠りにはなかなか落ちなかった。

 

+++

 

大学の勉強は、今は「建築材料」と「パン屋の設計」を中心にしている。しかし、先週からほとんど進歩がない。CADでパン屋の設計をしているのだが、ついつい、ネット麻雀を始めてしまったりする。

 

なんとかしなくては、とは思っている。

 

+++

 

スティルウォーターという映画を見た。

アメリカのスティルウォーターに住む男が、殺人罪で収監されている娘の無罪を立証するために、フランスのマルセイユに行く。

 

もともと社交的ではない男が、現地で協力者を見つけて、娘の無実を立証するなんてことは至難の業。誤解もされるが、真相を追求したいばかりに、犯罪までしてしまう。

 

見ていて辛い映画だったなあ。最後まで投げ出さずによく見たと思う。

 

主人公は苦難の末に、なんとか娘の無罪を勝ち取る。しかし、娘は本当に信じるに足る、いい子だったのだろうか。

 

俺は、こういう男に感情移入ができない。客観的に見て、本当に信じられなければ、娘であってもなかなか応援できない気がする。娘を持つとまた、感想は違ったものになるのかもしれないけれどさあ。

木曜日に4回目のコロナワクチンの注射をしてもらった。夜、風呂に入る頃までは何も起きなかったが、風呂から出て着替えているうちに、体中が痛くなってきて、異変を感じた。

 

「もう、今日は勉強もしないで寝てしまおう。」8時くらいに布団に入ったが、寒くて仕方がない。手がかじかんで、まともに動かない。体温を測ったら、37度5分だったので、大したことはなさそうだったが、それでも寒かった。

 

震えながら、電気毛布の温度を最大にした。手袋もした。それでも寒かった。体が硬く、動かすのもつらかったが、何とか押し入れのなかから寝袋を取り出すと、それを布団のなかに押し込んで、さらにそのなかに自分の体も押し込んだ。最初は腕から下だけを寝袋に入れていたが、最後には、頭まですっぽりと寝袋に入った。それで、ようやく体が温まってきた。

不要だからと、もう少しで、寝袋を実家に持ち帰る所だったが、置いてあって本当に良かった。

 

翌朝もまだ37度5分あったが、職場に行った。頭も痛く、体調は激悪だった。それで、午後は在宅勤務にして家まで帰った。

 

金曜の夜も8時頃には寝た。土曜日の朝になって、ようやく回復した。俺は本当にコロナワクチンとの相性が悪いらしかった。

 

+++

 

ただ、いいこともあった。ワクチンを打って2日間で体重が1.8キロも落ちた。まあ、1日で3キロ太ることもあるし、油断はできないけれど。

 

+++

 

土曜日は、大学の製図の課題に取り組んだ。パン屋をデザインするのだ。筆記用具の指定がなかったので、これはきっとCADでも大丈夫ということだろうと、勝手に解釈して、CADで描き始めた。

 

「俺、こんなにCAD、下手だったっけ?」と思うほどうまくいかない。CADのスクーリングの後、すぐにこの課題に取り組めば、今よりましだったろうが、そのときはそのときで、「どうやって書き出したらいいかもわからない。」状態だったので仕方がない。この大学は、初心者向けの製図の描きかた、みたいな講義をやらない。いきなり、描いて提出しろ!から始まる。不親切なことこの上ない。

 

+++

 

日曜日は、長野県の高森町というところの工事現場を見に行ってきた。写真を撮って、そのまま帰ってきた。だから午前7時に名古屋を出たのだが、12時前には、また名古屋まで戻ってきていた。

 

そして、夜は飲みに行った。焼肉を腹いっぱい食べて、それから果てしなく飲んだ。最後の方は、記憶がもうほとんどなかった。

 

+++

 

そして、今日の月曜日、体重は0.8キロほど増えていた。それでも、あれだけ食べた割には、影響は少なかった。帰り道、もう1軒、飲んで帰ろうと財布を見たら3千円しかなく諦めた記憶がかすかにあった。すき家に寄ろうとしたが、それも席がいっぱいで諦めたんだった。コンビニにも寄らなかった。俺は、飲んだ後、何も食べずに寝たのだろうか?ダイエット中なんだし、食べずに寝ていればいいんだけどな。

 

それで台所に行ったら、いろいろと散らかっていた。俺はどうやら、冷麺を作って食べたらしかった。呆れたけれど、「あれだけ酔っぱらっていたのに、よく作れたな。」とちょっと感心した。

 

+++

 

倉科遼原作、和気一作作画の漫画「女帝花舞」(ニチブンコミックス)を全28巻読み終わった。

主人公の母親は、銀座の女帝だったそうで、その影響で、娘は祇園の女帝を目指す。女帝の意味がよく分からないのだが、一般人にも暴力団にも、それから政治家にも影響を及ぼす立場のことを女帝としているらしい。

 

舞妓さんが芸者になるまでの道が、読んでいるだけで自然に理解ができる。なかなか厳しい社会だ。ほとんど記憶にも残っていないが、最後まで読んで、なかなか面白かった。

 

+++

 

ドイツの映画「ブレイム・ゲーム」を見た。

正直、俺はこの映画をどこまで理解ができたのか自信がない。情報局を中心に多くの人が亡くなるが、その原因が、定年後の資産形成のために、国内世論を武器解禁に持っていこうとする上級公務員の陰謀だったって、そんな簡単な話でいいのか?

 

俺の理解不足が主原因で、どうも流れがよくわからなかった。ただ、最後に主人公が湖で泳ごうとしたシーンだけは、どこかグッとくるものを感じた。

先週の月曜日はジムに行った。今年最後ということで、ベンチプレスと肩のトレーニングをしたら、なぜかそれから下半身のトレーニングになってしまい、レッグプレスやハックスクワットをして、クタクタに疲れた。

 

+++

 

で、27日が仕事納めだった。28日も職場は稼働していたが、俺は有休をとって行かなかった。

 

27日から29日までの3日間、毎晩飲み続けた。

 

27日は自分の誕生日だった。弁護士の先生と、その美人秘書さん、雑誌の編集長と焼肉屋さんに行って飲み、全員で2次会まで行った。さらに雑誌の編集長さんとはタクシーに乗って、別の店に行ってそこでも飲んだ。2次会もあやふやだが、ほとんど3次会の記憶はなく、ただ「もう、俺、限界だ。」と珍しく思ったことだけ記憶がある。

 

28日は2日酔いで、寝ているか、漫画を読んでいるか、映画を見るか、くらいのことしかしなかった。ベッドの上からもほとんど出ず、洗濯くらいしかしなかった。

それでも、夜には友達と焼き肉を食べに行き、そこで飲んで、そのあとの店でも飲んだ。それで帰れば、まだ被害は少なかったのだが、それからすき家に行って牛丼を食べて、さらにコンビニに行ってパンなどを買って帰って、それも食べて寝た。

 

当然、29日は2日酔いで、またしてもベッドから起きなかったのだが、夜になると出かけて行って、職場の同僚たちと和食を食べて飲んで、それからイングリッシュ・パブに行って飲んだ。それで帰れば、まだ被害は少なかったのだが、それから俺は1人でお店に行ってまた飲んで、さらにすき家に行ってカレーまで食べて、それからコンビニに行ってまたおにぎりなどを買って帰って、それも食べて寝た。

 

で30日は2日酔いで、寝ていた。1年ぶりくらいに炊飯器でご飯を炊いて、山ほど食べた。で、ほとんど寝て過ごした。

 

ようやく、31日になって回復して、簡単に掃除などして、実家に帰った。この日の朝、体重を測ったら、ジムに行った日の朝より、2.6キロも太っていて、ちょっと驚いたふりをしてみたりした。

 

31日は長野県の実家で、自分の部屋の掃除をして過ごした。夜は、ネット麻雀をしたり、大学のレポートに取り掛かったりしてみた。

 

1月1日の朝も、大学のレポートを書いたり、ネット麻雀をしたりした。年賀状が来たので、内容を確認して、それから姉の家に行った。

 

義兄が経営している病院の一部を建て直した。それで、新築建物の材料のレポートを書くために、義兄の家に行って、写真を撮らせてもらった。材料学をマスターするのに、この方法が最短距離だとはとても思えないが、勉強は「質よりも量」「無駄は善」というのが、大学の方針だから仕方がない。

 

それから姉が作ってくれたお雑煮などを食べて、また名古屋に帰ってきた。

 

+++

 

1月2日の今日は1日かけて「バジリカ」という古代ギリシャから使われている建築様式についてレポートを書いた。バジリカについてはよくわかった。書いているときに歴史の勉強までする必要があって、あっちこっちの動画まで見た。飛び梁だの、控え壁だのについてもなんのことか理解ができた。しかし、こんなどうでもいいようなレポートに2381字も費やしてしまった。力のかけ方が間違っていると自分でも思った。

 

今回、レポートを書いていて思ったのは、俺はもっと英語のサイトの情報を使うべきだということ。今回、「教会バジリカ」の「平面図」が欲しかったのだが、適当な英語でも結構、画像検索ができることに驚いた。平面図って英語でなんというのかわからなかったが、適当に検索しているうちに「floorplan」だとわかった。言われれば確かにそうだ。そんな風に検索していって、最終的にはサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラの平面図が手に入った。もっともこんな図は必須ではなく、レポートを仕上げることだけ考えれば、回り道というか、もはや道草に近いことは俺も十分、承知はしている。

 

+++

 

「ハーフ・ア・チャンス」というフランス映画を見た。

どうっていうこともない映画で、退屈だったが、それでも最後まで見た。

 

フランスの警察が、事件の解決に全くつながらない、むしろ被害者を増やすようなことを平気でやり、最後にそれがヒーロー扱いにされるという、日本人には理解ができないストーリー展開でかなり呆れた。警察が犯罪者からかすめ取った現金を、勝手にプレゼントしたりしていいわけないだろ、って思うのは、俺の国際感覚が欠如しているからなのだろうか?

 

つまらないどころか、意味もよくわからない映画だった、というのが、正直なところだ。

 

+++

 

倉科遼原作、東克己画の「ネオン蝶」(芳文社コミックス)を全10巻読み終わった。銀座のホステスに憧れ、ネオン蝶として羽ばたくことを夢に持つ、一人の女性の物語だ。

夜遊びは嫌いじゃないけれど、残念ながら、俺自身はたぶん、1回も銀座で飲むなんてことはないように思う。この物語には、実際に、料金はどのくらいかかっているのかっていうところがぼかされているけれど、きっと高いんだろうなあ。

 

銀座を飲み歩く、三銃士なんていう男たちもいるけれど、基本的に経済力がないと全然、銀座なんて行くことができないので、全く違う世界の話を聞いているみたいな気持ちで読んだ。

 

いつまでも読んでいられるなあ、という気持ちで読んでいたら、突然終わってしまった。すごく面白かったのに、最後は「結婚して、お金も無くなって、おしまい。」みたいな終わり方で残念だった。っていうか、最後どうだったのか、もう俺、あんまり覚えてないや。

今週は飲みに行かなかった。来週、3日連続の飲み会があることがわかっているので、控えておいた。

 

飲みに行かないと、トレーナーに報告できるようなものしか食べないので、痩せやすくなる。まあ、1回飲みに行けば、減らした分以上に増えてしまうけどさあ。

 

+++

 

月曜日はジムで下半身を徹底的に鍛えられた。レッグプレス、ハックスクワット、ブルガリアンスクワットと、やりたくないものばかりのメニューだった。

 

ハックスクワットは負荷が高いのか、毎回、オーバーワーク気味になって吐きそうになる。「だから吐くスクワットっていうんですよ。」というトレーナーの冗談も、それなりに真実味がある。

 

トレーナーに「最近ボイストレーニングに行っている。早口言葉も練習している。」と言ったところ、柔道の世界では「炙りカルビ」ゲームというのが伝統的にあるという話を教えてくれた。

 

最初の一人が「炙りカルビ」といったら、次の人が「炙りカルビ」を2度いい、それが言えたら、次の人は「炙りカルビ」を3回言うというように、だんだんと数を増やしていく。そして噛んだ人が一気飲みをするのだそうだ。確かに、「炙りカルビ」は言いづらい。

 

+++

 

火曜日はボイストレーニングに行った。今回は発声練習の後、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の朗読をした。

 

俺は長いこと、自分の声が嫌いで、朗読などもってのほかで、大昔、姪に本を呼んであげるのも苦痛だった。もともと読むのが速いこともあって、速くて聞き取れないという苦情をもらったのも、中学生だった頃から、一度や二度ではない。

 

一度、姪に、ちょっと長めの「バンビ」を読んであげたことがあるが、自分の声を聞くのが途中で嫌になって、「やめようか。」と思ったけれど、姪があまりに真剣に聞いているのでやめられず、何とか最後まで読んだ。

「バンビは王様になりました。」と読み終えて、「終わった、終わった。」と喜んでいたら、姪が「もう一回。」というので泣きたくなったのを思い出す。

 

トレーニングのせいなのか、トレーナーがなにかと励ましてくれるせいなのかわからないが、今は朗読がそれほど苦でもない。こういう感覚になるとは思わなかった。あの姪ももう死んでしまった。今だったら、何回だってバンビを読んであげるのになあ、とトレーニングの帰り道、何度か思った。

 

+++

 

週末は、買い物とクリーニングに出かけたくらいで、基本的に家にいた。それでも車に乗るときは雪が積もっていて、除雪しなければならないほどだった。名古屋でもこんなことがあるんだなあ、なんて思った。

 

1か月ほど前に、蕎麦屋に寄った。会計しようとジャケットの内ポケットから財布を取り出そうとしたら、財布がない。少し青くなった。それから財布を探してみたら、外ポケットのあたりに、あることがわかった。でも外ポケットには入っていない。

 

内ポケットの側面部分が破れていて、そこから裏地と表地の間に財布が落ちたらしかった。取り出すのに苦労した。それで、クリーニングに行ったときに、修理にどのくらいかかるか聞いたら「4,400円」なのだそう。俺としては、財布が落ちないように、適当に縫ってくれればいいやって思っていたんだけど、適当にっていうメニューがないから仕方がない。

 

+++

 

今年、インプラント手術もしたし、歯の矯正もしたし、顔からのしみ抜きもしたけれど、いったい、いくら使ったのだろうと、あんまり見ないクレジットカードの記録を見た。

 

毎月の記録を見ていたら、毎月の1行目は、ユーネクストへの支払いになっていた。なんだこのユーネクストって?調べてみたら、U-NEXTは、番組配信チャンネルで、俺は2015年から入会していて、1回も見ていなかった。毎月、2000円を超える会費を払い続けていたなんて信じられない気分になった。

 

それから、ネットフリックスへの支払いもしていた。それも一番高い奴。こちらは、どのメアドで契約したのかも不明だった。それで、ネットフリックスに問い合わせてみたら、どうもクレジットカード情報を盗まれていたらしく、表向きはコロンビアで視聴されていたことになっていた。

 

そして、半年分の会費を返金してくれた。やれやれ。

 

+++

 

俺が今、一番尊敬する監督であるクリストファー・ノーラン監督の「テネット」を見た。

時間と空間を操るハードSFとして、彼の映画ほど、見ただけで知識が得られる映画も少ない。今回も、エントロピーが減少するということは、時間をさかのぼることと同義だとか、時間が逆転した世界では、温度も逆転し、炎は冷たい、なんてことを知った。

 

正直、この映画で描く世界を、俺はほとんど理解ができなかった。きっと俺の能力では、何回も見ないと、この映画の本質はつかめないのだろう。

 

見終わって、でもぐったりした。時間の順行する世界から送られた兵士と、逆行する世界から送られた兵士が、同じ相手を挟撃する。どこかの女の子と、クリスマスにこの「テネット」を見て、「ねえ。この映画ってどういうこと?」なんて聞かれなくて、俺、一人で本当によかった、なんて思った。

火曜日に飲み会があった。今回は幹事会社が相手方だったので、俺たちは普通に飲みに行くだけでよかった。目的地は焼肉屋。3部屋の個室が用意されているはずだったらしいのだが、テーブルが3つに分かれているだけで、個室ではなかった。

 

それで、幹事会社の一番偉い人が怒りだしてしまい、キャンセルして別の店に行ってしまった。残された俺たちは、部屋を2つにしてもらって、焼き肉を食べた。普通に美味しかった。偉い人がキャンセルしたのは、コロナ感染症のことを考えてのことなんだろうけれど、なんだか面倒なことを言いだすなあ、と俺はどこか冷めた目で見ていた。

 

それで、というか、それを理由にというわけでもなく、俺はそれから3軒もハシゴをして、最後は記憶を失くして帰ってきた。朝、「昨日も来てくれてありがとう。」というメールをもらって、「ええっ!俺、行ったんだ。」と驚いた。

 

「ニコニコ笑いながら飲んでたのに、あれで記憶がないなんて。」と驚かれた。シャルロット・ゲンズブールについて力説していたらしい。酔っぱらっている割にセンスはなかなかいいなあ、と思った。

 

 

でも、そのあとまたもう1軒行ったらしい。ため息しか出ない。「やれやれ。」

 

+++

 

今週はボイストレーニングも行き、ジムにも行った。それから美容整形に行って、しみ抜きまでした。こんなことができるのも、都会にいる間だけだ。

 

ボイストレーニングでは、生まれて初めて「アメンボ赤いな、あいうえお」ってやつを朗読した。演劇の世界では当たり前らしく、このセリフに感情をこめて発言する訓練までするのだそうだ。俺も、明るい表情で朗読をすることになった。そしたら、思っていたよりも声が張れて、ちょっと驚いた。

 

+++

 

土曜日はまた飲みに行った。ジムの帰りだったのに、飲み過ぎて、そして食べ過ぎた。記憶は一応、そろっているが、どう考えても食べ過ぎで、月曜日のジムでトレーナーに激怒されそうな太り具合だ。

 

4軒も1人ではしごをして、最後の締めに、なぜかすき家に行ってカレーを食べて帰り、そして寝る前になぜか、ヨーグルトとアイスクリームを大量に食べていた。本当に怖くて体重計に乗れない。

 

食べたものは一応、トレーナーにLINEで写真を撮って送っているが、飲み会の時だけは勘弁してもらっている。そういう決まりにしておいて大正解だった。とても送ることなどできない。

 

+++

 

そんなわけで、今日の日曜日は軽い二日酔いで、ひたすらベッドの上で漫画を読んで暮らしていた。大学の勉強も遅々として進まない。

 

+++

 

リュック・ベッソン監督の映画「アンジェラ」をまた見た。

どん底に落ちて、自殺をしようとした男の元に、天使が現れる。彼は次第に、天使のアンジェラに惹かれていく。まあ当たり前だ。俺だって惹かれるだろう。

 

俺と彼が違うのは、ボロボロの人生だと嘆く男は、まだ26歳だった。昔、刑法で習った「可塑性に富む」という言葉が頭をよぎる。俺はもう終わっちゃってるからなあ、と映画を見ながらため息が出た。

今回使用するのは、この図。

これをもとにクレモナ図を描いていく。クレモナ図は、示力図の合体である。示力図は、大きさや方向がわからない箇所が2か所以下でないと描けない。だから、例えば、「俺、D点から描きたい。」と思っても、D点は力の大きさと方向がわからない部材が3つもあるから、描くことができない。諦めて、A点から描くのが正解だ。

 

○A点について

A点には、外力(上向き300N)、部材ACの軸力、部材ABの軸力がかかる。 このうちわかっているのは、①外力(上向き300N)。ここから、A点を中心に、時計回りに存在する部材を確認すると②部材AC、③部材ABになる。この時、A点を中心に、必ず「時計回りに」存在する部材をつなげていくように。そうしないとうまくいかないときがやってくる。この順で、軸力の大きさと向きを考察する。

 

ここで、示力図を描くと、こうなる。

この長さを測ってもいいんだけど(これを測るのが、図解法だ)、計算した方が正確だ。

値が明確なY方向から検討する。

ΣY=0なので、 300N(外力VA)+sin45°NAC=0

1/√2*NAC=-300N よってNAC=-300√2N(≒424N)

ΣX=0なので、 cos45°NAC+NAB=0

NAB=-cos45°NAC=-1/√2*-300√2N=300N

○B点について

B点には、部材ABの軸力、部材BCの軸力、部材BEの軸力がかかる。

このうちわかっているのは、①部材AB(左向き300N)。ここから、B点を中心に時計回りに存在する部材を確認すると②部材BC、③部材BEになる。この順で、軸力の大きさと向きを考察する。

示力図が閉じるように(始点に戻ってくるように)するには、部材BCは不用にしなければならない。示力図は以下の通りになる。

計算するまでもないけど、計算すると、以下のとおり。

値が明確なY方向から検討する。

 ΣY=0なので、NBC=0N

 ΣX=0なので、

 -NAB+NBE=0

NBE=NAB=300N

○C点について

C点には、部材ACの軸力、外力(下向き200N)、部材CDの軸力、部材CEの軸力、部材BCの軸力が かかる。ここで、部材BCの軸力は既に0Nとわかっているので、考察しない。

このうちわかっているのは、C点を中心に時計回りに①部材AC(圧縮方向に424N)②外力(下向き200N)。ここから、さらに時計回りに存在する部材を確認すると③部材CD、④部材CEになる。この順 で、軸力の大きさと向きを考察する。ここで、時計回りに部材をピックアップしていくことが本当に重要になる。

【例】に示したように、同じ力、同じ方向であっても、Aの始点 に戻ってくる組み合わせは6通りも、存在してしまう。「俺は、この形にしようっと。」と直感で選ばないように。わかっている力(軸力、外力)から時計回りに描いていくことを徹底して、描いていこう。

示力図は以下の通りになる。

 

図で描いても大体の力の大きさはわかるけど、C点は計算では、以下の通りになる。

値が明確なY方向から検討する。

ΣY=0なので、 -200N(外力)+sin45°NAC-sin45°NCE+NBC=0

-200+1/√2×300√2-1/√2×NCE+0=0

NCE=100√2N(≒141N)

ΣX=0なので、 cos45°NAC+cos45°NCE+NCD=0

1/√2×300√2+1/√2×100√2+NCD=0

NCD=-400N

C点以降はこの続きをがんばって描いていこう。やり方がわかれば、あとは時間をかけるだけだ。

 

最後に、この示力図を合体させてクレモナ図を描くときだけど、赤色か青色か(圧縮か引張か)のこだわりは持っていていいけど、矢印の向きまでは気にしなくて大丈夫。っていうか、矢印の向きまで気にすると合体できない。

一応、C点までのクレモナ図を載せておく。

 

A点の示力図

C点の示力図

ACが共通なので、そこをぴったりと合わせるとクレモナ図ができていく。