前回からの続きです。
知識創造時代における、成長の4段階
読書会は、私たちが仕事で直面している、
スキルアップ上の課題を解決する理想的な教育になる。
私たちは、これからはじまる新しい
時代の仕事において
活躍できるスキルを身につけていかなければならない。
古い船(情報化社会)から、
新しい船(知識創造社会)へ乗り換えるために、
読書会は素晴らしい架け橋を提供してくれる。
読書会がもたらす4つの成長ステージとは
つぎのような段階である。
1.イン・フォメーション
本をきっかけに対話を開始。
お互いの関心事項を聞くうちに、
自分の本を読もうとする目的も明確になってくる。
短期間で本の概要をつかめるようになる。
2.インター・フォメーション
前段階で得られた知識を交差させる(分かち合う)ことで、
自分の本だけではなく、ほかの参加者の本の概要も理解する。
お互いに質問し合うことで、
さらに本の理解を深めていく。
3.エクス・フォメショーン
本から得た情報を発信する段階。
本の要約や、自分の感想や意見を人に発表する。
自分の言葉で話すことによって、急速に
本から得た知識が自分の地肉になる。
単なる情報の受け売りではなく、自らの経験を通して
自分の知識として伝えられるようになる。
自分の意見が持てるようになると、
それを外に向かって発表したくなる。
4.トランス・フォメーション
エクス・フォメーションを行った人たちのまわりには、
さまざまな人が集まってくる。
同じ世界観を持っている人同士が共鳴し合い、SNS
でつながりはじめる。
コミュニティを持つリーダーたちが対話し、
社会的問題を解決していくために連携しはじめると、
現実も変化しはじめる。
変革リーダーは、会社にはいないという
調査結果を以前紹介した。
ではどこにいるのか?
彼らは、組織の外にいる。
そして、彼らは急速に集いはじめている。
それが、自主的な勉強会や読書会である。
このような会に参加する人々は、
硬直化した組織、より大きく言えば
硬直した国というシステムを
内部から変えることは不可能であることに
気づいているために、
外部から活性化しようとする試みを、
無意識にとりはじめているようにも見える。
江戸時代末期、よく知られている松下村塾や適塾の
他にも70を超える私塾が全国に存在していた。
この私塾で、まさに読書会が行われていたのだ。
さらに興味深いことに、これらの読書会は
知識の蓄積だけでなく、行動を重視していたのである。
こうした読書会に参加するものたちは、
自己変容ができる精神(セルフ・トランスフォーミング・マインド)
の持ち主であり、組織内では少数派かもしれない。
しかし少数派だからこそ、組織を超えて連携したときに
社会自体を変革する力を持つことになる。
ただ彼らは、自分たちに、その力が宿されていることに
気づいてはいない。
勉強会に集った彼らが、イン・フォメーションで武装し、
エクス・フォメーションで自らの使命に気づいたとき、サナギと
なって動けなくなった組織から、
美しい何かが生まれるのである。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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