5月に読んだ本 | ゆきんこのブログ

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我が家の犬猫、保護犬、そしてゆきんこのブログです。

5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1870ページ
ナイス数:33ナイス

恩師の条件―あなたは「恩師」と呼ばれる自信がありますか?恩師の条件―あなたは「恩師」と呼ばれる自信がありますか?
この題名の「恩師」は灘高の先生だった橋本武先生である。以前読んだ『奇跡の教室』で紹介されていた。 昭和43年卒業組の新制第20回生の黒岩氏が自身の受けた授業を具体的に示しながら先生の趣味や興味などを著している。橋本先生がとにかくいろんなことに興味があることが、面白いためになる授業に繋がったのだろう。 具体的に示されていた干支、二十四節気の話は勉強になった。甲子園球場の名前も干支に関係がある。 大正13年「甲子」の年に開設されたからその名前がついたそうだ。午前、午後、正午は24時間を十二支、子丑寅卯辰巳午未
読了日:05月29日 著者:黒岩 祐治
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
両親を水害で失った天涯孤独の澪が、神田御台所町で上方料理を「つる屋」で出す。色々な困難とぶつかるが、彼女を助けてくれる人が必ず現れるので安心して読めた。その一人、子供の時の友達野江もそうである。吉原の花魁になっていたが、生きていてよかった。 澪が作る料理は手が込んでいて、おいしそうである。江戸で上方料理は工夫しないと受け入れてもらえないようだ。 続巻があるようなので次も読んでみたい。様々な困難が待ち受けているらしい。
読了日:05月27日 著者:高田 郁
人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-
自分のの中に他人が入り込む現象、体外離脱体験の話はとても興味深かった。また死んだお母さんが別の人間に入り込み、話をするという交霊というのも非常に興味深く、実際に体験できるなら死んだ人、特に自殺した人の気持ちを聞きたいと思う。 スピリチュアリズムでは魂と肉体は別物で、死とは肉体が死ぬことであり、魂は生き続けるという。昔の日本人は直感的に「人の死後の存続」を信じていて、今もそれは失われていないという。死んだらどうなるかとは死んだ人にしかわからないので、永遠の疑問のような気がする。でもそれほど怖いものでもないみ
読了日:05月18日 著者:矢作 直樹
犬と、いのち犬と、いのち
あたりまえのように、罪の意識もなく、平気で犬を、いのちある犬をゴミと同じように捨てる人間がいる。 「猟期になったら新しい犬を買う」から猟犬を捨てる。「声が大きくてうるさい」から番犬を捨てる。 「また産まれてしまった」から子犬を捨てる。「咬みついた」から若い犬を捨てる。「違う種類を飼いたい」から純血種を捨てる。 「病気になった」から具合の悪そうな犬を捨てる。「年をとった」から老犬を捨てる。彼らは「不要犬」と呼ばれる。 世の中に不要ないのちがあるのだろうか。 誰が彼らのいのちを奪う権利があるのだろうか。ガス室
読了日:05月15日 著者:渡辺 眞子
旅の理不尽 アジア悶絶編 (ちくま文庫)
宮田氏のノリがすごく強調されているなと思ったら、この本は処女作だった。自費出版されていたところを『旅行人』の編集長、蔵前仁一氏の目に止まり、連載をもらい・・・文庫本になったそうだ。あとがきがふたつもあり、解説も2つあるところが宮田氏のこだわりと注目を受けている感がある。処女作もなかなかだった。彼の面白さは本当に好き。
読了日:05月15日 著者:宮田 珠己
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
『告白』を書いた湊かなえさんの本。人間関係が微妙にリンクしていることが最後に近づくほどわかり、最後はここまで繋がっているの かと驚かされた。敦子と由紀は友達のようであるが実はこんなの友達じゃないという関係だったが、最後にはお互いを思いやっている友達となったと思う。その二人のそれぞれの関係からおっさん、その子供昴、タッチー、そしておっさんを痴漢行為者として陥れたのが二人の友達の紫織でそこからもまた由紀の小説を盗作した国語の先生、小倉とその彼女もリンクしていて、ここまで繋がっていることにより、小説にかなり惹き
読了日:05月14日 著者:湊 かなえ
豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日
映画『豚のいた教室』にもなった豚のPちゃんを通しての命の教育・・・と教育と簡単に言えないようなもっともっと重いもののように 思えた。舞台は大阪府の最北に位置する能勢。実はこの地にある幼稚園で卒論のために現地調査したことがある。 豚を飼うことで命の大切さ、動物を育てることの難しさ、楽しさを学んでほしいという漠然とした思いから、小学四年生の生徒たちと 飼うことになり、卒業までの三年間のこと、そして豚のPちゃんを卒業する時にどうするかという話し合いについて書かれていた。 Pちゃんの世話を三年一組に引き継いでもら
読了日:05月12日 著者:黒田 恭史
南極越冬隊 タロジロの真実 (小学館文庫)
日本南極観測隊第一次越冬隊(1957)、同第三次越冬隊(1959)に犬係として参加した北村氏によって書かれた本。 タイトルにタロ、ジロの名前があるが、大部分は第一次越冬隊の観測事業や調査場への行程の様子であった。あまりに詳細で専門的で内容はよくわからないが、たいへんだったことはわかった。 犬たちにも気持ちや心があることを彼を始め、隊員たちが理解したのは少し時間が経ってからだったようだ。 南極の気候は人間にもそして犬たちにも過酷である。だからこそ気持ちを一体にして共に行動しなけけばならなかった。 そんな犬た
読了日:05月09日 著者:北村 泰一

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
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