今日は、先週土曜日の銀座巡りの第3弾(第1弾・星奈緒個展、第2弾・30の顔)、完結編で銀座の画廊SASAI FINE ARTSで開催中の「宮崎優展 まなざしの先」(会期10月4日~19日)について書こうと思います。
作品を拝見するたびに、発展を続けていることを感じられる日本画家の宮崎優さん。
今回の個展について、画廊のHPでこのように触れられています。
「様々な思いを抱えながら、前に進もうとする女性は美しいと思う。まなざしの先にあるもの、それは夢かもしれないし家族かもしれないし自分自身かもしれない。(宮﨑優)伝統を吸収しながらも新しい表現に取り組む宮﨑優の新作展です。」
まずは作品を紹介します。
「幸せな時間」20P(53.0×72.7㎝)絹本着彩
障子の縁側で、浴衣姿で寛いだ女性が、黒猫の前に風鈴を持ち上げています。
風鈴の涼しげな音に耳を傾け、興味深く見つめる猫。
女性と猫とのさりげない交流が、幸せに溢れた作品として描かれています。
浴衣のち密で熱のこもった柄の美しさに目を引くとともに、障子のある縁側は、私が子供の頃に過ごした家と全く同じで懐かしさも感じます。
宮崎優さんに初めてお目にかかったのは、ちょうど6年前の個展にこちらの画廊で開催された宮崎優展「兆し」でした。
その後、毎年、個展やグループ展で、宮崎優さんの作品を拝見してきましたが、その度ごとに、印象に残る作品に出会い、また、出来事があり、いまや私の思い入れがある作家のお一人です。
続いて作品を紹介します。
「まなざしの先」10P(53.0×40.9㎝)絹本着彩
すっきりとした格子柄が基調の着物に粋を感じますが、何よりもこちらを見つめる女性の視線が力強く、とても印象的です。
近くで目を凝らしてみると、帯の柄の浮き出る様子や全体的な透明感も目を引きます。
真っ赤な紅葉のひらひらと散る空間を背景として、シンプルで構図ですが、存在感のある作品に仕上がっています。
今回の個展のテーマである「まなざしの先」を題した作品であり、今回の個展の中で印象に残る作品の一つです。
「束ねる」8F(37.9×45.5㎝)絹本着彩
「まなざしの先」と同じ、目力からのあるモデルさんの洋装の作品です。
透き通った服の表現、レース模様の表現が美しく、大変目を引く素晴らしい作品です。
「夢現」10F(53.0×45.5㎝)絹本着彩
黒い傘に、黒い服。そして、そこに描がき込まれた金色のレース模様のち密さ、美しさにうっとりしてしまいます。
虚ろにも見える女性の表情も、神秘的で作品の奥深さを感じる作品です。
他にもこうした作品が印象的でした。
「避暑」8F(45.5×37.9㎝)天竺綿着彩
左「白百合Ⅰ」8F(37.9×45.5㎝)絹本着彩 右「白百合Ⅱ」8F(37.9×45.5㎝)絹本着彩
他の作品を含め、一つ一つの作品の完成度が高く、ため息が出るような作品ばかりであり、宮崎優さんが丹精を込めて描かれたことを感じることができます。
ただ、伺った日は宮崎さんは在廊しておらず、宮崎さんの作品に対する思いは深いですので、お話を伺えなかった心残りでした。
私の写真では、宮崎さんの作品の魅力は十分伝わるとは言えませんので、ご興味のある方は是非、会場に足を運んでいただければと思います。(会期は10月19日まで、日・月・祝日休廊)
最後に画廊のHPアドレスを掲載しておきます。













