先日、現在開催中の第50回記念現代童画展(会期11月10日~16日)についてブログに書かせていただきました。

11月10日(日)、現代童画展を拝見した後、上野から日比谷線に乗り、小伝馬町駅で下車し、「みうらじろうギャラリー」に向かいました。

 

みうらじろうギャラリーでは、『渡邊浩香個展 ~日々は咲く~』と『篠塚はるみ個展 ~無限のまなざしⅡ~』の二つの個展を開催中で、この日が個展の最終日でした。(会期10月26日~11月10日)

 

 

まずは、みうらじろギャラリーが入っている石倉ビルの5階、『渡邊浩香個展 ~日々は咲く~』に向かいました。

渡邊浩香さんは、多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業し、人物と花々を中心に描かれている若手日本画家です。

 

渡邊浩香さんの作品は、割と最近、横浜石川町にある画廊ギャラリーARKのグループ展で初めて拝見し、魅力的な美人画を描かれる方だなと思い、注目している方です。

 

エレベーターで5階に行くと、こじんまりとした部屋が会場になっており、中を覗くと、渡邊浩香さんが在廊されており、ご挨拶をして作品を拝見しました。

 

作品をご紹介します。

「秋の色と綴る」2024紙本着彩 53.0×41.0㎝(P10)

女性らしいなめらかな線で描かれた洋装の人物。その目鼻立ちは、極めて現代的な印象がします。

背景には、銀杏や紅葉、秋の花々が描かれており、日本画らしい古風なテイストを感じます。

 

「あこがれ2」2024紙本着彩 41.0×31.8㎝(F6)

こちらの作品は、和装の女性と背景にナンテンが描かれています。

着物の柄や手に持った帯の柄も丁寧に描かれており、また、ナンテンの実や花に色づく表情も魅力です。

ご本人に、モデルはいるのですかと伺ったところ、モデルはおらず、自分の中のイメージで描かれているとのことでした。

 

「とくべつな日を」2024パネルに着彩 41.0×31.8㎝(F6)

「とくべつな日を」という作品。

夏の夜、白に紫の菖蒲模様の浴衣を着て、夜祭に出かける。空には、花火が輝いている。

物語がある情感あふれる作品です。

 

「しあわせのひととき」2024紙本着彩33.3×24.2㎝(F4)

冬、ふかふかのセーターを着こみ、温かい部屋でこたつに入り、アイスクリームを食べている。

その至極の時間が女性の表情からも伝わってきます。

 

「福が来りて」2024パネルに着彩 27.3×22.0㎝(F3)

この作品の登場人物は、角が生え、耳が尖っています。

渡邊浩香さんに、この女性はどういうイメージでかと尋ねたところ、今年の干支の龍のイメージで描かれたのことでした。

 

こうした作品にみられる通り、渡邊浩香さんの作品の魅力は、女性の表情、丁寧に描いた着物や服の柄、そして季節の花や植物にあると感じました。

まだまだ、お若いですので、今後のより一層の活躍が楽しみです。

 

次は、4階の会場に階段で降りて、『篠塚はるみ個展~無限のまなざしⅡ~』に向かいました。

篠塚はるみさんの作品は、これまで、横浜中華街の画廊art Truthや、銀座の画廊美の起原などのグループ展等々で度々拝見しており、私のとっては割と馴染みの作家さんです。

 

最初に、篠塚さんの作品を拝見した時のブログです。

 

ただ、これまで、個展に伺ったことはなく、また、ご本人にお目にかかったことはありませんでした。

会場に伺うと、ご本人が在廊されており、ご挨拶をし、いろいろお話を伺うことができました。

かつて中学校の美術教師をされており、絵を本格的に始めたのは、退職してからというお話や、104歳で亡くなったお母様のお話など、色々なお話を伺うことができました。

 

今回の個展の作品の数も多く、また、作品は一点一点、説得力があり、質は高く、目を見張る作品ばかりでした。

その中で、特に印象が深かった作品をコメントなしに紹介させていただきます。

 

「氷雪の宝石」2024板に混合技法 45.5×38.0㎝ F8

 

「青のシンフォニー」2024板に混合技法 41.0×27.3㎝ P6

 

「ピエロの肖像」2024板に混合技法 33.3×24.2㎝ F4

 

「フクロウの森」2024板に混合技法 45.5×38.0㎝F8

 

「精霊たちの森」2024板に混合技法 41.0×31.8㎝F6

 

「黒い翼」2024板に混合技法 27.3×22.0㎝ F3

 

「雪原の夕日」2024板に混合技法 41.0×31.8㎝F6

 

女性の表情、登場する動物たちの姿から醸し出される神秘的な世界に心が震え、魅了されました。

 

以上、雑駁なってしまいましたが、両展示ともに、既に会期は終了してしまいましたが、今回、それぞれご本人お目にかかることができ、今後、お二人の作品を拝見すること一層楽しみになりました。