今日は、午後から休暇を取って、久しぶりに銀座の画廊巡りに行ってきました。

新型コロナウイルスの影響で、最後に都心に出かけたのは3月中旬でしたが、銀座に行ったのは昨年の暮れでしたので、何と半年ぶりの銀座でした。

 

複数の画廊にうかがいましたが、今日はまず、現在、画廊「美の起原」で開催されている「paraiso  山下千里個展」(会期 6月15日(月)~6月20日(土) 明日が最終日になります。)について触れたいと思います。

 

山下千里さんの個展を拝見するのは、今回が初めてですが、作品を拝見するのは4度目になります。

過去、山下さんの作品について触れた私のブログは、次の通りです。

アウラ展(於 ギャラリーアーク)に行ってきました!

「COOL美人」(於 銀座画廊 美の起原)に行ってきました!

第4回 魅惑の女性画展に行ってきました。

 

すべて、グループ展でしたが、山下さんの作品は印象に残っており、3回ともクラゲと女性が登場する作品で、私も少しずつですが、コメントを加えていました。

 

さて、美の起原に伺うと、画廊スタッフの家中さんがいらっしゃって、久しぶりにと目を合わせました。

私は、この家中さんの明るく楽しく、センスある話が好きで、美の起原に伺う楽しみの一つにもなっています。

 

さっそく、作品を拝見させていただきました。

まず、この作品を紹介します。

「utopia」 山下千里 M10号 和紙、岩絵具、箔、シェルパウダー

様々な珊瑚がバランス良く配置され、背びれに糸を引く「いとひきアジ」が泳ぐ海の中に女性が描かれています。

一つ一つの珊瑚や魚がいきいきと色鮮やかに描かれ、その姿は、美しい水族館で元気に泳ぐ海の生物に出会ったような新鮮な驚きがあります。

 

そして、女性の白い肌や髪が、明るい群青の海の色に映え、輝いているかのようです。

特に、丁寧に描きこまれた瞳やまつげには、しばらくの間、時間を忘れ、見とれてしまいました。

 

しばらくすると、作家の山下千里さんが見えられてので、初対面のご挨拶をし、いろいろとお話を伺うことができました。

この作品で言うと、これほど作品に魚を描きこんだのはほぼ初めてとのことでした。

 

この作品の横には、DMで使われているこの作品が展示されていました。

「paraiso」 山下千里 F10号 和紙、岩絵具、箔、シェルパウダー

こちらの作品は、女性の首にウツボが巻き付いているという少しショッキングな構図ではありますが、魚をはじめとする海の世界における女性の神秘的な美しさに目が惹かれる作品です。

 

さて、クラゲ好きを自認する山下千里さんらしい作品と思った作品を紹介します。

「anywhere but here」 F6号 和紙、岩絵具、箔

背景の穏やかな海の表情に加え、遊び浮遊するクラゲの姿、そして、白いドレスに映える女性の肌が印象的です。

女性のうつむく視線もまた、魅力です。

 

そして、クラゲだけのこのような作品もありました。

「fragile」 F3号 和紙 岩絵具

 

そして、神奈川県を生活圏とする私にとっては、親近感がある江の島を描いた作品もありました。

「夜は明るい」 山下千里 M3号 和紙、岩絵具

 

山下さんとお話をしてみて、クラゲがお好きなことはもとより、魚についても好奇心と愛情を感じました。

絵の話だけではなく、生きもの好きの私にとって、楽しい時間を過ごさせていただきました。

私の印象では、拝見するたびに、作品が成長していると感じられ、今後の作品もどのように発展するのか大変楽しみです。

 

最後に、美の起原のホームページのアドレスを記載しておきます。

ここでは、今回展示の作品を拝見することができますので、興味のある方は是非ご覧ください。

https://銀座画廊.jp/chisato-yamashita2020/