コロナウイルスの影響で、この時期の待ちに待った絵画展の中止が相次いでいます。
私のブログで触れた、国立新美術館で開催予定であった第96回白日会展(当初会期 3月18日~30日)は、結局中止になりました。
そのほか、横浜のそごう美術館で予定されていた再興第104回院展の巡回展(当初会期3月20日~4月5日)、銀座アートホールで開催予定であった現代童画会春季展(当初会期4月6日~12日)、そして、東京都美術館で予定されていた第4回新日春展(当初予定4月18日~24日)も中止になったとの情報です。(詳細は、それぞれのホームページ等でご確認ください。)
こればかりは、やむを得ないと思いますが、準備をされてきた方々の残念な気持ちはいかばかりかと思います。
一方、個展については、多人数の方が集まるわけではないので、開催されている方が多いと思いますが、普段に比べて集客数は少ないと思われますし、私もほとんどいけない状態です。
そんな中、先週、私の職場近くの石川町の画廊ARKでは、アルテミス展(会期3月19日~28日)が開催され、すでに昨日で閉会になってしまったのですが、その様子を遅ればせながら、紹介したいと思います。
「アルテミス」とは、ギリシャ神話に出てくる狩猟・貞潔の女神であり、アルテミスをテーマとして今回の作品が集められています。
出展作家は、岩本和保さん、川口絵里衣さん、川邊りえさん、北本晶子さん、くるはらきみさん、黒木美都子さん、篠塚はるみさん、soranoさん、真木環さんになります。
この日は、時間的にもゆとりがなく、皆さんの作品をじっくり見ることができませんでしたが、特に、私の趣味で気になった方の作品だけ、数点紹介したいと思います。
まず、黒木美都子さんの作品です。
「武装する女神」 黒木美都子 日本画 SM
暗闇の空間に浮かぶ女性の顔
鮮やかに赤く染まった髪の力強さに比べ、その表情は穏やかで優しささえも感じます
「純潔と変身」 黒木美都子 日本画S4
手を胸に当て、うつろな目で虚空を見上げる女性
その表情は、妖艶で引き込まれそうです
黒木美都子さんの作品は、これまで何度か拝見してきました。
〇KENZAN 2018に行ってきました!(於 東京芸術劇場)
〇『美人画づくし 弐』出版記念展(於 ギャラリーアートもりもと)に行ってきました!
今回の作品を含め、最近拝見する作品は、女性の表情がより神秘的になり、空間の奥行が増しているように感じます。
「天空の庭」 篠塚はるみ 油彩P6
現代童画展を中心として、篠塚はるみさんの作品を拝見する機会は多いのですが、不思議な国?の美しい女性と動物の姿が独特であり、見入ってしまいます。
このほか、次の方々の作品に目が惹かれました。
「貴方が聞いたとして」 川口絵里衣 ペン、色鉛筆 F4
「空に月をあげるアルテミス」 くるはらみき 油彩P4
「昨日、今日、明日」 川邉りえ 油彩SM
皆さんの作品までは取り上げられませんでしたが、それぞれの独自の女性画が魅力的です。
以上、早く、コロナウイルスが落ち着き、様々作品展の鑑賞をしたいと、切に願うものです。