続いて、同じパターンで準備金。
株式会社が株式の発行と同時に準備金を減少する場合について整理しておく。
株式会社が株式発行と同時に準備金を減少する場合
前提
- 株式の発行:会社が新しい株式を売ってお金を集める。
- 準備金:会社が利益の一部を貯めておくお金。
やりたいこと
- 株式を発行して新しいお金を集める。
- 同時に、準備金の一部を他の用途に使えるように減らす。
条件
準備金を減らした後の金額が、減らす前の金額を下回らないこと。
具体的な例
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現状
準備金が5000万円ある。 -
新しい株式を発行
- 株式を発行して5000万円集める。
- 新しく集めた5000万円を全額準備金に追加。
- これで、準備金は合計1億円(5000万円 + 5000万円)になる。
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準備金の減少
- 1億円の準備金のうち5000万円を別の目的(例えば、利益剰余金)に使いたい。
- 減らす後の準備金は5000万円になる。
確認
- 減少後の準備金5000万円は、元々の準備金5000万円を下回らない。
結論
- この条件が満たされているので、取締役の決定や取締役会の決議で準備金の減少ができる。
重要なポイント
- 取締役の決定や取締役会の決議でOK 株主総会を開かなくても、取締役や取締役会の決定だけで準備金の減少ができる。
まとめ
- 目的:株式を発行してお金を集め、そのお金を準備金として追加。
- 準備金を減らす:減少後の準備金が元の準備金を下回らない場合、取締役や取締役会の決定で準備金を減らすことができる。 このようにして、会社は株式を発行してお金を集めつつ、準備金を別の用途に使うことができるのだ。