株とは
例えば、あのバーガーショップ〇クドナルドが
店舗を拡大するために資金調達するには。
① 借金(消費貸借)
② 社債発行
③ 営業利益
④ 株式発行
①②は借金なので、返済しないといけない。
理想は③の営業利益で黒字が出ているのなら、
自己資金で事業拡大すればよいけど、すぐさま
その現金がない場合の方法として④の株式を
発行することだ。
返済不要で資金調達ができる。
株主のメリット
メリット①種類株式の発行
株を買ったとして、会社から
返金を求めることはできない。
その代わりに、自由に譲渡する
ことができる。転売ってわけで。
あと会社は株を買うとこんなメリット、
あんなメリットがあるよっていういろんな種類の
メリットの株を発行することができる。
雑誌についてくるおまけ、ここのファッション雑誌には
ポーチが、ここの雑誌にはメイク道具がおまけについている、
とか、おまけによって雑誌を買うのを決めたりする。
とまあ、安易なたとえだけど、その種類が会社法で
定められている。
ざざっと、こんな種類がある。
①剰余金の配当
黒字が出たから、その利益を株主に配当するよってこと。
例えば1株40円配当するよってことになった場合。
配当金といわれるもので、例えば、1000株もっていると
毎年4万円入ってくる。
株主もハッピー会社もハッピーという状態。
②残余財産の分配
会社をたたむときに財産整理た後になお、財産が
残っていたときに分配されるもの。
※①②の全部を与えないという定款を定めてはダメ。
①②どちらかであれば全部与えないという定款はOK。
※定款は会社で定めるルールブックのこと。
会社にとっての憲法ってくらい大事なルール。
③議決権制限株式
株主総会の決議事項の全部又は一部について
議決権を行使するこができない株式。
もっぱら、投資目的で株を買う人って会社の
議決事項になんて興味はない。
だから、議決権なんてついてないほうがありがたいってもの。
④譲渡制限株式
譲渡による株式の取得について会社の
承認がいるってもの。
株の転売って自由なのに、譲渡制限が
かかってしまうってやばいやつ。
⑤取得請求権付株式
株主が会社に対して株式の取得を請求できるというもの。
原則、一旦取得した株式の返金はダメなんだけど、
この種類株式では株主から会社に買い取ってよ、
って言えるのだ。
例えば、社長が亡くなった場合は買い取るよ、って
予め定款で定められたいた場合等。
⑥取得条項付株式
会社が一定の事由が生じたことを条件に
会社側から株式を株主から取得できるというもの。
⑤は株主から買い取ってっていうもの、
⑥は会社から買い取るっていうもの、
てことで、⓹⑥は真逆の制度ってこと。
重要!④~⑥は全部の株式をこの種類株式と
することができる。
1000株あったら1000株すべて譲渡制限、
取得請求権又は取得条項付株式にできるっていうこと。
逆に④~⑥以外は全部その種類にすることはできない。
⑦全部取得条項付種類株式
株主総会の決議を経て全部の株式を会社が取得できる
種類株式のこと。
株主総会の特別決議となる。
会社を立て直ししたいとき等、少数株主を排除して
改めて株式を発行する。
このとき議決制限
⑥は予め条件を決めておいて、その条件が満たされた
場合に会社が取得するもの。
⑧拒否権付種類株式
一定の株主総会決議事項や取締役決議事項について
拒否権そもっている株式。
「黄金株」と言われるもので、株主総会や取締役会の
決議事項について、黄金株をもつ株主だけで構成される
株主総会(種類株主総会)による決議が必要とされる。
⑨取締役・監査役選任条項付株式
指名委員会等設置会社ではない非公開会社のみ定めることが
可能な種類株式。
その種類株主総会でのみ取締役・監査役 の全部または一部
の選任決議ができる種類株式をいいます。
例えば、お父さんを取締役、お母さんを監査役にする等、
非公開会社、家族経営の和気あいあいとした会社等。
メリット2間接有限責任
会社は株主がオーナーってことになるのだけど、
もし、会社本体が借金返済に苦労しているって
状態のとき、オーナーである株主に債権者た
取り立てに行けるわけではない。
株主は引受価格(持ち株)を上限とした
責任を負えばよいのだ。
そして、間接だから、債権者は株主に
直接取り立てにいけないのだ。
だけど、持ち株の上限、引受価格、例えば
100万円分の株をもっているなら、100万円
は既に会社に払っているから、会社に取り立てにいって
ってことになるのだ。
100万円は取り戻せないけど、これ以上の責任を負うことはない。
会社の借金背負わされるようであればだれも株主になんて
なる人は出てこないからさ。
安心して株を買ってねって制度になっているのだ。