ブログネタ:私の街にはこれが足りない
参加中
「家の近くにスカイツリーみたいなのが出来たらどうなるんだろうな」
「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。このままではあなたの住む板橋が都内で最も盛り上がりに欠ける町になりそうだから危機感を持っているのかしら?まだ他にも一つか二つは寂びれた町が残っているから心配いらないんじゃないかしら」
「……その残ってるのはどこなんだよ、全く……それに板橋は別に悪い町じゃないと思うぞ。埼京線で池袋や新宿や渋谷にだってすぐ行けるからな」
「ええ、そうね。そういう町に住んでいる人はもう近隣の大都市の一部分みたいな顔をして生きていくしか方法が無いものね。他の地方へ旅行へ行ったとしたら、【板橋から来ました】とは言わずに【新宿から来ました】と言うつもりでしょう?でも新宿からしたら良い迷惑で、池袋の更に隣の駅のクセに何を言っているんだ、というカンジでしょうけれど。残念だったわね」
「うっ、でも別に同じ町になったとは思ってないぞ。それに大都市には無い暮らしやすさみたいなものもあるはずだからな」
「あらそう。地価も物価も安くて、小さくこじんまりとまとまっているのが魅力というカンジかしら。大きくて高価な外車を好む人もいれば、手作りでわけの分からないポンコツ車を好む人もいるでしょうから、それで良いんじゃないかしら」
「せめて軽自動車とかコンパクトカーって言って欲しいぞ!板橋はポンコツじゃないし、そもそも手作りじゃ公道を走れないじゃないか!」
「うるさいわね。冗談に決まってるじゃないの。本気でそう思っているからこそ必死に反論しているのかと思われてしまうから注意した方が良いわよ」
「うっ、でも反論せずにいられないような事を言ってるからな……ま、まぁとにかく、ああいう大きな施設が近所に出来たらどうなるんだろうな」
「さぁ、どうかしらね。角度によっては日が当たらなくなったり、日が当たったり、角度によっては月が見えなくなったり、次の日は見えたり、施設というよりは視覚と死角に大いに影響があるんじゃないかしら」
「そんなの生活していくうえではほとんど影響がなさそうじゃないか!」
「うるさいわね。日本一高い塔の話をすれば高圧的な態度をとっても良いと思ったら大間違いよ。実際に訪れる人が増えるだけで、住んでいる近所の人にはあまり影響がないかもしれないじゃないの。そもそもどの町だって住んでみれば良いところと悪いところがあって、全く差なんて無いと思うわ」
「なるほど、そうだな。どの町にも不足している点は必ずあるだろうし、まさに住めば都というカンジだろうな」
「ええ、そうね。板橋区民のわりには物分りが良いじゃないの。まさか物分りの良い品川区に引っ越してくるつもりかしら?」
「こら!町によって差をつけるべきじゃない、って話を今まさにしてるんじゃなかったのか!?」
「うるさいわね。冗談よ。下級区民は上級区民の冗談も通じないのかしら。23区から出て行った方が良いかもしれないわね」
「だから全く冗談になってないじゃないか!」
「うるさいわね。板橋区に不足しているのはまず冗談を冗談と感じる感覚じゃないかしら。生き馬の目を抜いている人の隙を突いて目を抜いてしまうような都内で生きていくには、真面目だけでは難しいわよ。もう少し冗談が通じないと誰からも相手にされなくなると思うわ」
「うーん、まぁ一理あると思うけど……何故か僕が板橋区の代表みたいになってるのが気になる……じゃぁ逆に冗談ばかり言ってる品川区の人もいざ真面目な場面になったら苦労するんじゃないのか?」
「引っぱたくわよ」
「こら!お前だって全然冗談が通じてないじゃないか!」
「うるさいわね。私に冗談を言うなんて失礼な。もっと真面目に話してちょうだい」
「全く……結局住人の性質はどこに住んでるかは関係なくて、その人次第なんだと思うぞ」
「うるさいわね。最初からそう言っているじゃないの。私相手に適当な話や冗談みたいな流れは辞めてちょうだい」
「確かにそうみたいだな。さっきまで板橋区民の特徴っぽく言ってた性質になっちゃってるし」
「あら、私は近い将来板橋区民になるじゃないの。って、何を言わせるのかしら、みっともない」
「ううっ、そ、それで突然考えが変わったのか……お前が望むなら僕だって将来は……」
「ちょっと、こんな話は冗談だとさっきから言っているじゃないの。何を考えているのかしら」
「結局どっちなんだよ全く……何区民とかじゃなくて、全てお前の都合で展開してるような気がしてきた」
「今ここに不足しているのはあなたのクリックよ」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
過去の会話一覧を表示する
小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】
会話ブログRPG
第1章
第2章
小説【えすえぬえす】
「リクエストや質問
、待っているわ」