ブログネタ:GWの予定もう決まってる?
参加中
「なぁ、ゴールデンウィークは何をしようか」
「引っぱたくわよ」
「何でだよ!まさかゴールデンウィークの間はずっと引っぱたくって意味じゃないだろうな!?」
「あら、それは興味深いわね。私の手が疲れたら大変だから何か引っぱたくための道具を開発する必要があるかもしれないわね」
「そんな道具を作ってる間に連休が終わると思うぞ!それにもしお前が叩く場合でも、お前の手より僕の頬がもたないだろうし……って、そんな冗談じゃなくてゴールデンウィークに何をしようか、って話を……」
「引っぱたくわよ」
「いや、だからそうじゃなくて……って、もしかして本気で言ってるのか?」
「あら、私は何もかも常に本気で言っているに決まってるじゃないの。冗談だって本気で冗談を言いたくて言っているのよ。冗談じゃないわ」
「何だか分かりにくいな……と、とにかくじゃぁどうして引っぱたくなんて言ったりするんだ?何も変な事は言ってないはずだぞ」
「うるさいわね。たかが数日の連休でそんな風船のように浮かれていると、夏休みになったら大気圏外まで飛んで行ってしまうわよ。連休だからといって一日の時間が伸びるわけではないし、世界が平和になって好景気になるわけでもないわ。人間関係だって連休になっただけで改善するわけではないし、学力も仕事の能率もかえって勘が鈍るくらいよ。要するに普段と何も変わらない、寿命へと向かう不幸な一日を過ごすだけだと思うわ」
「なんというマイナス思考な……だったら連休を使って普段と違う事をすれば良いんじゃないのか?普段は学校があるから出来ないような事とかさ」
「あらそう。学校があって出来ない事というのは、あの場所に新たな校舎を建築したり、いっその事ジャガイモの家庭菜園でも始める事かしら?」
「学校の建物があるから出来ない事、って意味じゃないぞ!あくまで時間的な制約について……」
「うるさいわね。分かっているわよ、それくらい。そもそもあなたは何をするつもりなのかしら?」
「うーん、そうだなぁ。買い物とか遊びに行くくらいなら普段の週末でも出来る事だしな……だからと言って高校生の僕達だけでどこかに泊まりに行ったりするのも難しいだろうし……」
「引っぱたくわよ」
「だから何でだよ!面白いアイディアが思い付かないのは申し訳ないけど、でも叩かれるほどじゃないと思うぞ!」
「うるさいわね。いつからGWが【強引にわけの分からない事をする連休】の略になったのかしら?確かゴールデンウィークの略だったような気がするわよ」
「う、うん、そりゃそうだぞ。僕も最初にゴールデンウィークって言ったじゃないか。その連休に何をするか、って話をしてるんだ」
「しつこいわね。そうやって強引にでも何か予定を入れて普段と違う事をしなければならない、という強迫観念に襲われて予定を組んだってどうせロクな事にはならないわよ。非日常が必ず楽しい出来事で形成されると思ったら大間違いなのよ。日常の存在がいかに偉大なのかを思い知るのが関の山じゃないかしら」
「まぁ言いたい事は分かるけど……じゃぁいつのもように会話して過ごせばそれで満足なのか?お前さえ良ければ僕はそれでも全然構わないんだけど……でもさっきは普段と変わらない不幸な一日とか言ってたしな……」
「ええ、そうね。私は意外と不幸が好きなのよ」
「こら!そんな事は言わないでくれ!お前には誰よりも幸せになって欲しいと思ってるんだぞ!」
「……違うわよ。私以外には不幸過ぎるわよ、って言ったの。ただ何もせずあなたと過ごすだけなんて、私以外の人にとってはとんでもない不幸な連休だと思うわ」
「まぁそりゃ僕に限らずよく知らない人と二人きりで過ごすのは辛いと思うぞ。って、じゃぁお前だけは不幸だとは思わないわけだよな……それなら良いけど……じゃぁ連休は特に何も決めずに過ごそうか」
「ええ、そうね。何も考えずに過ごすなんて、やはり不考じゃないの」
「フコウってそっちか!」
「うるさいわね。冗談よ。これ以上の幸福は無いと思うわ」
「ええっ!?そ、そんな事を素直に言ってくれるなんて珍しいな……凄く嬉しいぞ」
「あらそう。連休なのに何も思い付かない私達は完全に降伏してしまっているものね」
「……やっぱり違う意味か……全く素直じゃないんだからな……たまには素直じゃない性格も連休させてみたら良いのに……」
「クリックを休んだら許さないわよ」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
過去の会話一覧を表示する
小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】
会話ブログRPG
第1章
第2章
小説【えすえぬえす】
「リクエストや質問
、待っているわ」