ブログネタ:中毒性のあるもの
参加中
「辞めたくても辞められないような事ってどんなのがあるかな」
「………………」
「大人だとタバコとかお酒が辞められない、なんて話を聞いたりするな」
「………………」
「他にはギャンブルとかも中毒性があるかもしれないな」
「………………」
「後はネットゲームを辞められなくて問題になったりもしてるし……」
「………………」
「なぁ、出来たら会話してくれると嬉しいんだけど……」
「………………」
「おい、どうしたんだ?」
「………………」
「お、おい、ちょっと、どうすれば反応してくれるんだ?」
「………………」
「おい、大丈夫か?意識はあるか?」
「ちょっと、いきなり手を握ったりしないでちょうだい、いかがわしいわね」
「いや、いきなり握ったってわけでもないと思うけど……でもようやく反応してくれたか。一体どうしたんだ?」
「うるさいわね。今は私の事よりあなたの話をしているのよ。あなたは相手が反応しないと手を握る事を辞められない性質を持ち合わせているのかしら?あのまま更に反応しなかったらもっととんでもない事をしたんじゃないでしょうね。いかがわしい」
「手を握るのは相手がお前だからだぞ!他の人の手なんて突然握ったりするわけがないじゃないか!そ、それに、それ以上のとんでもない事って一体何なんだ……?」
「さぁ、どうかしらね。上履きのゴムを引っ張って私の足の甲にパチンとダメージを与えたり、ヘアゴムを引っ張って私の髪にパチンとダメージを与えたり、弁当箱用のバンドを引っ張って弁当箱にパチンとダメージを与えたりするに違いないわ」
「それが手を握るよりとんでもない行為なのか……?確かに弁当箱は違う意味でとんでもないかもしれないけど……でももっと抱き締めたりそういう事なのかと……」
「……何をごにょごにょ背後から突然クラスメイトの女子に抱き付かれて驚いていたら、それはただ彼氏と間違えられただけだったものの、初めて異性に触れられた事でその女子の事が気になって気になって仕方が無くなってしまって、でもという事は普段彼氏に対してああいう事をしているのか、と気付いて頭がおかしくなってしまいそうな男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかくいつまで手を繋いでいるつもりなのかしら。そのまま全身に毒が回っても責任は取れないわよ」
「お前の毒だったらいくらでも回って構わないぞ。それより毒といえば色んな中毒の話をしてたんだけどな」
「あらそう。別に誰かに強制されているわけでもないし、自分の判断で好きでハマっているなら仕方が無いんじゃないかしら。毒が回ってしまったらもう手遅れよ。要するに今までのその人は死んでしまって、その毒の中でしか生きられない新しい人に生まれ変わったのよ」
「なるほど。まぁイメージとしてはそんなカンジかもしれないな。他の全てを投げ打ってでも一つの事に没頭したりするみたいだし……趣味や楽しめる事を持つのは良い事だと思うけど、周囲に迷惑を掛けないためにも限度を越えないようにしないとな。って、いててててて!いきなり爪を立てないでくれ!」
「あら、まだ手を離す気が無いのかしら」
「いててててて!その爪を立てながら抓るのってかなり痛いぞ!ちょ、ちょっと辞めてくれ!」
「まぁ、結局まだ手を離さないじゃないの。まさかこの痛みの中でしか生きていけない身体になっているんじゃないでしょうね」
「そ、そんな事は無いけど……でもせっかく繋いだんだから離したくないじゃないか。っていうかお前は手を離して欲しいから抓ってるのか?」
「さぁ、どうかしらね。毒が溜まっているんじゃないかしら」
「おい、まさか抓る行為に対して中毒になりつつあるんじゃないだろうな!?」
「……繋いでくれた瞬間に繋いでいなかった時の腹立たしさを思い出してしまう、なんて言えるわけが無いわ……」
「おーい、何をぶつぶつ言ってるんだ?って、いててててて!」
「クリック中毒になってみたらどうかしら」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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