ブログネタ:片思いは辛い?楽しい?
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「片想いが楽しいとか言ってる人もいるみたいだな」
「ええ、そうでしょうね。それがどうかしたのかしら」
「いや、好きな相手に想いが伝えられないのって結構辛い事なんじゃないかと思うんだけどな」
「ええ、そうでしょうね。それがどうかしたのかしら」
「おい、結局どっちなんだ?」
「ええ、そうくるでしょうね。それでどうかしたのかしら?」
「おい!ちゃんと会話して欲しいぞ!」
「うるさいわね。いつもいつも分かりきったような反応をするのが悪いのよ。本来ならばもう10回くらい今のような展開を続けられたんじゃないかしら。もし私が続けていたら、【おい、ちょっと、いい加減に……】とか【うっ、どうすればまともに会話してくれるんだろう】とか【今日は会話する気分じゃないのかな】とか言い出していたに違いないわ。あなたの事は何でもお見通しよ」
「うっ、確かにそうかも……とはいえ奇抜な事を言ったりするような発想力も無いしな……どうしてもまともな返答ばかりになっちゃうのは仕方ないと思うぞ」
「あら、あなたは自分がまともな事を言っていると思っているのね。これは久し振りに奇抜な事を聞いてしまったんじゃないかしら」
「こら!何か酷い事を言われてる気がするぞ!」
「うるさいわね。結局どちらの内容の言葉を言っても毎回ツッコまれるだけじゃないの。一体何がどうなっているのかしら。私の言う言葉は全てあなたにとって腹立たしい言葉なのね。二度と私に近寄らないでちょうだい」
「ちょ、ちょっと待った!どっちが本心なのか分からなかったり、何だか酷い事を言うからツッコんでるだけじゃないか。そもそもお前の事をちゃんと理解しようと思ってるだけで、別に怒ってるわけじゃないぞ」
「あらそう。それなら近付いても良いわよ。……って、どうして今回に限って発言を翻してもツッコまないのかしら、いかがわしいわね」
「い、いや、だってずっと近くにいたいし……」
「……意外と私の方が上手に操られていて、一方的に想いを寄せている状態なんじゃないでしょうね、って、何度も妙な事を言わせないでちょうだい。結局今日は何を話したいのかしら?どれだけ話題に好意を抱いても全く無反応だから何が何だかさっぱり分からないわ」
「いや、だからまぁ片想いって苦しいものなんじゃないかって僕は思うんだけど、中には楽しんでる人もいるらしいんだ。そんな事を言ってて好きな人が他の人と付き合っちゃったらどうするんだろうな」
「さぁ、どうかしらね。それも含めて楽しくて仕方が無いんじゃないかしら。好きな人の状況は何一つ変わらないもの」
「え?いや、他の人と付き合っちゃってるんだぞ?状況としては最悪じゃないか」
「あら、そうでもないわよ。好きな人が誰かに奪われたように見えるだけで、本当に好きな人は何も変わらないわ」
「という事は、片想いを楽しんでるような人は他に本命がいるってカンジなのか?それはまた話が違ってくるんじゃ……」
「違うわよ。片想いが楽しい人というのは、自分が一途で健気で密かに誰かを好きになっているという状況が大好きで酔いしれているのよ。ありきたりな言葉で言うと、恋に恋している状態ね。だからその相手が誰かと付き合うなんて悲劇的な状況になったらもう楽しくて仕方が無いんじゃないかしら。まるで映画の主人公にでもなったような気持ちになれるものね」
「な、なるほど……つまり一番好きなのは誰かに片想いをしている自分ってカンジか……うーん、言われてみるとそういう風に見える人もいるかもしれないな」
「場合によっては、芸能人のファンと近いようなカンジかもしれないわね。付き合ったり仲良くなっている状況を想像するのが楽しいだけで、実際には付き合いたいなんて全く思っていない可能性もあるわ。憧れの人なんて、知れば知るほど幻滅する場合もあるものね」
「うーん、でも憧れの人と付き合えたら嬉しいんじゃないのかな。そういうもんでもないのか?」
「知らないわよそんなの。結局は自分が傷付くのが嫌だから、憧れの恋愛像を遠くから見ているような状態なんじゃないかしら。よく【恋人が欲しい】とか言い続けているクセに、いざ魅力的な人が現れると【あんな人が自分を好きになるはずがない】とか【魅力的だと思うけれど本質はどうだか分からない】とか【告白したら今の良好な関係も壊れてしまうかもしれない】とかあれこれ理由をつけて何もせずに諦めてしまう人がたくさんいるじゃないの。でもどっちみち両想いになるには片想いをしている関係を壊さなければならないのよ」
「それがどっちに壊れるか分からないから躊躇しちゃうんだろうけどな。自分の身を守るためについ真剣で苦しい片想いを辞めちゃう人がいても仕方ないのかも……」
「そうね。傷付きたくないならそれでも構わないんじゃないかしら。結局は本気になるほどの相手ではない、という事も言えるものね。本来はただただ一方的に傷付けられて殺されるくらいの覚悟がなければ恋愛なんて出来ないもの」
「そ、そんな事を言ったら尚更恋愛に尻込みする人が増えるような気がするぞ……でもそんな事を言うからには、お前もそこまでの覚悟を持って僕を好きになってくれたわけか……感激だ」
「…………あら、何の事かしら。私は全く違うわよ。一般人と一緒にしないでちょうだい。軽い気持ちだったわよ」
「うっ、僕はもしかして楽しむタイプの恋愛の相手だったのか……っていうか殺される覚悟ってのも一般論とは違うような気がするけど……」
「違うわよ。殺る気持ちだったわよ、って言ったの。一般人とは違うわよ。もし受け入れられなかったらいっそあなたの事を……って、何を言わせるのかしら、みっともない」
「……みっともないで済む問題じゃないと思うぞ。でもそんな展開には絶対にならないから心配いらないけどさ」
「あらそう。あなたを殺して私も死ぬという話だったわけだけれど、そんな展開にはならないのね。という事はあなただけが殺される展開ならありえるという事かしら?」
「二人とも死ぬ必要なんて無いぞ!全く素直じゃない!」
「クリックするのは楽しいかしら?辛いかしら?」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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