ブログネタ:大好きなことを辞めるのと、辛いことを始めるのどっちがしんどい?
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「大好きな事を禁止されるのって何より辛いかもしれないな」
「あらそう。良かったわね」
「いや、全然良くないと思うぞ。大好きな事が出来なくなるなんて最悪じゃないか」
「あらそう。良かったわね」
「いや、だから全然良くないと思うぞ。どうしてそう思うんだ?」
「あらそう。良かったわね」
「そうじゃなくて、理由を……」
「あらそう。良かったわね」
「こら!ちゃんと話を聞いてくれ!」
「あらそう。良かったわね」
「ううっ、一体どうなってるんだ……このままじゃ会話にならないぞ……」
「あらそう。良かったわね」
「うーん、こうなったら行動に移すしかないかもしれないな……なぁ、ちゃんと話を聞いてくれ」
「……ちょっと、突然手を握ったりしないでちょうだい。いかがわしいわね。もしや予想に反してこれがあなたの大好きな事なのかしら?」
「え?ま、まぁそりゃお前と手を繋ぐのはもちろん大好きだけど……予想に反して、ってのはどういう意味だ?」
「あら、あなたの大好きな事は全裸で街中を徘徊する事じゃないの。だから禁止されて良かったわね、って言っているのよ」
「そんな事するわけないだろ!っていうか既にずっと前から禁止されてると思うぞ!」
「うるさいわね。あなたの事だから法律とかを全然知らずにようやく禁止されている事を知ったばかりという可能性だってあるじゃないの。人が確認の意味を込めて親切心で言っているのにどうしてこんなに怒られなければならないのかしら。どういう人間性なのかがよく分かるエピソードだったわね」
「いや、お前の親切心がどうこうじゃなくて、そもそもまず僕が全裸で徘徊すると思い込んで話してるから訂正してるんだぞ?」
「うるさいわね。何を真剣に話しているのかしら。冗談に決まってるじゃないの。露出狂とかストーカーとか盗撮とか、やってはいけない事くらいちゃんと把握しているわよ」
「……その言葉は信じて良いんだろうな……まぁ僕が相手なら実害は無いとも言えるけど……いや、でもダメな事はダメとはっきり……」
「何をごにょごにょ毎日ちょっとずつ財布からお金が無くなっているような気がする事を弟に言おうかどうしようか迷っていたところ、ある日突然明らかに不自然な金額に増えていて、良い事だったのか悪い事だったのか分からなくなってしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。結局今日は何の話をしたいのかしら?何が何だかさっぱり分からないわ」
「いや、だから大好きな事を禁止されるのは最も辛い状況だな、って話をずっとしてたじゃないか」
「あらそう。でも大嫌いな事を強制されるのも嫌じゃないかしら。毎日クラスメイトと話さなければならないとか、フライドポテトは塩以外の調味料も使わなければならないとか、毎日必ず睡眠を取らなければならないとか、そんな事を言われたらすぐに死んでしまうと思うわ」
「……それくらいの事で死んじゃうのか……?えーと、とにかくじゃぁお前は好きな事を禁止されるよりも、嫌いな事を強制される方が嫌なんだな」
「さぁ、どうかしらね。まだ片方しか試してないから何とも言えないわ。さっきそう言った通りよ」
「え、さっき言ってたクラスメイトと話すとか、そういう事か?いつの間に試したんだろう……」
「違うわよ。最初にやった通りよ、って言ったの。あなたとちゃんと会話する事を禁止してみたのよ。やはり私には耐えられないわね。って、何を言わせるのかしら、みっともない」
「うっ、全然会話にならなかったのはそれが理由だったのか。それはそうと、僕と会話するのが大好きって言ってくれてるわけだよな……感激だ」
「……そして今は強制的にみっともない事を言わされてしまったけれど、どちらかと言うとこちらの方が耐えられないかもしれないわね。だからなるべく辞めてちょうだい」
「……僕は全く強制してないんだけど……全く素直じゃないな」
「クリックは強制よ。しないのは禁止よ」
「ツイッター
とかいうものを始めてみたわ」
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