【会話ブログ】煌く聖誕祭 その4 | 【会話ブログ】

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前回


「ぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅ」

「お、来た来た。あれ?ハイジだけ?ミニーはどうしたんだ?」

「んー?ミニーはここにこうして……ぎゃー!いつの間にかここにこうしているはずのミニーとは個々に行動していたのかも!私が走っているのについてこないなんて孤高が高じてとんでもない性格の持ち主なんだよ!」

「おい、途中でミニーを置いてきちゃったのか?走ったらついてくるはずが無いじゃないか、全く。ミニーが走ってる姿なんて見た事無いからな。どうして走ったりしたんだ?」

「んー?それはミニーにクリスマスだと気付かれたからなんだよ。まさか察するとはとんでもない性格と推理力の持ち主かも。そうなのかも?違うかも」

「いや、今日がクリスマスって事は流石に興味のなさそうなミニーでも知ってるだろうし……っていうか推理力に性格は関係ないと思うぞ」

「むむむ、とにかく今は万事が一大事でハイジが災害時のような瞬時の動きを見せてしまうのかも!ぴゅぴゅぴゅぴゅ……」

「ちょ、ちょっと待った!いきなりウロチョロして何をするつもりなんだ一体。クリスマスを理由に集まってもらうのがミニーにバレても別に構わないんだぞ?お前はたぶん何か勘違いしてるぞ」

「むっ、せっかく二人のために色々してるのに迷惑になってるなんてとんでもない世の中かも!ねぇ、クラス全員のクリスマス会なんだから、ちゃんと協力してよね。うるせーな、こうしてちゃんと教室にいてやってるじゃねーか、その代わり俺は何もやらねーからな。もう、どうしてそんな事言うのかな、とにかく絶対に教室から出ないでちゃんとここにいてよね。うるせーな、さっさとあっち行け、あの飾りの折り紙の折り方が間違っててイライラするんだよ、あれは最初に三角に折って折り目をつけとくのがコツって知らねーのか。え、そうなの?じゃぁ皆に教えてあげてよ。バカ言え、そんな面倒な事誰がするか、それよりあのボードの英語の綴りも間違えてて気になるからとっとと直せ。え、そうなの?どうやって書くんだったっけ?うるせーな、自分で調べろよ、それよりあの看板の打ちつけ方が……花の飾りももっと薄い紙でやらなきゃ花に見えねーし……あー、お前、何黒一色で文字書いてんだよ、葬式じゃねーんだぞ、それとお前が描いてんのはトナカイじゃなくてカモシカだからな、トナカイってのはもっとこう……おい、ちょっと待て、こんな菓子しかねーのかよ、これじゃハロウィンじゃねーか、それとお前、何なんだそれは花輪じゃあるめーし、正式なリースってのはもっとこう……おい、それ七面鳥じゃなくてニワトリのローストチキンじゃねーのか?……ねぇ、彼がいると邪魔だから買い出しか何かに行ってもらおうよ。そうだね、教室にいない方が良いかも」

「誰なんだよお前らは!せっかく不良が心を開いたんだからもっと歓迎してやって欲しいぞ!って、それは良いとして……あ、ミニーが来たぞ」

「あら、突然一人で家探しなんてやらされたからどんな罰ゲームなのかと思ったけれど、わざわざ外で待ち構えているという事は私が迷子になって泣き叫んでいる姿でも見ようとしていたのね、失礼な。残念ながら私はあなたの居場所だけは世界のどこにいてもすぐに分かってしまうから無駄よ」

「え、そうなのか?まさか発信機とか……で、でもそのわりには結構時間が掛かったような……いや、何でもない」

「ちょっと、聞こえているわよ、失礼な。あまりにもすんなり到着してしまったら本当に発信機が付いているのかと疑われてしまうじゃないの。そんなのはプロにはあるまじき行為よ。って、何を言わせるのかしら、いかがわしいわね。それはそうと今日は何をするつもりなのかしら?ハイジにサンタの服を着せたりハイジをトナカイにして乗り回したりハイジを七面鳥にして丸焼きにしてもそのうち飽きてしまうような気がするわ」

「ぎゃー!遊びがエスカレートしていじめになってしまうという現代っ子の典型的な心の闇を思い切り予告されてしまったかも!ガクガクブルブル」

「違うわよ。ハイジのいる目の前でマリッジしても、って言ったの。まぁ、どうして私と彼が突然結婚しなければならないのかしら。って、気絶しているから聞いていなかったみたいね」

「……いや、僕はしっかり聞こえてたけど……僕もいつかはそういう気持ちで……その……」

「……うるさいわね。何を真剣な顔をしているのかしら、いかがわしいわね。とにかく今日は一体どうしてこんな東京の端みたいな場所に呼び出されたのかしら?」

「ぴー!私が東京の端でも恥でもなくて東京のハイジです!23区の真ん中付近にあるのに端とはとんでもない言いがかりなんだよ。きっとミニーが持ってる地図帳では私の家がページの端になってしまっているのかも?そうなのかも。違うかも」

「まぁちょっと落ち着いてくれ、ただの言葉の綾ってヤツだと思うぞ。えーと、今日はミニーにこれを見て欲しくて……よし、ハイジ、良いぞ」

「むっ、了解かも。ぴゅぴゅぴゅっ!ぴろりん!」

「……あら」

「……どうかな。先日イルミネーションの話になったから、あれから二人で準備してハイジの家をイルミネーションで飾り付けてみたんだけど……」

「あらそう。あなたの家ではすぐにバレてしまうものね。ハイジの家にしたのは賢い選択じゃないかしら。って、何を言わせるのかしら。それではまるで私が常にあなたの家でストーキング行為をしているみたいじゃないの。冤罪被害に遭わせた事を反省してちょうだい」

「僕は何も言ってないぞ!まぁ確かにバレたら台無しだからな。僕の家じゃ週末とかにお前が遊びに来ちゃうかもしれないからさ」

「むっ、私の家は数週間どころか数年は誰も訪れないという事を見越した企画だったのかも?地図上の端じゃなくて人間社会の端に存在する家という事で話が繋がってしまったんだよ。ぐすん」

「そんな事誰も言ってないじゃないか、全く。僕は協力してくれてありがたいと思ってるぞ。って事なんだけど、どうかな。お金も時間も無かったからニュースで取り上げられるような規模では出来なかったけど、まぁそこはハイジのアイディアで結構良いカンジに出来たんじゃないかと思うんだ」

「さぁ、どうかしらね。イルミネーションに関しては全く批判の余地が無いけれど、結局これでは外で見る羽目になってしまうじゃないの。外では寒くて死んでしまうと言ったのを忘れたのかしら」

「うっ、まぁ確かにそうなんだけど…………えっ!?腕を……」

「……うるさいわね。こうして腕を組んでいれば少しは温かいかもしれないわ。ちょっと、あまり暑苦しい顔をしてジロジロ見ないでちょうだい、いやらしいわね」

「うっ、べ、別にやましい気持ちは……好きなんだから見たって良いじゃないか……それよりどうかな。一応これがクリスマスプレゼントって事なんだけど……お前の場合は形のあるものよりこういう記憶に残るようなプレゼントでも喜んでくれるような気がしてさ」

「あらそう。残念ながらそういう意図だとしたら大失敗じゃないかしら。私の気が触れてしまっているもの」

「え?どういう事だ?あまりにつまらないプレゼントで頭がおかしくなりそうとか……」

「むむむ、これは苦労して飾った家が水の泡になって東京湾に流れ出てしまう展開かも?ドキドキハラハラ」

「違うわよ。私の腕が触れてしまっている、って言ったの。確かにイルミネーションは形として残らずに記憶に残ると思うわ。でも同時に私が一番欲しい形のあるものに触れてしまっているじゃないの。私はこれがもらえるなら他に何もいらないわ。って、何を言わせるのかしら、みっともない」

「うううっ、僕さえいれば他に何もいらないって言ってくれてるのか……お前が望むなら僕はいつまでだってずっと傍にいるし、僕もその気持ちさえもらえればプレゼントなんて何もいらないぞ」

「あらそう。それなら早く左腕だけ切り離してちょうだい。誰も全身なんて言ってないじゃないの」

「全く素直じゃない!」

「…………というわけで今後も私達の事をぬるま湯のような温かい目で見守って甘やかして欲しいと思っているんだよ。私も皆の再来年が素晴らしい年になると願っているのかも!メリー良いお年を!」

「おい!誰と話してるんだお前は!しかもクリスマスの挨拶なのに色々間違ってるぞ!」


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