ブログネタ：集中力、何分続く？
参加中「今度の期末も大して成績は変わらなかったな」
「あらそう。良かったわね」
「いや、まぁ確かに悲観するほど悪いわけじゃないんだけど、出来たらもうちょっと良い成績になれたらな」
「あらそう。良かったわね」
「いや、せっかく勉強してるのにいつもと同じってのはあまり良くないんじゃないかと思うぞ」
「あらそう。良かったわね」
「いや、だから全然良くないって言ってるのに……」
「あらそう。良かったわね」
「おい！どうしてそう思うのか教えて欲しいぞ！」
「うるさいわね。それなら私の成績を考えてみたら良いじゃないの」
「え？お前は毎回ほとんど満点で学年トップじゃないか。もしかしてそれよりも僕の方が良いって言いたいのか?どう考えてもおかしいぞ」
「そうかしら。私はもうこれ以上成績を伸ばしようが無いのよ。あくまで私個人の学力を伸ばすのみで、誰かと競って抜いたり抜かれたりする気持ちを味わう事が出来ないわ。あなたはテストの結果のたびに一喜一憂しているけれど、毎回全教科１００点の私には何を大騒ぎしているのかさっぱり理解出来ないわ」
「……とんでもない事を言ってるな……ま、周りは誰も聞いてなかっただろうな……こんなのを聞かれたらどんな嫉妬をされるか分からないぞ」
「あら、そうかしら。皆答案が返ってくるたびに騒いだりして楽しそうじゃないの。それなのにどうして私が嫉妬されるのかしら。私を毎回何の変化も無い１位にさせておいたりして、私の方が皆に文句を言いたいくらいよ。わざとやっているのかと思ってしまうもの」
「だからそういう事を言うとどこで誰が聞いてるか分からないんだぞ……結局満点じゃ皆の点数なんて関係なく絶対に１位にしかならないわけだし……と、とにかく、集中して勉強するにはどうしたら良いんだろうな。せっかく勉強するならその時間を効果的に使いたいからな」
「さぁ、どうかしらね。よく好きな事は集中して出来る、とか言うけれど、そう簡単に考え方なんて変わらないでしょうね。そんな簡単に勉強が好きになれたら誰も苦労しないんじゃないかしら」
「なるほど。じゃぁ【勉強に興味を持てば良い】とか言われてる方法は実際には難しいわけだな。確かに小中高と勉強してきてるけど、ほとんど勉強中の集中力は変わってないと思うし……」
「あらそう。だったらもう辞めてしまえば良いんじゃないかしら」
「こら！考え方が極端過ぎるぞ！」
「うるさいわね。勉強なんて義務でも何でもないんだからやらなければ良いのよ。そもそも勉強しなきゃいけないと思っているからやりたくなくなるんだと思うわ。どんなちっぽけな人間にもそれなりに反骨心とか抵抗する意志というのは備わっているものね。上から踏みつけられるとそれを撥ね返すために立ち上がろうとするのよ」
「そんな人を雑草とか虫みたいに言わなくても良いと思うんだけど……でも確かにやれって言われるからやりたくなくなるのかもしれないな」
「ええ、そうね。だから今後二度と勉強はしないでちょうだい」
「うっ、そう言って妨害されると今度は逆にちょっと勉強したくなるから不思議だな。これは子育てとか英才教育の盲点かもしれないぞ」
「何を一人で興奮しているのか分からないけれど、勉強しないでちょうだいと言っているのが聞こえないのかしら。今度勉強しているのを見掛けたらもうどんな目に遭うか分からないわよ」
「こら！ほどほどにしないと踏みつけ過ぎて潰れるぞ！」
「うるさいわね。冗談よ。とにかく何か集中したい事があるなら、その行為を誰かに本気で禁止してもらえば良いのよ」
「確かに効果的かもしれないな。禁止されるとやらずにいられない心理を上手に利用するわけだな」
「泥棒だって窓もドアも全開の家があったら気持ちが悪くて入らないかもしれないわ」
「それとこれとはまたちょっと話が違う気がするけど……」
「痴漢だって向こうから全裸の女性が走って向かってきたら逃げ出すんじゃないかしら」
「いや、そうかもしれないけど、集中力の話題とは違うんじゃ……」
「政治家だって好きに税金を使ってくれと言ったら気味が悪くて誰も使い込まなくなるかもしれないわ」
「うーん、残念ながらそれは無いと思うぞ。って、今はそういう話じゃ……」
「うるさいわね。あなたが違う話をしようとするからつい集中して例を出してしまったじゃないの」
「ああ、なるほど。自分で禁止されるとどうなるのかやってみたわけか。じゃぁ僕との会話を禁止したら話が止まらなくなるかもしれないな」
「………………」
「こら！どうしてそこだけは言う事を聞くんだ！」
「うるさいわね。今までやったのはあくまで嫌いな事に集中させるためのテクニックじゃないの。元々好きで集中出来る事はまた別よ」
「絶対にクリックしてはダメよ。言いたい事は分かるわよね」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
過去の会話一覧を表示する
小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】
会話ブログＲＰＧ
第１章
第２章
小説【えすえぬえす】
「リクエストや質問 、待っているわ」
All About 「筋肉トレーニング」 脳と体が同時に目覚めるオフィスストレッチ