ブログネタ：ドリンクバーを頼んだら何杯飲む？
参加中「ドリンクバーは頼むか？」
「あら、何かしら、突然、気持ち悪いわね。何が起こっているのかさっぱり分からないわ」
「いや、ドリンクバーを頼むのかどうか訊いてるんだけど……」
「うるさいわね。どうしてそこだけ突然あなたが注文を訊くようなマネをするのかしら。大勢を引き連れて来店すると幹事の飲食代が無料になるとかいう居酒屋の広告を見た事があるけれど、もしかして私にドリンクバーを注文するとあなたの何かが無料になる仕組みなのかしら？それとも今日はフライドポテトの在庫が残り少ないから液体で満腹にして欲しいという店側からの根回しがあったんじゃないでしょうね」
「そんなわけないだろ！いつも行ってるファーストフード店ならまだしも、今日は珍しくファミレスに来たわけだしな。お前がフライドポテトを注文するかどうかなんて店側は分からないじゃないか」
「あらそう。残念ね。これまでずいぶんフライドポテトフライドポテトと言い続けたと思うけれど、私と言えばフライドポテト、という特徴が世界中で認知される日がいつかやって来るのかしら」
「いや、それはかなり難しいんじゃないのかな……」
「あらそう。確かにこんな学校の近くのファミレスでさえ私の注文が分かっていないなんてとても嘆かわしい事態だと思うわ。そもそもこんな近隣の学生の下調べもしないでお店なんてまともに経営していけるのかしら。有名なチェーン店なら黙っていてもお客がやってくると思ったら大間違いなのよ」
「いや、高校の近くってのはリサーチしてるだろうけど、どの生徒が何を頼むのかが分かってたらとんでもない大繁盛店になると思うぞ」
「あら、それの何が問題なのかしら。チェーン店は大繁盛したらいけない決まりがあったなんて初耳だったわね」
「そういう意味じゃないぞ！そもそも調査する人の人件費が大変だろうからな。こういう店は少しでも人件費を抑えるのが最大のテーマだと思うし……っていうかドリンクバーは結局注文するのか？」
「しつこいわね。どうしてドリンクだけに注目して何度も繰り返させようとするのかわけが分からないわ。フライドポテトバーを注文してちょうだい」
「そんなのどこの店にも無いと思うぞ……」
「あらそう。無いなら作れば良いじゃないの。今まで無かったところにビジネスチャンスがあるのよ。ファミレスなんて全メニュー豊富に在庫があるでしょうし、どのメニューでもバーにしてしまえば良いんじゃないかしら」
「同じのを数回注文するよりは割安にするわけか。うーん、どうなんだろうな。きっとどのメニューも原価ギリギリの値段だろうし、原価が安そうな飲み物と違って計算が難しいんじゃないのか？それにバイキングとかに行けばフライドポテトだけを食べたりする事も可能だと思うぞ。たぶん金額的に大損だと思うけど」
「うるさいわね。それならもう注文する気が無くなってしまったわ。食欲減退バーとか活力喪失バーとかお店への不信感増幅バーとかを知らぬ間に注文されてしまったんじゃないかしら」
「いや、そんな事言わずに……」
「こうなったら店員へのクレームバーとか口コミサイトで悪い評価をつけまくるバーとかあなたへのビンタバーを追加注文するしかないわね。早く頬を出してちょうだい」
「こら！いくらなんでも理不尽だぞ！とにかく今日は僕が払うからさ、フライドポテトとドリンクバーで良いんだよな？足りなければおかわりすれば良いし」
「あら、どうしてそんな事をしてくれるのかしら。あなたには何も得が無いじゃないの」
「損とか得とかじゃなくて、お前と楽しく食事したいからに決まってるじゃないか。お前が嫌な想いをするのは耐えられないぞ」
「……あらそう。どうしてそんな風に思うのかしら」
「そ、そりゃお前の事が大好きだし……他に理由なんて無いぞ。お前の幸せのためなら僕は何だって……」
「……うるさいわね。そんな事を言いつつ、私が２人前注文して少し残したりしたらこっぴどく怒るに違いないわ。やはり自分でお金を払う方が身のためじゃないかしら」
「いや、少しくらい残しても僕が食べるから心配いらないぞ。お前がどれくらい食べるのか僕はもう把握してるし、それに残したくらいでお前の事を怒ったりするわけがないじゃないか」
「しつこいわね。こんなおかわり自由のお店で何杯も甘い飲み物を飲ませようとしないでちょうだい」
「このクリックバーであなたは何回おかわり出来るかしら」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
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