![ラーメン、すする? すすらない?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
「ラーメンって音を立ててすすって食べた方が美味しいよな。何だか海外ではマナーがどうとか言われるらしいけど」
「ズビビビッ!ズバババはズビビがズルルかも?ズビビビビビ?ズビビビビ」
「何を言ってるのか全く分からないぞ!どうしたんだ?鼻でも詰まってるのか?」
「そんな事ズビビビビ!ミッキーが音を立ててすすった方が美味しいとか言うからズッビビビズバババ」
「ああ、なるほどな。大体分かったぞ。っていうか空気なんてすすっても美味しくないと思うんだけど」
「むっ!これは完全に騙されて踊らされたと言わざるをえない状況かも?でも音を立てて美味しくなる事をちゃんと証明しないと海外で恥を掻くだけになってしまうんだよ!ジュルルルルズビズバ!」
「言いたい事は分かるけど、そんな事しても無駄だと思うぞ!実際に麺を食べて研究するなら分かるけどさ」
「むむむ、でも空気だって吸い方によっては美味しくなるかもしれないんだよ。シュパースピーピュシュシュシュシュ」
「いやまぁ、森林とか山の中なら違うかもしれないけど、こんな都会の真ん中じゃどれだけ吸っても美味しくないんじゃないのかな……」
「むむむっ、でもこのままじゃどうしてラーメンだけ音を立てると美味しくなるのかが分からないんだよ。もしかして音によって麺が振動して、麺に絡まり過ぎたスープがちょうど良い具合に下に落ちるのかも?」
「いや、スープは絡めば絡むほど美味しいんじゃないのか?」
「それなら眠っていた麺のグルテンとかアミノ酸とかいう料理漫画の中でだけ大注目の物質が騒音で目を覚ますのかも」
「いや、調理の過程で目を覚ます事はあるかもしれないけど、音は関係ないんじゃないかな」
「ぴー!いよいよ八方塞がりかも!このままでは麺の存在なんて一切忘れて、全く食べない方が誰も悩まずに済んで幸せという結論を全世界に向けて発信しなければならない事態に……」
「こら!極端過ぎるぞ!結局形式やマナーを気にすると麺類はゆっくりしか食べられないし、一気にたくさん口に頬張った方が美味しく感じる、って要素があるんじゃないか?」
「んー?それなら麺類だけ優遇するのはおかしいんだよ。何でも好きに食べれば良いかも!クチャネチャビチョピチョ」
「うっ、そう言われるとそうだけど……でも麺類は長いからな。一気に口に入れるにはやっぱりすするしか……」
「らーーーーーめーーーーーーん!はーーーーーんばーーーーーぐ!そば!」
「おい、大丈夫か?突然どうしたんだ」
「んー?ホントに麺類だけが長いのか試してみたんだよ。でもハンバーグも特に長さが変わらなかったかも!しかもソバは物凄く短かったんだよ!ひょっとしてソバメシ用のソバかも?」
「お前の言い方次第だろうが!全く。それに空気と一緒に思いっ切り吸い込むとスープの香りが広がって美味しい、って理由もあるかもな」
「わしゅたしゅししゅはしゅ、ハしゅイしゅジしゅ……」
「お、おい、息を吸い込みながら話したら過呼吸とかになるぞ……大丈夫か?」
「何をどれだけすすっても全然美味しい展開にならないんだよ……もう最後の手段に出るしかないかも。グスグスメソメソよよよなんだよ」
「……まさかすすり泣きって言いたいんじゃないだろうな……」
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