ブログネタ：ネットショッピングしたことある？
参加中「今は何でも家にいて買えちゃうような時代だ、ってうちの両親が言ってたぞ」
「あらそう。という事は以前は違ったのかしら」
「まぁそうだろうな。昔はインターネットも携帯も無いし、テレビショッピングで放送してる品を電話で注文したりするのは出来ただろうけど、ネットショッピングとは品揃えが全然違うだろうしな」
「あらそう。確かに探せば大抵のものは見付かるけれど、でも流石に何でも買えるとは思わなかったわね。私の過去を明るいものに変える記憶変換装置はどこで売っているのかしら」
「いや、いくらなんでもそれは……」
「友達や恋人や子供や親もお金で買うのかしら。それは本当の関係性ではなくてただの契約だと思うけれど。最初に金銭の授受が発生してしまった時点で余程の事が無ければ本当にそのような関係性になるほどお互いに信頼しあったりは出来ないんじゃないかしら。生きていくうえでお金は必要だけれど、世の中にはお金で買えないものは確かにあると思うわ。あなたの両親は何でもお金で解決するようなバブル時代を過ごした成金主義の成れの果てなのかもしれないけれど、息子への教育としてはあまり適切ではないわね」
「……何か思わぬ展開で僕の両親が説教されてるカンジになってるな……別にお金で買えないものについては僕の両親も言ってないぞ。普段買うようなものは何でも買えるって意味じゃないかな」
「あらそう。もしかして私はあなたの両親の反感を買ったり恨みを買ったり不興を買ったりするのかしら。更に頭の切れる彼女という評価で買い被られてしまう恐れもあるわね。それでも一応あなたを生んだ人達だし、私はあなたの両親を買っているのよ。もちろん喧嘩を売られたら買うかもしれないけれど、ここまであなたの相手をしている私の努力を買って欲しいところね」
「何かもう全部違う【買う】になってたっぽいけど、要するに僕の家族がお前の中でかなり評価が低いような気がするのは伝わったぞ」
「あら、何を言っているのかしら。そんな解釈をしていると不評を買うわよ。更に私の失笑を買う結果にも繋がるんじゃないかしら。って、前にもこんなような言葉遊びはしたわね。もう飽きてしまったわ。続きはあなたがやったら良いんじゃないかしら。権利を買ってちょうだい」
「僕にはそういう言葉遊びは無理だ！僕は何かネットで買った事があるかどうか訊きたかっただけだぞ」
「あらそう。それくらいもちろんあるわよ。みかんとか玉ねぎとか、小学校の頃は何故か石鹸が入っていたけれど、あれは何だったのかしら」
「……それは赤い網のネットの事を言ってるのか……？」
「あら、よく分かったわね。もしかしてあなたにも小学生だった時があるのかしら。でもネットで買うものといえばみかんと玉ねぎは定番だから気付くのが当たり前かもしれないわね」
「僕が言ってるのはインターネットだぞ！最初からネットショッピングって言ってるじゃないか！」
「うるさいわね。冗談よ。あまり恋人を怒鳴りつけるような失礼なマネをすると、朝起きた時に全身をネットで包まれてしまっているかもしれないわよ。ネットが皮膚に食い込んで全身に鱗のようなひし形模様が刻み付けられても文句は言えない状況じゃないかしら。せっかくインターネットで何かを購入した経験があったとしても、そんな興奮してすぐに怒るような人を相手にしたら何も言いたくないわね。短気は損気よ」
「うっ、ごめん……もう大きな声を出したり怒ったりしないから大丈夫だぞ。えーと、じゃぁ改めて。インターネットで何を買ったんだ？」
「あら、探査機と盗聴器よ、って言ったじゃないの。要するに暗闇でも映るカメラと盗聴器ね。中々大型の電気店では購入出来ないからネットを利用したわ」
「それって完全に僕をっ！……ううっ、怒るのを封じたのはこのためだったのか……うううう」
「あら、何を身悶えているのかしら。心配しなくても今日はネットを購入する予定だから、身体が勝手に動いてしまって困る事もきっと無くなるわよ」
「うううっ、お願いだからもう許してください……」
「ネットでクリックも出来る時代よ。今すぐクリックしてちょうだい」
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
公認会話士の小説連載中
小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】
会話ブログＲＰＧ
第１章
第２章
「リクエストや質問 、待っているわ」