![虫、苦手?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
「昨日は部屋にゴキブリが出てさ、逃げ回られて大変だったぞ」
「あらそう。悪かったわね」
「え?何が?」
「うるさいわね。昨日の放課後はあなたの部屋に遊びに行ったじゃないの。まさか自分の彼女をゴキブリ呼ばわりするとは失礼な。外見も中身も真っ黒かもしれないけれど、少なくとも毎日の入浴は欠かした事が無いし、清潔さは保っているはずよ。って、誰がゲンゴロウのような存在なのかしら、失礼な」
「誰もそんな事言ってないだろ!ゴキブリが出たのはお前が帰った後だぞ!」
「あらそう。悪かったわね」
「いや、謝らなくても良いけど、ようやく分かってくれたか」
「私があなたの部屋にいたという空気や雰囲気につられてゴキブリが集まったと言いたいんでしょう?ゴキブリ達にとって姿を隠しやすい真っ黒な存在で悪かったわね」
「だから誰もそんな事言ってないぞ!お前が原因なわけがないじゃないか!」
「あらそう。私が嫌がらせのためにゴキブリを隠し持って訪問していたという可能性まで一気に否定してしまうのね。それならそれで私は何もデメリットが無いから構わないけれど」
「……何か気になるコメントだな……でもお前はそんな事をしないと信じてるぞ」
「……うるさいわね。【信じる】という言葉は体の良い価値観の押し付けに過ぎないのよ。信じられた側にだって色々と価値観があるのを忘れない方が良いわよ。って、結局何が言いたいのかさっぱり分からないわ。ゴキブリが隠れたおかげで本棚の裏側に落ちていた漫画を発見出来たとか、ゴキブリが飛んだおかげで戦時中に空爆された人達の気持ちが分かったとか、ゴキブリが動き回ったおかげでついにふらつかずに3回転ターンに成功したとか、ゴキブリの……」
「ちょ、ちょっと待った!別にゴキブリに感謝するような事態は何一つ起こってないぞ!部屋にゴキブリが出て気持ちが悪かった、って言いたいんだ」
「あらそう。どうしてそう思うのかしら」
「え?いや、何だか部屋にいると不気味じゃないか。蚊とかハエならまだマシだけど、ゴキブリってどうしてあんなに威圧感があるんだろうな」
「さぁ、どうかしらね。蚊やハエを基準に虫を考えるからじゃないかしら。部屋の中にいるのがその程度の大きさの虫に限られると思っているから、ゴキブリが出てくると驚くのよ。蚊やハエは部屋の体積に対してほとんどいないも同然だけれど、ゴキブリは5%くらいあるものね」
「……そこまで大きくないと思うけど……人間より大きくないか?それ」
「あら、そうかしら。でも確かに私が20人入ってもまだ部屋はいっぱいにならないかもしれないわね」
「……だからどうして自分をゴキブリのように扱うのか理解出来ないけど……とにかく昨日は何回かやっつけるのに失敗して逃げられたりして、ちょっと時間が掛かって大変だったんだ」
「うるさいわね。何故殺してしまったのかしら、失礼な。明日夢の中に出れば良いのよ」
「ゴキブリの怨念で悪夢か何か見るのか?もしかして好きな昆虫がゴキブリとか言い出すつもりじゃ……」
「違うわよ。私もいる時に出れば良いのよ、って言ったの。私がいない時にあなたがアタフタするような興味深い出来事があったなんて腹立たしいわね。本当にゴキブリというのは何を考えているのかさっぱり分からないわ」
「まぁ出てくる時間をあらかじめ教えてたらほとんど自殺みたいなもんだしな……」
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「さぁ、早くゴキブリをクリックして潰すのよ。って、誰がゴキブリなのかしら、失礼な」
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