![髪の伸びる人形と髪の短くなる人形どっちが怖い?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
「怪談で髪の伸びる人形の話ってのは有名だな」
「引っぱたくわよ」
「何でだよ!変な事は言ってないぞ!」
「うるさいわね。どうせ【黒くて鬱陶しい髪が伸び放題散らかり放題で、これじゃ食べ物に入りそうで危なくて食べ放題にはとても連れて行けないじゃないか。もちろん後ろの乗客に迷惑だからジェットコースターなどの乗り放題はもってのほかだし、早く美容院に連れて行かなければならないからネットの繋ぎ放題も解約させてもらおう。これ以上やりたい放題にさせていたら僕も言いたい放題で対抗するしかない】と言おうと思ったんでしょう?誰が自分の黒髪に包まれた不気味な黒い毛虫みたいな存在なのかしら、失礼な。いつか綺麗な蝶になっても知らないわよ」
「そんな事誰も言ってないだろ!人形の髪の話だぞ!」
「うるさいわね。私だってしばらく美容院に行っていない事くらい把握しているに決まってるじゃないの。毎日毎日あなたの傍にいる事に生活時間の全てを注ぎ込んでいるのに髪を切っている暇なんてあるはずが……って、何を言わせるのかしら、みっともない。そこまで言うならあなたとの会話中にジャキジャキに切り刻んでやるわよ」
「そ、そんな雑なカンジでやらずに長さを揃えるみたいに切れば良いと思うけど……っていうかお前が気にしてるほど長くなったって印象も無いしな」
「あらそう。という事は私は日々全く髪が伸びない人形になってしまったのかしら。その代わり髪が伸びる遺伝子情報が入った私の魂はどこかの人形が持ち逃げしてしまったのかもしれないわね。今頃誰かの人形が腕組みの姿勢のまま全く動かなくなってしまって驚かれているんじゃないかしら」
「え?そっち?もし髪が伸びてる衝撃の姿を見たら腕組みには目が行かないような気がするけど」
「あらそう。あなたは私の身体ではなくて髪にしか目が行かないのね。それはどのような性癖の成せる業なのかしら、いかがわしいわね。二度と私に近寄らないでちょうだい」
「お前なのか人形なのか、どっちの話なのか分かりづらいぞ!」
「うるさいわね。身体が私で魂が人形の中にあるからには両方の話に決まってるじゃないの。どちらか片方の言い分だけを聞き入れて差別するような人というのは、自分がもう片方をどれだけ傷付けているのか全く気付いていないものなのよ。自分だけは気付きもせず傷付きもせず、そんな事で良好な人間関係なんて築けないわよ」
「誰の事を言ってるのか分からないけど、もし僕が差別をするとしたらお前の事を優先する時だぞ。お前のためなら他の人にどう思われても構わないからな」
「……うるさいわね。そんな人によって態度を変えるような人間性を見せ付けたりして、何を考えているのかしら。髪が伸びても責任は取れないわよ」
「僕がお前を優先するとお前の髪が伸びるのか?意味が分からないぞ」
「違うわよ。愛が高じても責任は取れない……って、みっともない事ばかり言わせないでちょうだい。髪で顔を隠してしまいそうよ」
![【会話ブログ】](https://stat.ameba.jp/user_images/20100803/01/mickey-minnie-heidi/f3/b3/g/t01500060_0150006010672559401.gif?caw=800)
「クリックしないと巻き付くわよ」
![kounin_kaiwashiをフォローしましょう](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Ftwitter-badges.s3.amazonaws.com%2Fja_follow_me-b.png)
「ツイッター とかいうものを始めてみたわ」
小説版会話ブログ
第一弾【はじまりの日】
第二弾【拝啓、わが路】
第三弾【そして欠片は花弁のように】
会話ブログRPG
第1章
第2章
「リクエストや質問 、待っているわ」