【会話ブログ】それは夢か現実か 後編 | 【会話ブログ】

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すごい寝言 ブログネタ:すごい寝言 参加中


前回

「気を取り直してちょっと訊きたいんだけど、他にも僕は何か寝言は言ってたか?」

「あら、寝言は眠ってから言ってもらいたいわね。とにもかくにも私に訊きたいのか訊きたくないのか、まずはそこをはっきりしてちょうだい」

「いや、だから今まさにお前に訊いてる最中じゃないか。それとも何か訊いたらマズイ問題でもあるのか?」

「あなたの寝言についてだけれど、基本的に毎日何か言っているわよ。取り立てて何かを訊かれても何とも言えないわね。私の髪の毛の中でどの一本が最も私の髪の毛っぽいかを訊いているのと一緒よ」

「さっきの質問は完全にスルーされてるな……っていうかそんなに僕は頻繁に寝言を言ってるのか?」

「あら、何もマズくないわよ。ただ私に寝言の質問をする以上、今までもこれからもあなたを盗撮するのを認める事になるけれど構わないのかどうかを知りたかっただけよ。もっとも止めたところでどうにもならないけれど、質問したからにはあなたも認めたのね。分かったわ」

「え?何が?ああ、さっきスルーされた一つ前の質問に答えてるのか。いや、流石に認めるわけには……」

「頻繁も何もほとんど毎晩何かを言っていると話したばかりじゃないの。ちゃんと私の話を聞いているのかしら。とにかくしっかりと私の耳にはあなたのいかがわしい声が聞こえてしまっているから何か気になる事があれば訊いてちょうだい。その代わり寝言の質問に限らせてもらうわよ。答えるかどうかは別として質問だけは聞くわ」

「そ、そうか。えーと、今のは頻繁に寝言を言ってるかどうかの質問に対する答えだな?何か展開についていこうとしてるうちにとんでもない事を認めさせられたような気がするんだけど……」

「あら、気のせいよ。夢でも観ていたんじゃないかしら。でも今回の私とあなたの寝言はしっかりと証拠として録音させてもらったかもしれないけれど、眠っていたあなたは細かい事は気にしない方が身のためよ」

「うーん、よく分からないけど……と、とにかく、僕は何か他に特徴的な寝言を言ったりしてたか?」

「さぁ、どうかしらね。たかが夢の事なんて気にしても仕方が無いような気がするけれど、更に特徴のある寝言と言えば私について何か言っていたわね」

「なるほど。でもさっき聞いた時点で僕の寝言は全てお前に関する事だったじゃないか。更に何かスゴイ事を言ってたのか?」

「ええ、そうね。イメージとしては【ミニーの血が見たい】とか、蜜蜂が作る物質みたいな事を言っていたわよ。きっと夢の中では私が女王蜂だったのかしらね、いかがわしい」

「……血と蜜蜂がどう繋がるのか全然分からないな……っていうかホントに僕はそんな物騒な事を言ってたのか?イメージじゃなくて僕が言ってた事をそのまま言ってくれないかな」

「うるさいわね。とにかく本当に物騒な事を言っていたわよ。物騒過ぎて屋根から転げ落ちそうになってしまったわ、腹立たしい。あなたの望み通りベランダや窓にたくさんの血痕……血がついたらどう責任を取ってくれるのかしら。プロポー……プロポリスを飲んだくらいではとても治らない大怪我をしてしまうわよ」

「……血痕にプロポ……もしかして僕はお前に寝言で求婚をしたんじゃ……」

「あら、何を慌てているのかしら。確かにそんなような事も言っていたけれど、たかが夢の中の話を真面目に受け止めて一喜一憂していたら世間の笑いものになってしまうわよ」

「そ、そうだな。何しろ言った僕が全く覚えてない時点で冗談みたいなものだよな」

「ええ、そうね。でも流石に今すぐには返事は出来ないわ。ちょっと待ってちょうだい」

「……思いっ切り真面目に受け止めてるじゃないか……」


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