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ボウリングの最高得点はどのくらい? ブログネタ:ボウリングの最高得点はどのくらい? 参加中


「今度ボウリングでもやりにいかないか?」

「あらそう。それはまたどういう理由なのかしら」

「実はあんまり行った事無いんだけどさ、どうやら他のレーンの人達からは見えないように個室っぽくなってるボウリング場があるらしいんだ」

「あらそう。それと行きたい理由とどういう関係があるのかしら」

「いや、やっぱり下手だとちょっと恥ずかしいし、他の人の視線が無い方が落ち着いて楽しめるような気がしないか?カラオケみたいで」

「うるさいわね。カラオケはどこで何をしようと落ち着かないわよ。音痴で悪かったわね。同じ理由でボウリングも落ち着かないと思うわ。運動音痴だもの。要するに私は音痴なのよ。恋愛音痴で、人間音痴で、自分音痴。要するに人生音痴ね。相手が音痴かどうかも察する事が出来ない私はさしずめ音痴音痴というカンジかしら。しかもあなたの住んでいる場所の土地勘も無いから御地音痴音痴ね。功績を称えられて与えられた土地も無い私は恩地御地音痴音痴だし、更に温故知新について想いを巡らせる私は温知恩地御地……」

「ちょっと待った!何だか分からないぞ!ボウリングじゃなくて音痴の話になってるじゃないか!」

「うるさいわね。10個まで音痴を重ねれば一気にストライクで全て無くなるかと思っただけじゃないの。そうして耳にも心にも障る言葉を言わないでちょうだい。会話音痴の私には結局何が言いたいのかさっぱり分からないわ」

「お前が会話音痴じゃ僕なんて会話が出来ないレベルになっちゃうぞ。とにかく、ボウリングに一緒に行かないか、って最初から言ってるじゃないか」

「別に構わないけれど、行ったら何がどうなるのかがよく分からないわ。あなたが球を真っ直ぐ転がせるかどうか見ていれば良いのかしら?それなら私が確認するまでもなく脇の溝を使うのが一番手っ取り早いと思うわ」

「いや、それじゃずっと0点じゃないか」

「あらそう。何も得点を競うだけが楽しみじゃないと思うけれど。ずーっと真っ直ぐ投げ続けられた、という自己満足が得られればそれで良いじゃないの。他には限界まで重たい球を使用してみたり、色々な新しい投げ方に挑戦してみたり、ピンのある場所まで転がる前に球を止める事が果たして可能なのかとか、心のパーフェクトゲームを目指せば良いのよ。一つの価値観だけで物事を見ていると、その一つが上手くいかない時に慌てるだけの人間になってしまうわよ」

「まぁ言いたい事は分かるけど、でもピンをたくさん倒す爽快感がやっぱりボウリングの一番の楽しみじゃないかと思うんだけどな。それにお前の考え方ならカラオケだって何とか楽しめるんじゃないのか?」

「うるさいわね。揚げ足の取り方に関してだけはどんな指の太さにもフィットするくらい様々な種類を取り揃えたりして、腹立たしいわね。カラオケは既に何もかもやり尽くしたから良いのよ。今では私を楽しませられないカラオケの方が逆に音痴なんじゃないかと思えてしまうわ。まぁ、という事はいつまで経ってもあなたの会話能力を上達させられない私こそが会話音痴という事がやはり証明されてしまったじゃないの、失礼な」

「何だか結局は僕がダメなのが理由って気がするけど……とにかく一度行ってみないか?今はガーターにならないようにフェンスが出てきたりするらしいぞ。ちなみにガーターじゃなくてガターって言う人もいるみたいだけど」

「さっきからガタガタとしつこいわね。そんなに行きたいなら一人で勝手に行けば良いじゃないの。どうせあなたはスペアなのよ」

「おい!どういう事だ!?僕は誰かの代わりの彼氏なのか?それともストライクが取れない存在って意味か?」

「違うわよ。どうせあなたとはペアなのよ、って言ったの。あなたがどこかへ行けば私には一緒に行く選択肢しか無いのよ」


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