【会話ブログ】私が唯一好きな動物 | 【会話ブログ】

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今まで見た中で、最もテンション上がった動物は? ブログネタ:今まで見た中で、最もテンション上がった動物は? 参加中


「地球上には色んな動物がいるな」

「そうね。それがどうかしたのかしら。新種を発見して名前を売りたいなら私に訊かずに生物学者か何かに訊いた方が良いんじゃないかしら」

「いや、別にそういうつもりじゃなくて、ただ動物の……」

「あらそう。分かったわ。私を新種の動物として申請しようと思っているのね。毒の舌に黒い腹が特徴で、関わった人間全てが例外なく傷付けられるとか言うつもりでしょう?そのうちマングースか何かと戦わされて見世物にされるに違いないわ。失礼な」

「完全に毒蛇みたいになってるぞ!お前はどこから見ても人間じゃないか」

「あら、どうしてそんな事が断言出来るのかしら?ちゃんと調べたら本当に新種の生物かもしれないじゃないの。まぁ、いつの間に入浴中の私を覗いたのかしら、いやらしいわね。二度と近寄らないでちょうだい」

「風呂を覗いたりするわけないだろ!今日はどの動物を見た時に一番テンションが上がったかを訊こうと思ったんだ」

「うるさいわね。人間とは思えない大きな声で鳴かないでちょうだい。一番テンションが上がったと言われても何が何だかさっぱり分からないわ。どういう意味なのかしら」

「どうもこうもそのままの意味だけど……姿に驚いたとか、動きが面白いとか……単純に一番好きな動物、って意味で捉えてくれても構わないぞ」

「あらそう。あなたはどうなのかしら?」

「そうだなぁ、僕はゾウかな。やっぱり初めて近くで見た時は大きさに衝撃を受けたぞ。それにあの鼻が思ったよりも器用に動くのも面白かったし、って、あれは鼻だけじゃなくて上唇も一緒に発達したものらしいな」

「そうね。口が中々上達しないあなたが興味を抱くのも当然の流れなのかもしれないわね。ただゾウにあやかった結果、鼻に付くという特徴ばかり発達させてしまったあなたは大失敗作と言えるんじゃないかしら」

「おい!いくらなんでも酷いぞ!それに別にゾウになりたいのが好きな理由じゃないしな」

「うるさいわね。一番好きな動物がゾウとか言い出すのが悪いのよ、腹立たしいわね。二度と私に近寄らないでちょうだい」

「どうしてそうなるんだ!別にゾウが好きなのは悪い事じゃないはずだぞ!それともお前はゾウが嫌いなのか?」

「うるさいわね。特に好きでも嫌いでもないわよ。好きな動物なんて一つしか思い浮かばないもの」

「え、そうなのか?好きなのがたった一つだけってのは理由も含めて興味深いな。何のどんなところが好きなんだ?」

「うるさいわね。言うわけがないじゃないの、みっともない」

「いや、別にそんな答えづらい質問をしてるわけじゃないはずなんだけど……」

「しつこいわね。これ以上しつこく訊いたら嫌いになってしまうかもしれないわよ。そうなると好きな動物が一つもいなくなってしまうかもしれないわね」


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