ブログネタ：集中力は何分持つ？
参加中「昨日はちょっと本でも読もうと思ったんだけど、何だか全然集中出来なかったな」
「あらそう。それはどうしてなのかしら。本が難解であなたの頭では理解出来なかったのかしら？本を書くというのも大変よね。色々な人が読むし、自分の学が無いのに勝手に【難解】とかいって難癖をつけたりされてしまうもの。かといってあまり日常にありふれた言葉ばかりにすると【稚拙】とか【薄っぺらい】とか評価されてしまうわ。私もあえてあなたに合わせて難解な言葉は言わないようにしているけれど、もし誰かが聞いていたら子供が話しているのかと誤解されてしまっているかもしれないわ」
「何かさりげなく酷い事を言われているような気がするんだけど……別に内容が難解だったわけじゃないぞ」
「あらそう。じゃぁきっと本が重くて身体が疲れてしまったのね。色々な本の電子書籍化が進んでいるけれど、あなたのように非力な現代っ子でも疲れずに使い続けられる重さの端末にする事も重要ね。それと、軽量化についてはかなり進んでいるけれど、操作性も重要じゃないかしら。ページをめくる時に端末を片手で持たなければならないし、もう片方の手を動かしてめくらなければならないわ。あなたのような人ではそれだけでも疲れてしまうんじゃないかしら」
「今度はずいぶん大っぴらに酷い事を言われたような気がするけど、別に本を読んだくらいじゃ疲れないぞ。辞書とかなら別だけど」
「あらそう。それなら昨晩は風が強くて窓がガタガタ鳴っていたから集中出来なかったのね。耳栓をしたり音楽を聴いたり、色々と方法はあると思うけれど、あなたのように発想の貧困な人は自然現象の脅威にただ抗わずになすがままにされてしまうのかしら。それにこのまま風が台風のように強まれば学校が休みになる、などと童心に帰ってワクワクして本を読む事なんてすっかり忘れてしまったのかしら？いつまでも小学生気分では困ってしまうわね」
「全然そんな理由じゃないぞ！さっきから酷いじゃないか！」
「うるさいわね。自分の説明が不足しているのを棚に上げて大声を出さないでちょうだい。窓の音を大声で打ち消そうとするなんて本当に子供染みているから止めた方が良いわよ。そっちに集中してしまうと本どころではなくなって本末転倒だと思うわ。もしかすると一つの事しか見えない性格なのかもしれないけれど、それなのに本に集中出来ないというのも面白い話ね」
「そうじゃなくて、正直に言うと集中出来なかったのは何となくお前の事を考えてたからなんだけど……」
「……あらそう。それはどういう事なのかしら？想像の中で勝手に服を脱がされてしまっているのに、実際の私が服を着ているからといって犯罪にならないというのは、いよいよ法律を改めるべき時期に来ているんじゃないかしら。気持ち悪いわね」
「別に変な事を想像したわけじゃないぞ！今は何をしてるのかな、とか、今日も楽しかったな、とか、そんな内容だ！それで集中出来ないなら仕方ないじゃないか。お前だってたまには僕の事を思ってくれたりする事があるだろ？」
「うるさいわね。そんなはずがないじゃないの、失礼な。私は金を想っているのよ」
「え？お金？今までそんな守銭奴みたいな片鱗を見せた事なんて無かったのに……」
「違うわよ。私は常に想っているわよ、って言ったの。私の集中力を何だと思っているのかしら。それにあなたは私とは違うみたいね。たまにだなんて失礼な。私に二度と近寄らないでちょうだい」
「うううっ、でも常に心の中心にはお前がいるんだぞ……って、今更何を言ってもダメなんだろうな。ごめん……」
「落ち着いて集中すれば上手にクリック出来るはずよ」
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