清麿刀の2種類の地景 | ―正宗の名刀は再現できる―

―正宗の名刀は再現できる―

自身を「スーパーメーカー」と称する鋼の研究者、古屋道正です。
世界に3人しかいないダマスカス鋼の再現者の一人です。
鉄・鋼に対するあくなき探究心を、ブログに少しずつ書き記していきます。名刀細川正宗は再現することができることを知っていただけることでしょう。

 清麿の地景には2種類あることがわかりました。


 地景にそれに沿うようにして鍛接面の白い部分が必ず出てくる刀があります。


 これは明らかに炭素量の多い鋼を 炭素量がより低い鋼に挟み込んで鍛接しているのでしょう。


 こういう製法は鍛接で鋼に模様をつくるダマスカス法であり西洋でも東南アジアでも行われている方法です。


 あまり価値があるとは思えません。


 前回書いたように鋼自体のなかに地景のある鋼を作り出せたときに鍛接面隣接の地景でない本物の正宗と同じ地景がでます。


 清麿の刀の一部にのみそれが出ているということは彼の使った鋼に2種類あったと推定されます。


 もちろん正宗と同じ地景のある作品が彼の作品の最高峰でしょう。


 清麿に改名してからの作品にこの地景が多いようです。



Android携帯からの投稿