私の元には「子どものおもちゃがリビングに溢れている」
「子どもがおもちゃを片付けてくれない」という
悩みがよく寄せられます。
収納術で解決するという手段もあるのですが、
その前に一度考えてみてほしいことがあるんです。
「そのおもちゃ、本当にそんなにいりますか?」
「そのおもちゃ、本当に子どもを幸せにするものですか?」
私は小学生時代、父の仕事の都合でブラジルのリオデジャネイロというところで育ちました。
今はどうか分かりませんが、当時のブラジルは開発途上国。
日本と比べて、モノは豊富にないし、あったとしても質がとても悪かった。
鉛筆を買っても、鉛筆の芯の鉛の質が悪いのか、全然書けない!
基本的な機能を果たさないモノを堂々と売っていることに、
子ども心にも驚いた記憶があります。
半年に1度、船便で祖母から届く、日本のかわいくて
楽しい文房具やオモチャが楽しみでした。
当時、日本の小学生の間ではやっていた香り付きの鉛筆を
ピアノの先生にあげたら、
「日本って、鉛筆に香水をつけるなんてしゃれてるわね♡」と
とっても喜んでくれた思い出もあります。
さらに。
治安が悪い。
子どもだけで公園で遊ぶなんて、「誘拐してください」と言っているようなもの。
外で遊べないので、お休みの日は友達の家で遊ぶのが通例でした。
家で遊ぼうにも、潤沢にオモチャがあるわけではない。
テレビ番組もポルトガル語なので、すべて理解できるわけてわはないから、
そんなに長くは楽しめない。
遊びの工夫が必要でした。
そんな中、今でも最も印象に残っている3きょうだいの友達がいます。
この友達の親の教育方針は「遊びは創りだすもの」。
一切オモチャやゲームを買ってもらえなくて、自分で木を彫ってオモチャをつくったり、
絵を描いたり、ピアノを弾いたり。
「わー、厳しい親で大変だなあ」と思ったものです。
あれから20年たったころ。
そのきょうだいは、
一人は画家、一人はピアニスト、一人はアメリカで研究者として活躍しています。
何もわからない子どもが欲するままに安易にモノを与えることが
決して子どものためにはならないのだなあ、と痛感させられました。
この実体験が、もしかしたら私の子育ての原点になっているかもしれません。
わが子は、イマドキの子には珍しくモノを欲しがらないし、ゲームもやらない。
彼女には、楽しみは人から与えられたものではなく、
自分で創りだしてもらいたいなと思っています。
子どもは遊びの天才です。
親が何もかも与えるのではなく、逆に「与えない」ことが子どもの才能を開花させる。
もしかして、
「子どものおもちゃがリビングに溢れている」
「子どもがおもちゃを片付けてくれない」
・・・という悩みの原因は「子ども」ではなく、
親の可能性が高いのです。
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