下田結花さんによるMLスキルアップセミナー「北欧の家具や器に学ぶ少ないことの豊かさ」に参加してきました。
下田さんは、仕事人として、人生の大先輩として、私が尊敬するお一人です。
そのお話から、メディアの視点で俯瞰した分析とそれを的確に表現する言葉をいつも学ばせていただいています。
今回は、北欧フィンランドのデザイナー宅のインテリアや代表的ブランドArtekやイッタラを事例にお話をお伺いしました。
下田さんのお話にもあったように
私が、北欧の一般家庭を訪問・取材してきて感じるのは
自分の価値観をきちんと明確にして「マイルール」があるということ。
それがインテリアにちゃんと表れているから、シンプルでありながら
個性を感じられるんですよね。
私が現地のお宅訪問取材で、キッチン収納の中を見せていただいた時のこと。
そのお宅はマグカップがマリメッコとムーミンで揃えられていました。
「カワイイから熱烈なファンなのかな?」と思いきや、
「なぜこのモノたちを選んだのか」という、私の問いに私のこれまでの考えを覆す言葉が返ってきました。
「買い物って投票行為なのよ。
お金という投票権を使って
後世の残って欲しいモノ・ブランドに投票しているの。」
いち消費者が「買う」という行為に責任をもっている。
だから、価値あるモノが残りロングセラーとなって引き継がれていく。
だから、北欧のおうちはシンプルで美しいんですね。
この考えに触れてから、インテリアプロデュースさせていただくお客様の価値観を引き出し、マイルールをデザインするようにしています。
そして、インテリアのご提案もご提案書という紙でお見せして終わるのではなく、可能な限り、ショールームやショップで現物を見て・触れてもらいらい、そのブランドやモノのストーリーもお伝えしています。
そして、絞り込まれた候補の中から、
最後はお客様に選んでいただくようにしています。
こうやって、選んだモノは「自分で選んだ」という自信と責任、そして愛着がわく―何より、満足感が違います。
今回の会場はフィンランドの代表的ブランドArtek。
Artekとは、「Art+Technology」の造語です。
その名の通り、実用性・機能性を兼ね備えながら美しさがある
まさに「用の美」「シンプル」が凝縮されたインテリアの数々、ぜひ一度見て・触れてみてくださいね。