料理研究家の夢をかなえたSさんのストーリー | ふしぎと夢が叶う人のインテリア―北欧と日本、ときどきパリ
インテリアプロデュースをご依頼いただいたお客様で忘れられない方がいらっしゃいます。

部屋がモノであふれ困っている…
収納が足りない…というのがご依頼のきっかけでした。

そこにあったものは
志半ばで挫折した趣味の毛糸。
様々なメソッドのダイエット本。
売るときに高値で売れる家電の箱。

そして、もう使わないのになぜか夫がとっておく山のようなパソコンのキーボード。

これらの数々、
ちまたの整理収納のノウハウ
「3年使っていなかったらもう使わないから捨てる」とか
「1個買ったら1個捨てる」とかでは

うまくいかないものなんです。

なぜなら、人は「感情の生き物」だから。

そんなに単純に割り切れない。

そんな時、キッチン収納の奥の方から
ル・クルーゼのお鍋が出てきました。

「あー!こんなところにあったんだー!」
Sさんの表情がぱっと明るく変わりました。

「このお鍋でねホワイトシチューをつくると美味しいんですよ。
うちの実家ではジャガイモじゃなくてサトイモを使うんですよ!」

聞いてもいないのに、次から次へと言葉があふれだしてくる。


そして…

「事務仕事ができるとまわりから言われて、
なんとなく今の仕事についちゃったなあ…」
「私お料理が好きで昔は料理が好きで仕事にしたかったんですよねえ。」

そう、これがSさんにとって
「大切にしたいモノ」=「大切にしたい生き方」がみつかった瞬間です。

そこから、Sさんの変化はすごかった!

好きな料理を中心にモノを選び抜き、あっという間にスッキリ!
日々の食事もテーブルセッティングして楽しむようになりました。



それだけではなく!!


転職しちゃったんです!!

最初は、コストコの試食販売員。

つくる試食が美味しいと評判になったことが自信につながり
自宅で料理教室を開くように。
そして、試作したレシピを売り込む料理研究家として
会社を興してしまったんです!!!


当初は収納のご相談だったのに、料理教室をするからと
リフォームにまで発展していきました。


シンプルとミニマルは違う。

モノを減らすことを目的にするのではなく
本当に大切したい生き方をかなえてくれるモノを軸に
それ以外の余計なモノをそぎ落としていく。

そうすると、夢に向かって加速して行動できるようになる方をたくさん見てきました。

あなたの「本当に大切にしたい生き方(モノ)」はなんですか?
それは、案外、収納の奥底に眠っているものです。