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【シンプルライフセッション】へ

たくさんのご予約をありがとうございました。

 

お受けできる定員数に達しましたので

一旦、受付を終了いたしました。

 

○今後は、料金・ご予約可能日時・時間数の

見直しをさせて頂きたく考えています。

 

8月以降、京都への引っ越しが落ち着き次第

受付を再開予定です。

 

どうぞよろしくお願い致します。

またお逢いできるのを愉しみにしていますね。
 

***

 

 
・ HSPについて

・ 片付けについて

・ 生き方・在り方について

 

など、「シンプルに生きたい方」と繋がり

お話をするためのルームです。

 

 

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2021年8月より、新たな門出を迎えました。温かい応援心より感謝申し上げます。

 

 

 

インスタグラム初めました。

 

引っ越しまでの流れや心情を綴っています。

コメント、メッセージはお休み中ですが、良かったら遊びに来てくださいね。

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家具たちを見送り

荷造りをし、掃除をし

 

 

あれと、それと、これと…

 

 

頭の中がクルクルして

軽く頭痛がするから

 

 

夕方頃、

気分転換に散歩へ向かった。

 

 

もう引越し寸前だというのに

あれを買い替えておこう

そうだ、これも今のうちに揃えておこう

 

 

そんなことばかりが

思いつき

結局前日ギリギリまで

買い物をしていた。

 

 

夢中になっていたら

すっかり遅くなり

 

 

ああ、この夜道も

これで最後だな、なんて

住み慣れた街を歩いた。

 

 

近所の四叉路の横断歩道は

なかなか青にならない名所。

 

 

遠くにその信号が見えたとき

青が点滅していて

 

 

家路を急ぐ人たちが

足早に渡って行くのが見えた。

 

 

いいですよ、待ちますよ。

 

 

しっとりとした夏の夜は

少しだけ秋の気配がして

真昼の暑さが陰を潜めていた。

 

 

その時だった。

 

 

見覚えのある

大きなシルバーワゴンが

向こうの停車線にスーッと止まった。

 

 

運転席に目をやると

そこには馴染みの顔があり

私はまさか?本当に?!と手を振った。

 

 

向こうも同じくらいのタイミングで

こちらに気づき、やはり手を振ってくれた。

 

 

元アルバイト先の常連さん。

 

 

 

魚釣り大好き

料理大好き

サーフィン大好き

スケボー大好きな

 

 

60代の男性だった。

 

 

釣れた魚は

捌いてお店に持ってきてくれた

お刺身や漬け醤油にしてくれたこともあった。

 

 

実家から送られてきた

お米や野菜も

食べきれないから、とみんなに分けてくれた。

 

 

仕事帰りに美味しそうな果物を見つけると

よくスタッフに買ってきてくた。

 

 

私の勤務終了後

道端でばったり出くわすと

まるごとのパイナップルを

くれたこともあった。

 

 

男性は、60代の今でも現役バリバリで

いつも作業着を着ている。

 

 

笑顔が眩しくて

姿勢と肌艶がよく

会うとこちらまで元気をもらう。

 

 

でも、私がお店を卒業した日は

残念ながらご来店されなくて

 

 

私は先日

その方のアパートのドアノブに

小さな手紙と小さなクッキーの入った袋を

ぶら下げてきたのだった。

 

 

「ああ、もう逢えないかな…」

 

 

寂しいけれど

本当に素敵な人だったな

元気でいてほしいな

 

 

そう願っていたのだった。

 

 

 

 

それが。

 

 

引越し前夜に

日が暮れるまで

この地元をほっつき歩き

 

 

信号待ちの

このタイミングで再会できるとは!

 

 

なんてことなの!

 

 

歩行者の信号が青になると

男性は手招きをして

車をこちら側に寄せてくれた。

 

 

 

「乗って!近くでしょ?送るから」

 

「わーい!ありがとうございます!」

 

 

ちゃっかり助手席に乗り込み

お互いの思いの丈を

お互いにかぶる勢いで喋っていた。

 

 

「もう京都へ行っちゃったかと思ってた!

あんな贈り物、ドアにぶら下げてくれて…

あれを見たら、本当に、すごく寂しくなってね、もうね、涙が出ちゃったよ。」

 

 

「そんな、今までのお礼のつもりで。お店で渡せなかったので。

返って寂しい気持ちにさせてしまって、申し訳なかったです。」

 

 

「そんなことないよ、でも本当に!逢えて良かった!」

 

 

「明日、出発するんです。すごいですね?

その前夜ギリギリのこんなタイミングで逢えるなんて!

外はもう真っ暗だし、そんな中お互いに気づくなんて

すごいですよ!奇跡だ!」

 

 

「気づくよ!」

 

 

「本当に良かった!」

 

 

 

 

男性は

私の実の父と同い年だった。

 

 

そして私は

男性が当時3歳で別れてしまった娘さんに

そっくりなのだそうだ。

 

 

初めてお店で逢ったとき

私がまるで初対面ではないような

もうずっと昔から知っているような

そんな、なんとも言えない表情をしていたらしくて

 

 

それから男性は

私のことを実の娘のように

感じてくれていて

 

 

この夜は

心底喜んでくれているのが伝わってきた。

 

 

「ああ、もう、泣けて来ちゃう!」

何度もそう言ってくれ、私は笑っていた。

 

 

ほんの数分だけだったけど

奇跡みたいなこの時間は

最後に渡された宝石のようだった。

 

 

それはまるでサファイア。

 

 

8月の静かな夜を

深い青でたたえてくれる。

海のような空のような、

どこまでも広がる誠実と慈愛。

 

 

 

「いつだって元気でいることを願っているからね。」

 

 

「はい、ありがとうございます。元気に愉しくやってきます!

Kさんもお元気で!」

 

 

 

こんなギフトがあるなんて。

 

 

やっぱりお互いの気持ちが通じあったんだね。

 

 

笑い合ったこの日を

この先も、ずっと忘れない。

 

 

夏の夜

コンクリートの匂い

 

 

段ボールとスーツケース

 

 

冒険のような人生は

優しい人たちとの出逢いで

鮮やかに彩られている。

 

 

なんて眩しいのだろう。

 

 

この経験値がいつだって

私に前へ進む力をくれるんだ。

 

 

ありがとう。

 

 

またきっと逢えますように。

慕い合うこの想いに、導かれるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回の受付は8月以降〜となります。

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