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2月10日は「灰の水曜日」と呼ばれるキリスト教の行事があった。

東ティモール政府が9日の夜に、10日を祝日と宣言したらしい。お陰でキャンパスに先生方、学生がほとんどいない。



事務所に向かう途中、建物の中の様子が違う事に気づく。キャンパス内で放し飼いで飼われているヤギの糞尿があちこちに落ちている。

いつもは自分達の出勤前までに、掃除担当の方がきれいにしてくださっていたのだった。今日は休みだから、掃除前の様子を初めて知ることになった。



キャンパス内で子供たちがパチンコで遊んでいた。

開かれた大学の微笑ましさ、そして環境整備をしてくださっている掃除の方へのありがたさを感じた。
工学部キャンパスの様子がにぎやかになった。今週は、新入生のオリエンテーションがあるらしい。

白いシャツを来たのが新入生で、青のポロシャツ、水色のジャケットを着ているのが上級生。上級生がオリエンテーションを仕切っている。大学のバスで新入生全員(約240名)を市内から送迎するなど、大学スタッフと学生が連携して実施しているようだ。






土木工学科の新入生と、土木工学科教員との対面の様子

普段一緒に業務を行う土木工学科教員が、学生、新入生を前にして、立派な様に見える。

この若い国の、若い人たちの将来に、少しでも自分が役に立てていればいいと願う。今月末までしっかり業務に励もうと思う。
ディリ市の背後の山地に降った雨が、市内の川を通り海へ一気に流れ込む。

工学部からの帰り大雨が降っていて、峠を越えて市内に戻り河川の様子が目についた。



水位が一気に上がっている。このあと大雨が夜遅くまで続き、さらに下流側では一部堤防を越流した箇所があるらしい。



翌日の朝の川の様子。前の日に見た水流の面影はない。

自然の脅威を改めて認識し、治水のための総合的な対策の必要性を感じる。

夜8時の地元のテレビ番組では、地方部で橋が流されるなど被害の様子が報道されていた。孤立してしまうことになるから、大変だ。

そんなことが想像つかない今の日本。進んだインフラ設備とその建設・整備・維持管理に携わる関係者に、感謝したい。
東ティモール国立大学の工学部はディリから峠を越えた場所にある。

自分がお世話になるようになったころには、道路は舗装され雨季でもアクセスが確保されるようになっていた。

山を切土し露出した地肌の斜面はそのままで、礫層、浮いている岩が目視できる。

今日の帰りは、大雨の中、峠を越えてきた。







路面上を茶色い泥水が横切り、川のようになってしまっている。

山側からは滝のように筋状の排水が流れてくる。水に押されて斜面上の石が落下する様子も見られた。

雨季に対応するインフラ整備がまだまだ必要で、限られた予算の中での工夫、施工品質の向上、ドナー機関支援の活用など、やるべきことがたくさんあるように感じる。

乾季には全く違った様相を見せるから、雨季の状況をしっかり把握・記録していくことも第一歩と思う。
2月に入り、東ティモール、滞在する首都のディリでもよく雨が降る。お昼頃、夕方から夜にかけて降ることが多い。

熱帯気候の雨の降り方はすさまじい。バケツをひっくり返したような降り方。時々、雷も鳴る。

かさを携帯しようとか、外の用事は雨の降る前、午前中に済ませようとか、色々考えてしまう。

大学からホテルへの帰り、雨が降ってきた。プロジェクトの車で送り迎えしてもらっているので、濡れる心配はなく助かる。





車の外を見ると、雨にも負けずランニングしている地元の人、傘をさす人も中にはいるが、雨に降られるままに平気に歩く人もいる。

バイクを乗る人が多いが、いったん止めて雨宿りしている人もいる。

子供たちは道路排水溝に大量の水が勢いよく流れてくることに興奮して、ウォータースライダーみたいに水に打たれて喜んでいる。
東ティモールで大学支援プロジェクトに関わり、7回目の現地入り。今お世話になっているプロジェクトで最後の業務となる。

短期で来られる先生の夕食接待?ということで、外食することがある。

現地で自家用車を持たないと、遠方のレストランまで出かけるのは不便だ。公共交通機関、タクシーなども数が減る。

たいてい夕食はホテルの向いの中華料理の店に行く。だから接待時に、長期滞在される専門家の方の車に便乗させていただき、レストランで夕食を食べることができるのは貴重な機会だ。





ビーチ沿いのレストランで食事

子供が暗くなるまで元気いっぱいに遊んでいる。サッカーをしているのはいいが、砂をかけあっていると、こっちまで飛んでこないかと心配になる。

お店のスタッフがあっちで遊べ、と追い払っている。
エルサルバトル、道路管理基金FOVIALが行う道路維持管理の様子を現場で確認したい、とお願いしたところ、一日案内してくれた。

FOVIALの仕事をする、施工監督専門業者が車を出してくれた。こうした現場視察の対応をすることも、業者の業務内容の一環のようだ。



道路管理番号、距離、FOVIALの名前の入った道路標識



舗装整備された箇所



案内してくれた業者の方、最初は不愛想な様子だったが、カメラを向けるとにこやかに応じてくれた。



舗装道路に接続する、未舗装道路の維持管理の様子



ゴミ処分場が近くにあるらしく、大型車両が通行する



路盤材を撒きだしている様子



道路沿線の草刈、側溝清掃を担当する零細企業の業者にインタビュー

市の支援を受けて事務所を構えるなど活動している。デジタルカメラをFOVIALから供与されており、毎日作業前、作業後の様子を撮影している。そして、支給されたパソコン上から一日の業務内容を報告する仕組みになっているらしい。







草刈機など基本的な道具は最初にFOVIALから零細企業に対して供与される。そして使用方法、維持管理方法についても研修を受ける。



市役所の様子。スペイン調のためか、どこかフィリピン農村部の市役所の建物やその周辺の雰囲気と似ているような気がした。
日曜の午後。夜景を楽しめるようにと遅い時間から、首都近郊の火山の山頂の公園に連れて行ってもらった。標高600メートルのサンサルバトルから約標高1,000メートルの地点へ移動。





記念撮影スポット



恋人たちの記念撮影スポット



山頂は残念ながら雲に覆われ、眼下にみえるはずのカルデラはよく見えない。



FOVIALのスタッフとともに。最初の挨拶時に握手をしようとしたら、ほっぺたを寄せてこられて照れてしまった。



公園整備の碑、分別用ごみ箱が設置されていた。





夕暮れ時のサンサルバトル市の様子

ビーチ、オーシャン。ラテンアメリカの青空のもと、標高600メートルのサンサルバトルから、海岸へ向かった。車で約1時間。



火山灰のせいで砂浜は灰色。波は大きく、サーフィンを楽しむ人が多いらしい。



沖に向かいのびる桟橋



桟橋の先には日の丸の印字された潮位計と警報システムがあった。



桟橋上では魚釣りのボートが縦列駐車、魚、貝、干物など売られている。



魚市場用の氷



我々にも、とアイスクリームを食べて一息つく。
土曜日。道路管理基金FOVIALの進める目玉事業の立体交差の現場見学にいく。渋滞解消のために計画されたらしい。事業費は約22億円で、自己資金で実施しているという。



一般道路を通過していると、仮囲いの中、上空で高架橋の建設されている様子が確認された。



車線により段差がある。



左の建物はショッピングモール



地下トンネルも掘削中



橋の反対側でもトンネル掘削



橋の最高点からのパノラマ



橋の最高点からのパノラマ2、案内してくれている施工業者の方(左)と、理事長木村教授の講義を受けて今回エルサルバトルでのプレゼンを要請したエマーソン氏



高所作業、地震の多い国で足場の固定にも気を付けているという。



向かい側、ショッピングモールから施工現場を見た様子